「困ってる人」の大野更紗さんと「フクシマ論」の開沼博さん。
同じ1984年に同じくフクシマで生まれた二人が6人のゲストを招いて広げる鼎談集
元々、大野さんの迸る知性とユーモアに引かれていたので、この本はかなり楽しみな1冊でした
「原発」「3.11」などテーマが真面目なだけに、ユーモアの部分は抑えされていた気がしましたが・・・
私が印象に残ったのは、日本ALS協会理事の川口有美子さんの言葉。
「不謹慎だけどキムタクみたいな超有名人がALSにならないかなーと思ってしまうこともあります。
そうすればてっとり早く世間の関心を得られるし、そういう人が話してくれることでこちらの主張に耳を貸してくれようになる人も確実にいますから。」
川口さんの言葉を借りれば不謹慎かも知れないけれど、私も同じように思った事がある。
(別にキムタクじゃなくもいいんだけどね)
難病患者はその希少性故に研究が進まずに苦しんだり 病気を理解してもらえなかったり、と言う事が往々にしてあるので。
関心が高まることはよいことかなと・・・
全体的には話が難しい部分もありましたが、「遠くのフクシマ」ではなく、今そこで起きているフクシマ現実をの垣間見ることが出来た気がします。
でもね、大野さん・開沼さんと違い、知性の欠片もない私は「鼎談」という言葉をこの本で初めて知ったのでありました
鼎談とは三人が向かい合って話し合うことなんだそうです。
ひとつ賢くなったわ(笑)
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