勉強不足を棚に上げ,おのれの心的現実における衝撃をそのままにお届け致します。すでに有名な本であったなら誠にあいすみません。なにとぞお見逃しくだされ。すべての外的現実をSplit offして(そうでもしないと辛すぎて……),レッツラゴンでございます。1992年の刊行と,かなり古い本であります。
もし、赤ちゃんが日記を書いたら
ダニエル スターン, Daniel Stern, 亀井 よし子
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少し前ですが,『臨床心理学5巻5号』の特集「心理臨床と精神分析」はなかなか面白かったのですが,その中で,ある先生が(以下引用)「政治学的見地や経営学的見地以外に実質がどれほどあるか疑わしい『心理臨床学』とは異なって,確かに『心理臨床』と呼びうる実質的な活動はあり,……(以下略)」と書いてらしたのには大変ウケました。確かになあ。いやあ,ステキです。
ともあれ,心理臨床という文化において精神分析あ . . . 本文を読む
あなたが育てる自閉症のことば 2歳からはじめる自閉症児の言語訓練―子どもの世界マップから生まれる伝え方の工夫
藤原 加奈江
ウィトゲンシュタイン
A.J. エイヤー 信原 幸弘 (翻訳)
LD児の英語指導―ヒッキーの多感覚学習
M.コームリー 熊谷 恵子 (翻訳)
エンカウンター・グループと国際交流
松本 剛 (著), 野島 一彦 (著), 畠瀬 直子 (著)
女の子って、どうして傷つけあう . . . 本文を読む
どの先生がどこで書いておられたか忘れましたが(なんと曖昧な!)「若い人はどんどんモノグラフに挑戦すべきである」というようなことを言っておられた気がしないでもありません。また,ダレソレ先生も「読む本は単著にかぎる」というようなことを仰っていたような記憶があるようなないような。とは言うものの,若手ベテランに限らず,編集ものというのは多くありますし,読者にとってもとっつきやすい面はあると思います。
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語り・物語・精神療法
北山 修, 黒木 俊秀
もうかなり有名だとは思いますが,オビに「神田橋條治氏による症例検討会ライヴを完全収録」とあるので,それだけが先走ってしまいそうですが,これは元々,2002年の「日本語臨床研究会」の内容を書籍にしたもので,それ以外にも読みどころ満載になっておりますな。
執筆陣をざっと挙げても(敬称略),北山修,飯森眞喜雄,熊倉伸宏,森岡正芳,藤山直樹,妙木浩之, . . . 本文を読む
今年はセルバンテス作の『ドン・キホーテ』が出版されて400年だそうです。それを機に(?),日本で3人目の全訳がこの度刊行された模様です。カバーおよび表紙の絵が堀越千秋さんで,非常にステキな絵なのですが,なぜかカバー写真を載せないアマゾン。
ドン・キホーテ
セルバンテス, 荻内 勝之
さてこの刊行を記念して,訳者の荻内勝之先生による「お話と懇談会:ドン・キホーテは狂言なのだ」が開かれまして . . . 本文を読む
一般にどの分野であれ「基礎」と「応用」の対立はよくある話ですが,とくに心理学の分野における「実験系」と「臨床系」の対立図式は身近なこともあって非常に根深いなあと思います。ちなみに一口に実験系といってもその内部では,「スキナリアン(オペランティスト)」と「認知」の対立というのも実はあるのですが,なんにせよ古典的二元論的対立というのは心理に限らずどこにでもよくある話ですね。
私が個人的にいつも不思 . . . 本文を読む
洋書のカバーって面白いんですよね。純粋にかっこいいなと思うものから,なんじゃこりゃというものまで,嗚呼,百華繚乱の目くるめく世界。そんな洋書カバーのなかから,全く読んだことのない本の,カバーのみを評価・判断しプライズを与えるというこのコーナー。良書を紹介するという本筋とはかけ離れてはおりますが,カバーだって本の一部,立派な出版文化であるという名目の元にご紹介です。すいません,明日は真面目にやりま . . . 本文を読む
創元社の方,お疲れ様でありました。ワタシ的には,非常にたいへんなお仕事だったと思います,「臨床心理士に出会うには」(個人通称:電話帳)の製作。
これのウェブ版ができたそうです!
http://www.jsccp2.jp/
検索がすごいのよ。自分(の職場)が選ばれるのか,やってみください。 . . . 本文を読む
皆たち,元気かな。人の評価って気になるよね。気にならんって奴がいたら,おかしいよね。
ま,とりあえず,いまの世の中は本とか売れんで,編集者の知恵がないんだとか,マスコミはアホだとか,まったくその通りなんですが,そういう評価が下されます。いわゆる,社会的評価って奴です。
うんで,その社会的評価なんですが,そこそこ世俗的かつ一般的な職業でないと,そんな「社会的評価」なんか生まれない。社会的評価が出 . . . 本文を読む
今回は萌えマンガを紹介しますモエースイマセン間違えました統計マンガを紹介しますさてこの表紙ですこれで萌えますモエーウソですちょっと購入しづらいというのが本音のところですまたいくらなんでもバカにしすぎだこんなに落ちぶれちゃあいないと気負うのも分かりますズバリ申しますとこの本は大学1~2年生とその大学1~2年生に授業をやっていらっしゃる先生に大変オススメです . . . 本文を読む
鏡スコットです。
通りすがり様 いろいろとありがとうございます。
以下,【第1回】のコメント(5番目)に書いてもらった,通りすがり様のコメントです。また,再掲します!
通りすがりさんは書きました:
> おすすめですが、やはりヘイリーのものを2冊紹介します。
> J.ヘイリー 戦略的心理療法 黎明書房
> これは以前に「心理療法の秘訣」という邦題で訳されていたそうです。 . . . 本文を読む
「おどりゃクソ森」は,『はだしのゲン』の名(?)セリフ。そのメタファーは推して知って下され。
入門 メルツァーの精神分析論考
―フロイト・クライン・ビオンからの系譜
キャセッセ著 木部則雄・脇谷順子訳 山上千鶴子解題
(岩崎学術出版社)
というのが出ているとの情報をキャッチ。入門なのに,論考ですか……。ネット上ではデータなし。早く読んでみたいです。注目は「山上千鶴子解題」でしょうか . . . 本文を読む
実はこれも心編研SV某モナムール博士(近いうち表記が固定されます)のご推薦なのです。本当はPART3にて併せてご紹介するはずが,長くなってしまったため,分けた次第です。またこれを機会に,PART1,PART2の方も見ていただければ幸いです。
さて近年ますます混迷深まるサイコセラピー界において,メキメキと頭角を現してきているのが,ブリーフセラピーかと思いますが,鏡スコットさんも書かれているとおり . . . 本文を読む
タイトルはドイツの児童文学。プロイスラーさんの本はどれも面白いのですが(私は『小さい魔女』でワルプルギスの夜を知りました),小学生だった私が最も愛読したのが『大どろぼうホッツェンプロッツ』シリーズであります。その魅力を敢えて一つだけ挙げるとすれば「食べ物の描写」だと思います(少なくとも小学生の私には)。大人になったら,豆を挽くとき音楽が出るコーヒー豆挽きを絶対買うぞと思っていました。そんな私が, . . . 本文を読む