アガリスク間違えたクスリスクすなわち薬のリスクについて

タイトルがオヤジギャグで恐縮なんですが，それにしてももう『LEON』がすごいことになっているんです。この夏は「ちょいスケ乳首」なんだそうです。誰がオッサンのスケ乳首を見たいというのか!!!!　そんなニーズがあるのか，あったら教えて欲しいよ，スケ乳首が見たいアデージョ，紹介してほしいヨ。最初からそうですが，これ半笑いで作ってるでしょ，編集部。

まあなんてそんなどうでもいい話は置いといて，今日は，精神科の薬物についてです。例によってあまり突っ込んだところにいけませんが，トモアレ，これはやっぱりいい本でした。

抗精神病薬の「身体副作用」がわかる―The Third Disease 長嶺 敬彦 医学書院 2006-07 売り上げランキング : 72752 Amazonで詳しく見る by G-Tools

御一読推奨！

薬効については（それだけではないけど），もうこれ他聞でしかないわけで，でも精神科医の先生と話していると，時々，そういう話が出たりして，それが昔の話になったりすると，大変だったようですね，昔の薬の副作用は。副作用があるっていうのは，裏を返せば，それだけ人間の「体」の根幹的なところに作用しているってことなんだなあと，素人ながら思うわけですけどね。

著者は内科医の先生でして，さすがに身体疾患のエキスパートだけありますね。キビっとしつつ，優しい目線が魅力です。これってコ・メディカルにはなかなか知りにくい，知りえない部分だと思いますが，だからこそ知っておきたいところではないかと思います。

少し話はずれますが，著名な精神科医の先生の論文なんか読んでると，しばしば身体疾患を「発見」してるような気がします。さかしらに鬼の首をとったようにではなく，ごく自然に。患者を診るってことは全部診てるってことなんだなと改めて思いますねえ。

精神科診療の副作用・問題点・注意点―患者・家族・治療者からのメッセージ 八木 剛平 診療新社 1998-01 売り上げランキング : 679629 Amazonで詳しく見る by G-Tools

という話になると，これを紹介したくなっちゃいます。個別には，当然，薬物療法の副作用も言及してますが，それよりも「精神科という作用」全体のダイナミズムを捉えなおすという名著。っつっても品切，ユーズド6,999円（怒）。改訂版出しておくんなまし。

ちょっと話がずれました。この分野，Up to Dateがともかく眼目ですから，激しくガイシュツですが，これはもう絶対。

こころの治療薬ハンドブック 青葉 安里 諸川 由美代 星和書店 2006-03 売り上げランキング : 4618 Amazonで詳しく見る by G-Tools

これね。説明不要ですが，医師よりもコメディカルへの配慮がいきとどいておりますな。本人・家族ももちろん読めます。

心の病気の薬がわかる本 中河原 通夫 法研 2005-03 売り上げランキング : 170920 Amazonで詳しく見る by G-Tools

より患者教育向けという意味では，これも捨てがたいです。お値段もリーズナブルだし。値段はやっぱり大事よね。無理を承知でいえば，パンフ作ってロハで配れ！っつうところだけどね。


ということをいろいろと調べたりもしてたのですが，そこでこんなHPにブチ当たりましたのです。

毒舌セカンドオピニオン

なんかすごいの見つけちゃったなあ。とてもごちゃごちゃしてて見づらいし，独特の臭みがあるというか，かなり好き・嫌いが分かれそうですが（psy-pubは好きですが），「毒舌流 まともな医療をどう見分けるか？！」とか，すごいブッチャケっぷりですが，どこか気持ちがいいのは，どっかの誰かさんみたいに，それをPDFにして高額で買わせようなんてケチなことは考えないところかな。全部読むのはたいへんだけど，それぞれにひっかかるところは必ずあるはず。御一読あれ！　特に薬物系の話題が熱いです。

セカンドオピニオンって，いろいろ本がありますけど，もちろんそれらの価値を一切否定するものではないですけど，なんか単に団体化してるだけじゃないか？　みたいなのがぬぐえないのが残念なところですよねえ。まあそうじゃなかったら不可能なんだけどさ。

ってなんか絶妙にズレつつ，今日はこれで，しまいです。