仲間が試合会場まで足を運び応援に来てくれました!!
私の試合が始まりました。
体の調子は、マズマズです。
日の丸背負って優勝するためにロサンジェルスに乗り込んで、とうとうこの時が来た。
アップでもラックの高さが変える事が出来ず、第一試技は今日の調子を試すことを目的として120kgと低い重量設定にしました。
第1試技 120kg 白3 成功
第2試技 132.5kg 白3 成功
第3試技 147.5kg 赤3 潰れた!全く押せない⤵︎
やはり現状、練習通りの重量しか上げることが出来ませんでした。
50〜55歳と言う年齢枠でなら、もしかしたら現状でも優勝できるのではと考えていましたが、やはりこの重量では世界では勝てません。
過去、優勝2回(ワールドレコード2回樹立)、銀メダル2回、今回初めて首に銅メダルを掛けられました。
負けてしまいましたが、不思議と悔しさはありませんでした。
今出せる力を全部出して、勝てなかったのだから仕方ありません。
勝負の世界は強い人が勝つ。当然のことです。
今の私の実力では、もうこの先どんなに頑張っても、WORLD GAMESに出場するだけの力が出せないかも知れません。
これでお終いかな。
正直そう思いました。
表彰式が終わってから応援に駆け付けてくれた仲間に、これでWORLD POLICE&FIRE GAMESを引退すると話をしました。
【私のこれまでの成績】
カナダ大会 2位 167.5kg
オーストラリア大会 優勝 175kg
ニューヨーク大会 2位 177.5kg
北アイルランド大会 優勝 185kg
ロサンジェルス大会 3位 132.5kg
この大会を通じて多くの思い出、多くの仲間と出会い私の人生の方向性も大きく変わりました。
今考えると、この職業に就けたことから奇跡の始まりだった気がします。
18歳で消防士になり、仕事でパソコンを覚え、IT関係に興味を持ち、一日置きにトレーニングに通える環境でベンチプレス競技に出会い、どっぷりとBENCH PRESS競技にハマり、多くの大会で記録を出すことが出来ました。
この仕事に就くことがなければ、今の自分はあるわけもなく、どんな人生を歩んでいたのか想像もつきません。
世界中行くところ行くところに不思議と家族ぐるみの仲間が出来ました。
素晴らしい競技生活を与えてくれた神様に心から感謝しています。
良い思い出をありがとう。
I sincerely thank my many colleagues.