「Style」ちゅう女性雑誌の吊広告に,サバカワという言葉が載っていた。
ヨメに聞けば早いのだが,あれを買ってくれ,もしくはあれを買うのに付き合ってくれ,となるのに決まっているので,怖くて聞けない。
サバカワ……頭の中で変換をする。鯖・皮……シャケトバのごとく脂が乗っていて旨そうであるが,そんなものを女性雑誌が載せるわけはない。(お約束)
コンサバ・カワイイ
ま,これであろう。で,サバカワ . . . 本文を読む
うつし 臨床の詩学
森岡 正芳 (著)
うつ病論の現在―精緻な臨床をめざして
広瀬 徹也, 内海 健
エリスとワイルドの思春期カウンセリング―事例で読む論理療法
アルバート・エリス (編集), ジェリー・ワイルド (編集), 菅沼 憲治, 江原 勝久
カウンセリングの治療ポイント
平井 孝男 (著)
学校トラウマと子どもの心のケア―実践編
藤森 和美 (編集)
記憶が消えていく―アルツハイマー病患 . . . 本文を読む
たぶん,そういう本は沢山,沢山あるのだと思う。でも,そういう本であったら,正味の話,そこそこ売れるのである。噂が噂を読んで,大ベストセラー!!なんてことにはならないのであるが,こつこつと重版を重ねたりするのであります。いい本だから!という感じで。
10年で1万部,,,のカタツムリみたいなペースで。
なのにもかかわらず,時代の運命なのか,それとも訳者が悪いのか,出版社が悪いのか,読者が悪いのか, . . . 本文を読む
通史 日本の心理学
佐藤 達哉, 溝口 元
サトウタツヤ名義の著作も多い佐藤達哉先生。かなり前に出た本ですが,なんともすごい。ある種,求道的で偏執的なマニアックな「日本の心理学の歩み」。アカデミックとポップの……などと仰ってるようですが,ポップさはさほどなく,紛れもなくアカデミックですね。どちらかというと「静的」な歴史叙述ではないでしょうか。正史三国志みたいな。個人的には,『蒼天航路』みたい . . . 本文を読む
自然流精神療法のすすめ―精神療法、カウンセリングをめざす人のために
岡野 憲一郎
臨床心理学・精神医学関連の書籍のなかで,文章の巧拙と臨床は相関はないと思うのですが,重厚であれ,軽妙であれ,びっくりさせるものであれ,誠実であれ,ウェットであれ,クールであれ,確実に「文才」というものを感じさせる本があります。現実として,内容の良さ(これが最も大事なことはいうまでもないことです)に加えて,文章 . . . 本文を読む
精神医学・臨床心理学の領域で,最も多く引用されている言葉は何だろうと,誰かそんなトリヴィアリズムなことを調べてくれないかなと思ったりします。たとえば,ハリー・スタック・サリヴァンのいう,関与しながらの観察Participant Observation,が一年間に使われる頻度というのはどれくらいなんでしょうねえ。しかも原書を読んだ上で引用している人は,その内のどれくらいなんでしょうかね……。
さ . . . 本文を読む
学会誌ではない専門雑誌には,特色のあるものが多い。精神医学~心理畑にもけっこう数がある。
どの医局にもあると言われる『精神医学』と,
どの書店にもあると言われる『こころの科学』。
この二つが双璧というところだろうか。
この双璧に挟まれるようにして,ま,有象無象がおります。さして大きくない出版社で出していたりするので,図書館に入っていなかったり,そもそも出版として同人誌的だったりし,なかなか . . . 本文を読む
浅草事件を覚えておいでだろうか。「浅草女子短大生(レッサーパンダ帽)殺人事件」である。レッサーパンダの帽子をかぶった男に,女子短大生が「通り魔的」に刺された事件で大きなニュースになった。この犯人は29歳の青年で,知的障害があり,高等養護学校を卒業,障害者手帳も持っていた。この犯人は,いわゆる自閉症スペクトラムだったのではないかとされている。
詳しくは,佐藤 幹夫さんの
『自閉症裁判――レッサー . . . 本文を読む
連休が猛威を振るい,更新が滞ってますね。申し訳ないです。さて,気を取り直して(早い),今日もご紹介です。今日はいつにも増して,内容に触れていないレヴューになることうけあいですね。まあ,こういうものが出てますよと,そういうお知らせということで,ご勘弁を。
マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法
福盛 英明, 森川 友子, 村山 正治
マンガ お手軽躁うつ病 . . . 本文を読む
日々,種々の論文を読んでいると,臨床論文が多いため,その症例について,オーナキ・コナキ,顔で笑って心で泣いて馬謖を斬る(面白くねえ!)といったことがままあります。一体何なんだろうなと思うこともしばしばですが,そこはビジネス。面白ければいいじゃないかと,割り切ります。そういう意味では,オーナキ,コナキのどちらでも,心に残るか否かという意味では,等価だと思います。笑えるのだって同じだし,おもしろうて . . . 本文を読む
と言ったのは,河合隼雄である。正確には,「臨床心理学は科学か?」と詩人の谷川俊太郎さんに聞かれて,「科学とアートの間にあるものだ」と答えたのだそうである。あちこちにこの逸話は書かれているので,引用する人は多いようである。この話がそもそもの始まりなのか,それとも,他にも同じようなことを書いた者があるのか不明だけれども,臨床心理学=アート論なり,心理療法=アート論なりが確実にこの世界にはある。以前,あ . . . 本文を読む
編集者の仕事において,ネット環境というのはもはや欠くべからざるほどの密接不可分なものになっている気がします。「文献の検索」では最も重宝しますが,なんといってもGoogle以降においては,その辞書機能だと思います。もはやEncyclopaedia Britanicaなんて必要ない,といっては大袈裟ですが,少なくとも広辞苑は必要ないなと思っております(ゴメンナサイ)。Wikipediaやはてなダイア . . . 本文を読む
ブックレヴュー本をブックレヴューするという,メタ・ブックレヴューに挑戦です。というか,単にメタ・ブックレヴューと言ってみたかっただけかも?
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一言で言えば,まさに原点・原典が紹介されています。あまりに有名な原点・原典ばかりが紹介されているがゆえに . . . 本文を読む