ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

日本人の食事の心得の原点

2017-01-16 18:46:59 | 知恵の情報
これから紹介するものは、『修身』教科書にのっていた内容である。内容をたどって
みると関心する。現代の乱れた食事の構え方など参考になるのではないか・・・


食事の心得
1.食事の時は、正しい姿勢で食卓に向かい、静かにいただきましょう。
2.食べ物はゆっくり、よく噛んで食べましょう。
3.口に食物を含みながら、ものを言うのはやめましょう。
4.ご飯粒やお汁などを、こぼさないようにいただきましょう。
5.飲食のとき、口の中で音を立ててはいけません。失礼にあたります。
7.ご飯、お汁などを盛る時は、箸をおいて、手元に注意しましょう。
8.お代わりをする時、ほかの人と同時になったら、目上の人には先をゆずり、
自分が先にする時は、えしゃくをしましょう。
9.箸やフォーク類の持ち方、使い方を行儀よくしましょう。そら箸、迷い箸と言って、
あれを食べようか、これを取ろうか、などとまようのはみっともないことです。
10.食物の良し悪し、多少、好き嫌いを言わないようにしましょう。
11.食事の間に、不潔な話、不愉快な話をしないようにしましょう。
12.飲食の時間は一定にして、たべ過ぎないようにしましょう。
13.小楊枝を使う時は、人目につかないように、そっとやりましょう。
14.食事のあとで、すぐにねころんだり、あばれたりするのは、健康によくありません。

腹八分めに医者いらず 病は口より入る

─『これが修身だ』日本人のしつけを考える会編 日本館書房

■面白い本を見つけた。国定修身の教科書に出ていたものをまとめてみているもの
である。明治三十六年から昭和十六年まで一~五期の間に改定、発行された中から
整理したものだ。
箇条書きを読んでみると、自分が親などに注意されたものが自然と入っているような
気がする。大人になって自分の生活の食事のありさまを反省してみることにも
役に立つのではないか。一人で生活するようになったり、外国のやり方をまねしたり
するが、日本の大切にしてきた、やり方だって、きちっと品格を保っていることがわかる
のではないだろうか・・・