ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

失うことを恐れるより、与えることで、喜びは生まれます──ギブ・アンド・テイクさえできない日本人

2017-01-03 18:39:27 | 知恵の情報
何の面識もないアメリカの企業の社長が、私に面会を申し込んできました。いったい
何の用件だろうかといぶかりながらお会いしてみると、その人はこう切り出しました。

「これから東京でビジネスを始めたい。ついては、それがうまくいくかどうかは
わからないけれども、もし利益が出たならば、その1%を病院に寄付します。」
と。

お金が潤沢にあるから寄付をするというのではなく、異国での起業に向けて、いま
走り出したばかりの外国の会社が、将来の寄付を前もって約束しに現れたのです。
そんな実業家がアメリカにはいる。アメリカの懐の大きさとはこういうことなのです。

WHO(世界保健機関)元事務局長のマーラー氏は、数年前私に、、
「国際社会で日本がやってきたことは、ギブ・アンド・テイクではなくて、テイク・アンド・
ギブだった」
と言いました。

たしかに日本の国際貢献は、まず海外にマーケットを獲得して、そこで儲けたら、
いくらかのお金を出しましょう、というものでした。まずはテイク(もらう)で、ギブ
(与える)は後。もらえないのなら、あげるなんてとんでもない、という態度です。

そんな考え方がまかり通っていることにも平気だった国ですから、冒頭の実業家
のような人物には、まず日本ではお目にかかれない。そう思っていたのですが、
最近の日本は捨てたものではありません。うれしい驚きがありました。

さきごろ私は「葉っぱのフレディ」という名の、在宅介護支援のヘルパーステー
ションを開設しました。名前の由来は、ご存知の通り90万部のベストセラーと
なった、米国の哲学者レオ・バスカーリア(1924~98)著の絵本のタイトル
です。いのちとは何かを教えてくれるこの絵本は、私のお気に入りの一冊だった
からです。

ほどなくして、同絵本をモチーフにしたピアノ曲のCDを出した東芝EMI社が、
CDが一枚売れるごとに、ヘルパーステーションに何がしかの寄付をしたいと
言ってきたのです。日本も変わったな、これなら未来に希望もあるなと思えた
一日でした。

─『生き方上手』日野原重明 いきいき株式会社より

■日本人はまだまだ、だと思う。年金の問題を見ても単に収支だけで考えている。
いまの高齢者がどれだけ日本再生に尽力を尽くしてきたか、いまの政治家などは、
心がないように思える。せめて最低の年金を初任給くらいに引き上げるべきなのに
それもできていない。月8万円くらいの最低年金で高齢者はどう生活していくのか。
足りない分働けとは、どういう政府なんだろう・・・
その低年金からさらに介護保険料をむしりとっていく・・・年金こそギブ・アンド・テイクを
行うべきだろう。テイクが先では、老人は先にあの世に行ってください。といっている
ようなものだ。いつからひややかな合理主義が日本の理念になったのだ。

一億総活躍社会というスローガンは、米国裏金融勢力へのこびへつらいに見える。
米の裏権力は、日本から金を取るために圧力を加えてきた。米の国債を買わせたり、
使い勝手の悪いオスプレイを買わせたり、日本の郵政民営化をやらせ株を売らせようと
したり。日本人は、米国に金をつぎ込むために一億人総活躍して稼ぎますといって
いるようだ。今後、いままでの米国からポピュリズムになりながら、政治が変わっていく
としたら、その機会をチャンスと日本国は見て、自分を取り戻し、日本人のための政策
を進めてほしい・・・日本は戦争を仕掛けた悪の国ではないのです。もっと現代史
を研究し、戦争には、互いの利害が働いていたことを肝に銘じるべきだし、考える
必要がある。