春蘭の株分けもなかなか表現が難しく
今までお見せしたことがないのですが
あくまで私流の方法として発表いたします。
先ずは”株分けする蘭”を決めて鉢から抜きあげます。
丁寧に砂を除いて水道水(流水)で洗い流しきれいにします。
同じ古木でも5・6年木の場合は株の繋がりが細くなっていますので
少し動かすだけで簡単に株分けできることもあります。
?な都市伝説・・・・・
以前 さもほんとうのように第三燐酸ソーダに漬けると
滅菌できるようなデマが流れたことがありましたが
全く根拠の無いデタラメですので殺菌目的で使用しないほうが良いと思います。
此処でワンポイント
使う刀は消毒してからとなりますが
刃が赤くなるほど焼くかたもいらっしゃいますが
130℃でほぼ全ての細菌は殺菌できますので
ライターでさっとアブる程度で充分です。
今回の株は3年木を分けるため”つながり”が太くなる場合が多いので
”刀”のほうが安全に株分けできます。
古木側をうしろに優しく引っ張ると”刀”が入りやすく
つながりも見えてきます。
つながりの位置と角度をじっくり確認し“刃”を当てて行きます。
当てたらそっと手前に引くと次第に“刃”がはいっていきます。
古木側・前木側にそれぞれ同じ切り口が出来ます。
この切り口に”トップジンMペースト”を塗り
傷口を保護(傷口にカバーをして乾燥や細菌の感染防止)
します。(この一手間が後々の作に反映します。)
塗り終わったら少し乾かします。
前木にも同じ傷口がありますので
同様に処理します。
同様に少し乾かします。
その後、サンヨールをタップリ根に噴霧して根や株元を
殺菌・殺虫し下処理は完了します。
この後、少し乾いてから植え込みに移ります。
※あくまでも私流の株分けでございますことと
左利きのため向きが逆になっております。