春蘭は冬季に加温栽培すると時期によっては1月以内に枯死したり
芽が出ても育たずに芽が動かなくなったりひじょうに深刻な状況になる可能性が高く
販売するものは加温品は取り扱わないのが当たり前の見えない約束です。
しかし風蘭の場合は冬季の加温で問題なく育つ場合もありますので
一概には冬季の加温が危険とは言えないというより
加温するべきの様な風潮が有ります。
私の所は春蘭と風蘭が混在しておりますため
冬季もマイナス2℃位まで下がる中で(凍らせない)管理しております。
1つ言えるのは夏に休まずにずっと動くということです。
そんな位しか植えることが無かったのですが昨年から
”もしや!”という反応が有りました。
秋に韓国より買い入れた建国殿(建国羆)が2月から思いっきり柄がハゼて
春には見事な色に仕上がりました。
これをみて春に建国殿を買い入れましたがこれは1年間全くハゼず
渋い色合いで“性”の問題かと思っていました。
この蘭がうちで冬を越し2月に入ったら急に柄が冴えいまはきとても綺麗な
建国殿に仕上がりました。
冬季の低温に一定期間おかないと柄の冴えが悪いのかもしれません。
これは吟風牡丹という吟風が変化したルビー根の美しい品種です。
こちらは奄美ですがこの蘭も冬季に一定期間冷えた個体は普通に柄が出るようですが
高めで加温された個体は柄が出にくいようです。
暖かく出来ない環境なのですが良いところもあるかもしれません。
もう数年数回観察しましたら有る程度断言できるような情報が出来ているかもしれません。