マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

映画「画家モリゾ、マネの描いた美女」

2015-07-21 23:58:55 | お勧め
映画を見に神戸へ。
見たのは「画家モリゾ、マネの描いた美女」です。
印象派誕生に関わった女性画家のモリゾが、女性として画家として成長していく過程を描いたもの。
100分ほどの映画が短く感じたほど、充実した興味深い映画でした。
モリゾという画家は、「印象派時代に活躍した女性画家」ということは知っていましたし、「ゆりかご」というタイトルの絵がモリゾの作ということも知っていましたが、そんなに興味があったわけではありませんでした。
映画の中でも出てきましたが、ともに画家として勉強をしたお姉さんとその赤ちゃんを描いたもの…でした。
お姉さんは絵をあきらめて結婚してしまうのですけど。
「ゆりかご」の絵は、今日たまたまフランス旅行のおみやげのカレンダーをMさんにいただいて、その中にあったので、それを。


印象派というのは、今ではとても人気があって地位を確立していますが、その当時、フランの絵画の主流は「サロン」と言われる人たちにあり、外で光を取り入れたちょっとぼぉーっとした絵はダメだということで、かの有名なモネの「印象、日の出」も酷評されたものでした。
サロンに評価されなかった画家たちが集まって絵画展を開きそこに印象日の出が出品され、「印象派」なるものが誕生するわけです。
その絵画展にモリゾも出品したとのこと、マネは転向するのですけど。
まぁ、大体の話ですけどね。
モリゾは、パリの高級住宅街と言われる16区に暮らしていましたから、まぁ恵まれた環境だったのでしょうけど、女性が画家になるというのは難しかったようです。
結婚ということも常に頭にありますし、マネとの出会いにはいろいろあったようですし…。
マネの絵にあるあの独特の表情は、このモリゾをモデルにしたもの。
この映画で、「なるほど」がたくさんありました。

モネの「印象、日の出」は今年、日本にやってきます。
この絵がある、マルモッタン美術館展です。
東京は東京都美術館で9/19~12/13まで。
ただし、「印象、日の出」の展示は、10/18までのようですね。
巡回展は各地であり、京都は来年3月から。
私自身は、パリのマルモッタン美術館には2回行きましたが、何回行ってもいいですね。

ところで、今日の映画は12:35からだったので、三ノ宮で11時に待ち合わせをしていく予定でしたが、今朝、2度寝をしてしまって、乗るべき電車に乗り遅れてしまったのでした。
昨夜、DVDや写真の編集をしていて、思いのほか時間がかかり、寝たのが3時過ぎ…。
この時間帯は1時間に1本しか電車がないので、1時間後…というわけにはいかず、自転車で行くことに。
何とか20分遅れで行けましたが、大汗かいてしまいました。
もちろん、帰りもその自転車で帰るわけですからね。
まぁ、映画の間はゆっくりできましたし、いい運動にはなりましたが、何しろ暑いです。