ぷるぷるの小さなしあわせ探し。

乳がん・NMOSD・抗リン脂質抗体症候群・シェーグレン症候群…持病あり、バツイチだけど楽しく生きたい!!

「難病カルテ」「青に捧げる悪夢」読了

2014-06-22 08:03:09 | 読書録

【難病カルテ】
これは毎日新聞の佐賀県版に連載されていたもの。
ネットではずっと話題になっていて、読みたい読みたいと思っていた本。

ようやく全部読み終えました。

とても細やかな取材がなされていて、自分自身の疾患と関係のないものも思わず読んでしまいました。

いえ、疾患のない方にこそ読んで欲しい本。

記者の蒔田備憲さんも言っているように、患者にとっては「無関心」がいちばんツラいものである。
患者は自分の疾患を分かって欲しい、理解してもらうことは無理でも「知って」欲しいと思っています。

そんな「知って」もらうための第一歩になりそうな一冊。

佐賀県だけでなく、全国版を出して欲しいよね。
そのためには、蒔田記者に本社に栄転(?)してもらわなくちゃ(笑)

内容(「BOOK」データベースより)
パーキンソン病、ALS、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症(MS)…難病の「いま」が、ここにある。すべての難病当事者、支援者のための画期的「使える」ツール誕生!!難病は「特別な人」がなるものでも、「悪いことをした罰」がもたらしたものでもない。治らない病気を抱えて生きるその日常を描いて全国的な反響を呼んだ毎日新聞佐賀県版連載に、大幅な加筆・修正を加えて待望の書籍化。

著者について
蒔田備憲(まきた・まさのり) 1982年神奈川県足柄下郡湯河原町生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒。2005年毎日新聞社入社。大津支局、富山支局を経て2010年から佐賀支局。 主な著書に、『もがく心 高次脳機能障害の若者たち』(2011年、WEB新書)



【青に捧げる悪夢】
内容紹介に
その物語は、せつなく、時に可笑しくて、またある時はおぞましい――背筋がぞくりとするような角川ホラー文庫・ミステリ作品の饗宴! 人気作家たちによる傑作短編が一堂に会した贅沢なアンソロジー。
とあったので、乙一さんを読みたくなって借りてみた本。

乙一さんは切ない小説、泣きの名手でもありますが、ホラーもピカイチ。
「階段」・・・幼い姉妹に迫り来る恐怖がジワジワと伝わってくる。
思わず息を殺して読んでしまった。
久しぶりに読んだホラーは、非現実的な世界に逃避させてくれました。

返却日が近かったので、あとは小林泰三さんを読んだだけで 返してしまったけど、知らない作家さんも読んでみたいと感じた一冊。

以上、最近読んだ本


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「清須会議」読了

2014-06-02 20:37:35 | 読書録

三谷幸喜さん、さすが 笑わせていただいました。

信長が本能寺の変で倒れた後、清須城を舞台に繰り広げれられた、柴田勝家、羽紫秀吉、丹羽長秀、池田恒興ら武将たちと、お市、寧、松姫ら女たちの、歴史を動かす心理戦が現代語で描かれている。
先ず出だしの、信長が焼け死んで行くシーン。
あ、あり得ない・・・戦国武将のイメージが砕け散った。

私は歴史ものは好きではないし、むしろ苦手だ。
でも三谷さんは好きだったので、またま図書館で目にしたこの本をめくっていたら 冒頭の数ページでツボにはまってしまった。
歴史小説ファンが読んだら怒りそうな・・・でもそこが三谷幸喜っぽくて笑っちゃったんだな。
清須での5日間を小説にしたのだから途中で飽きてくる。
結果は歴史で分かっていることだから、大どんでん返しもないしね。
でも、最後まで楽しく読めました。

残念ながら映画は見ていないけれど、どうなのかな?
すごーーーく気になる。
レンタルしてこようかな

既に映画化されているのでキャストは分かっているのだけど、私は勝手に御館様(信長)→豊川悦司、羽柴秀吉→岸谷五郎、お市様→鈴木保奈美で読み進めてしまった
数年前の大河ドラマの配役だね(笑)

連日の猛暑でぐったりですが、みなさま 熱中症に気を付けて下さいね~

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「雀蜂」読了

2014-04-02 23:30:37 | 読書録
Amazonより
雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。
安斎は山荘を生きて出られるのか。
最後明らかになる驚愕の真実とは!? ノンストップ・サバイバルホラー、文庫書き下ろしで登場!


