心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

9,610,000の「エピソード」派と537の「エピソート」派と俺物語

2006-07-31 13:09:30 | ココロとカラダ
客あり大変嬉しいキーワードでの来たる,ってことで,ナイスキーワード「エピソート記述」で当ブログに来られた方がいらっしゃいましてね。deを濁らず清音で発音したいという高貴なお方(なんとなく)と推察しております。別にね,まあ言語は違うけど,Freudをフロイトと呼んだり,フロイドと呼んだり,するわけじゃないですか。だから別に構わんわけです。まあさりとて,現状は圧倒的不利なわけで,「エピソード」と「エピソート」,それぞれでググりますと,9,610,000:537なわけで, 圧 倒 的 じ ゃ な い か 。 なんだろうさながらバッファローマン対一般市民,麦城に篭った関羽よろしく,もうこりゃあ圧倒的ヤバい状況なわけですな。まあどうだろう,とりあえず,倍増,1,000の大台目指してガンバル,そういう日々の積み重ね,大事だと思います。ちなみにドイツ語読みでは,「エピソーデ」。これが1,010。まずはここから撃破だあね。

すごいどうでもいいこと書いちゃいましたが,さらにどうでもいい話をもうひとつ。訳あって,というか,ただの思いつき的に,つれづれに,「独我論」について,調べていた私なんですが,どこかで誰かが,「独我論の反対は?」という問いに,「ドント・リーヴ・ミー・アローン」と言葉遊びで応えてた訳なんですが,これ結構イイね。ナイスなライムだ。意外と本質ついてるナなんて思っちゃいました。君の電波は何ガロン?

ま,その,なんだ,あれだ,がんばれ(byキャプテン太田)という言葉を反芻しながら,今日もめげずに新刊紹介まいりましょうかね。

さぃぇり然りで,これまで結構「身体」を扱ってきているものの,別に避けてた訳じゃないですが,心理療法的な身体,ってあまり紹介してこなかったキガス・ザラガス・マタドガス(なんだそりゃ)ってことで,でもやっぱ,まあ重要なトピックになってきてますよ,身体は,どこでも。



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平井孝男,池見陽,田嶌誠一,老松克博,岸本寛史,冨永良喜,小原 仁,白岩紘子,中川一郎,濱野清志,黒木賢一,目幸黙僊,の諸先生方が,それぞれの理論的立場(というほどの違いはないけど)に基づいて「身体」を考察しております。名著『壷イメージ療法』を思い出したりもするという。やや観念的に寄ってるか? と思わないでもないけれど,それでもまあこれだけのものをこうやってまとめて読めることはそうはないです。(ある)身体入門といってもいいですね。



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まあ精神療法・心理療法において,身体といえば,「心身症」つうのは,もっともわかりやすいですが,Alexander, F.以来の伝統があります,精神分析(といってもいろいろですが)。といいつつ,古びてしなびたものでは決してなく,Ogden, T.なんかも引きつつ,現代精神分析的な考察が繰り広げられます。なじみのない訳語が出てきたりもしますが,力動的立場に関心がある方には,結構お薦めできます。



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現代精神医学的立場ではこれかな。御存知「不安抑うつ臨床研究会」との共編。まあ不安障害がメインですが,精神医学+認知行動療法の描く身体がわかります。おさえておきたいところではありますね。



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一度その講演を聴いたら,忘れられないインパクトがある岡田先生。まあ直接には関係ないです。ただ今読んでますっていうのが正直なところなんですが,なんだろうな,これまでのエントリでチョボチョボこぼしてますが,お医者さんって,「身体を観る/診る」が絶対的に前提にあるなと,それがどのような学派であっても,そうだなと,思っちゃいますねえ。フィジカルアセスメントがどうしたこうしたとかそういう細かいことじゃなくてね,ニュアンスというか痕跡というか,なんかそれが微妙に効いてる感じがして。


いつもながらまとまりませんが,まあ今日はこの辺でドロンしますよ……。


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