ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年十一月二十二日]

2008年11月22日 | fine arts
良い天気が続いています。嬉しいですね。

広重名品展 (前) 於: 川崎・砂子の里資料館
いつも良質な浮世絵を無料で公開してくれている、とてもありがたい川崎にある砂子の里資料館が開館八周年を迎えた記念展です。収蔵作品から歌川広重氏の浮世絵名品の数々を集めて展示してありました。中でも今回の展示では多くの美人画と、かの有名な「月に雁」を含めた短冊形の作品が目を惹きました。広重氏はやはり風景画の絵師と言うイメージがありますが、華やかな美人画も良いものです。それを改めて感じましたね。今回は天童藩が広重氏に依頼して描かせた肉筆画、一般に「天童広重」と呼ばれる軸物で「箱根二子山・箱根権現社」の二幅が初公開されているのも見どころのひとつ。後期展も楽しみです。

↓ 砂子の里資料館 ↓
http://www.saito-fumio.gr.jp/

野中ユリ展 於: ポスターハリスギャラリー
1970年代から創作活動されているアーティスト、野中ユリ女史の作品展です。コラージュ、デカルコマニー、オブジェ、その全てに野中女史の宇宙が広がっていました。澁澤龍彦氏、瀧口修造氏等と交流があり、共に活動していた野中ユリ女史の作品は、やはりその時代を感じさせる雰囲気があって興味深いです。近作にも変わらない世界観がありました。

↓ ポスターハリスギャラリー ↓
http://posterharis.com/gallery/

鈴木雅明展 – Untitled 2008 於: Bunkamura Gallery
昨日見た「シェル美術賞展」の2005年にグランプリを受賞した作家、鈴木雅明氏の作品展です。温かみのある画面に描かれている風景は何故か概視感がある様で不思議な気分になりました。どの作品にも描かれている滲んだ光が印象的で、また構図のバランスが絶妙です。とても良質なポップ・アートだと思いますね。

↓ Bunkamura ↓
http://www.bunkamura.co.jp/index.html


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