●関連エントリ
【さわり,さわられ】タッチタッチそこにタッチあなたからタッチ【ふれ,ふれられ】
触れることと現実
ここ2週間くらいの話なんですが,とにかく当ブログに「ふれる・さわる・心理学」を含むキーワードで検索して来られる方が多く,なんかあったん? と思いつつ,先日のエントリの追補つうことで参りましょうかね。
当ブログは「臨床心理学・精神医学関連を中心に」という文脈上,「ふれること」においても,その隠蔽された歴史が必ずしも不当なばかりではない,ということは常に意識して頂きたいなあと思うのです。この本は,性的虐待防止がメインと思いますが,まあそういう意味も含め,紹介させていただこうかなということです。
心理学の中ではもっとも伝統ある「感覚・知覚心理学」。「皮膚感覚・自己受容感覚」ということで「触覚」を扱っております。ちょっと言葉遊びだけど,ここで「自己受容感覚」て言葉が使われるのは面白いね。なお,前回紹介した『タッチ―神経心理学コレクション』の岩村先生なんかも執筆されております。編者は,日本心理学界の大重鎮,大山正先生であります。まあやっぱり「視覚」に力が入るのは否めないわけですけどね。
前エントリのコメント欄にて,「DECOllated by statistics」のDecoさんに御紹介いただきました。ちょっと話しはズレますが,根ヶ山先生のエソロジカルな視点は,もっと発達心理学のなかに根付いていって欲しいなと思います。実証精神に裏打ちされた論は魅力です。
心理に限らず「臨床」に直結してくるといえばここになるでしょう。本自体が臨床的というわけではないですが,標的が見えるということで,ひたすら求道的な基礎研究とは少し違ったニュアンスが生まれます。内容はハードコアですけど,難解ではありません,とはいえ,入門編ではないですね。
ちょっと,ウッ……て感じも否めないですが,批判的に読める眼を持っていれば,得るところはちゃんとあると思います。正直紹介するの迷いましたし,さほど推奨するわけではないですが,いろいろ読む中のひとつとしては,あっても良いんじゃないかと思いました。
これは発祥が「看護」の方ですが,看護のみならず,医師など,医療系は比較的触りますかね。そんなの当たり前,なのかも知れませんが,その違いはいったいなんなんだろうと考えてみるのはいいかもしれません。すると良い意味で専門領域の違いが活かせるってことになるんじゃないか……ってそんな簡単にはいかないでしょうけど。
まったくまとまってないまま,マトメに入るわけですが,ギブソンなんかもそうといえますが,「身体」だとか「ダイナミック」だとか,そういう発想がどんどん出てきて,そうなってくると,身体を最もダイレクトに感じるのは「触覚」に他ならないわけで,従前より地道に積み重ねられてきた基礎的な知見をもとに,刺激的な研究が生まれうる土壌が形成されつつあると,かのように思うわけです。言い換えれば「身体そのものを扱う/扱える」時代に突入してきたつう感じなんかね。
……ってなんか自分のなかでどこに論点を絞るかが,この期に及んでも,絞りきれてない感じがするのですが,まあいいや。別にpsy-pubが研究するんじゃないんだから。私が望むのは「刺激的でオモロイ研究が生まれること」であり,かつそれを自分が本にできたら最高だなあ,ということだけだわに,などと逃げつつ……とりあえずオシマイ。
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触れることと現実
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当ブログは「臨床心理学・精神医学関連を中心に」という文脈上,「ふれること」においても,その隠蔽された歴史が必ずしも不当なばかりではない,ということは常に意識して頂きたいなあと思うのです。この本は,性的虐待防止がメインと思いますが,まあそういう意味も含め,紹介させていただこうかなということです。
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心理学の中ではもっとも伝統ある「感覚・知覚心理学」。「皮膚感覚・自己受容感覚」ということで「触覚」を扱っております。ちょっと言葉遊びだけど,ここで「自己受容感覚」て言葉が使われるのは面白いね。なお,前回紹介した『タッチ―神経心理学コレクション』の岩村先生なんかも執筆されております。編者は,日本心理学界の大重鎮,大山正先生であります。まあやっぱり「視覚」に力が入るのは否めないわけですけどね。
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前エントリのコメント欄にて,「DECOllated by statistics」のDecoさんに御紹介いただきました。ちょっと話しはズレますが,根ヶ山先生のエソロジカルな視点は,もっと発達心理学のなかに根付いていって欲しいなと思います。実証精神に裏打ちされた論は魅力です。
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心理に限らず「臨床」に直結してくるといえばここになるでしょう。本自体が臨床的というわけではないですが,標的が見えるということで,ひたすら求道的な基礎研究とは少し違ったニュアンスが生まれます。内容はハードコアですけど,難解ではありません,とはいえ,入門編ではないですね。
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ちょっと,ウッ……て感じも否めないですが,批判的に読める眼を持っていれば,得るところはちゃんとあると思います。正直紹介するの迷いましたし,さほど推奨するわけではないですが,いろいろ読む中のひとつとしては,あっても良いんじゃないかと思いました。
これは発祥が「看護」の方ですが,看護のみならず,医師など,医療系は比較的触りますかね。そんなの当たり前,なのかも知れませんが,その違いはいったいなんなんだろうと考えてみるのはいいかもしれません。すると良い意味で専門領域の違いが活かせるってことになるんじゃないか……ってそんな簡単にはいかないでしょうけど。
まったくまとまってないまま,マトメに入るわけですが,ギブソンなんかもそうといえますが,「身体」だとか「ダイナミック」だとか,そういう発想がどんどん出てきて,そうなってくると,身体を最もダイレクトに感じるのは「触覚」に他ならないわけで,従前より地道に積み重ねられてきた基礎的な知見をもとに,刺激的な研究が生まれうる土壌が形成されつつあると,かのように思うわけです。言い換えれば「身体そのものを扱う/扱える」時代に突入してきたつう感じなんかね。
……ってなんか自分のなかでどこに論点を絞るかが,この期に及んでも,絞りきれてない感じがするのですが,まあいいや。別にpsy-pubが研究するんじゃないんだから。私が望むのは「刺激的でオモロイ研究が生まれること」であり,かつそれを自分が本にできたら最高だなあ,ということだけだわに,などと逃げつつ……とりあえずオシマイ。
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