内容(「BOOK」データベースより)
11月下旬の八ヶ岳。山荘で目醒めた小説家の安斎が見たものは、次々と襲ってくるスズメバチの大群だった。昔ハチに刺された安斎は、もう一度刺されると命の保証はない。逃げようにも外は吹雪。通信機器も使えず、一緒にいた妻は忽然と姿を消していた。これは妻が自分を殺すために仕組んだ罠なのか。安斎とハチとの壮絶な死闘が始まった―。最後明らかになる驚愕の真実。ラスト25ページのどんでん返しは、まさに予測不能!

ラスト25ページはまさに予測不能ですって?
いやいやいや
ラストの25ページは「まさか、こう言う展開じゃないよな・・・」って、私が予測した通りの展開でした

貴志祐介さん がっかりです。

13番目の人格ISORA、黒い家、クリムゾンの迷宮、・・・と初期の作品で好きになり、
近年では悪の教典など ずっと読み続けていたのに、久しぶりに笑っちゃったわ。
これ、ホラーなの?
角川ホラー文庫から出ているんだからホラーなんだろうね(笑)

本の感想を書くときにいつも思うのですが、感想は人それぞれ。
ある人は傑作だと言い、ある人は駄作と言う(笑)
「雀蜂」も貴志作品に興味ない人が読んだらそれなりに面白いのかも。


脳への再発と老眼とせいで、読むのがめっきり遅くなったぷるぷるですが、
同じページを3回位読みながら顔晴って読んでいます。
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「1984フクシマに生まれて」読了

2014-03-29 09:31:47 | 読書録

「困ってる人」の大野更紗さんと「フクシマ論」の開沼博さん。
同じ1984年に同じくフクシマで生まれた二人が6人のゲストを招いて広げる鼎談集

元々、大野さんの迸る知性とユーモアに引かれていたので、この本はかなり楽しみな1冊でした

「原発」「3.11」などテーマが真面目なだけに、ユーモアの部分は抑えされていた気がしましたが・・・

私が印象に残ったのは、日本ALS協会理事の川口有美子さんの言葉。
「不謹慎だけどキムタクみたいな超有名人がALSにならないかなーと思ってしまうこともあります。
そうすればてっとり早く世間の関心を得られるし、そういう人が話してくれることでこちらの主張に耳を貸してくれようになる人も確実にいますから。」

川口さんの言葉を借りれば不謹慎かも知れないけれど、私も同じように思った事がある。
(別にキムタクじゃなくもいいんだけどね)
難病患者はその希少性故に研究が進まずに苦しんだり 病気を理解してもらえなかったり、と言う事が往々にしてあるので。
関心が高まることはよいことかなと・・・

全体的には話が難しい部分もありましたが、「遠くのフクシマ」ではなく、今そこで起きているフクシマ現実をの垣間見ることが出来た気がします。

でもね、大野さん・開沼さんと違い、知性の欠片もない私は「鼎談」という言葉をこの本で初めて知ったのでありました
鼎談とは三人が向かい合って話し合うことなんだそうです。
ひとつ賢くなったわ(笑)

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6ステイン、読みました~

2014-02-18 19:59:18 | 読書録

久しぶりに集中して本を読みました。
福井晴敏さんの「6(シックス)ステイン」
もうだいぶ前に出版された本だけど、まだ読んでなかったので。
福井さんの小説は長編大作と言うイメージがあるけど、これは短編集。
短編だったら今の私でも読めるかも…って、思ったんですが甘かった

まずね、登場人物の名前が覚えられない。
1日経つと内容を忘れてる。
もう、何度も本の中を行ったり来たり
図書館の貸出期間を延長してもらって、やっと読み終えました。

福井さんの特徴と言うか 最後のパターンは想像がつくものの、やっぱり引き込まれるんですよね。
しかも、ファンにはたまらない仕掛けが最後の最後にありました
あの人が~
これは、最後まで読んで良かった
ネタバレになるのでこの辺で(笑)

Amazon内容紹介より
愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。著者が織り成す切なく熱い人間讃歌、人生を戦うすべての者へ。


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