最近すごく気になっている問題があります。
表題のとおりFXです。
FXといっても外国為替取引の事ではありません。
日本の次期主力戦闘機(F-X)のことです。
次期主力戦闘機を何にするかの決定は2011年11月までに決定する
事になっています。
候補機はF/A18スーパーホーネット、ユーロファイタータイフーン、
F35ライトニングⅡの3機種です。
決定時期が間近に迫り、関連するニュースが増えています。
今日もF/A18の製造元であるマクダネル・ダグラスが日本で機体の
約70~80%をライセンス生産できるよう提案要求書に盛り込んだとの
報道がありました。
私としては、ユーロファイタータイフーンへの期待が大きく、
ぜひ日本初のヨーロッパ製戦闘機になって欲しいと思っています。
その理由は、F35は第5世代といわれる一番新しい機体なのですが、
開発が遅れており空自が導入を考えている平成28年にはとても
間に合わないと思われるからです。
また、開発費が当初の予算をどんどん上回っており、最終的な
機体価格は1機50億から倍の100億ぐらいになりそうだという噂が
あります。
そしてライセンス生産が望める可能性は低く、日本の航空産業への
恩恵が少ないといわれているからです。
F/A18スーパーホーネットは問題外です。
選ぶ理由があるとすれば、米国との関係維持だけでしょう。
一応、スーパーホーネットはタイフーンと同じく4.5世代戦闘機に
数えられますが、基本設計は1978年に初飛行したものであること。
ロシアのSu35との戦闘シミュレーションではSu35を1機撃墜する
のにスーパーホーネットが2.5必要という結果を示すものも
あります。
同じシミュレーションでタイフーンは1機でSu35を4.5機撃墜できる
数字を残していると言います。
タイフーンは上記のキルレシオが示すように、米国のF22を除くと
現在の実用機の中では、最強の制空性能を持っていると言えます。
ステルス性もF35にはかなわないまでも、F/A18を遙かに上回ります。
アフターバーナーを使わずに音速飛行ができるスーパークルーズ
能力はこれもF22を除けばタイフーンだけです。
本来ならば、F22をFXにすれば良かったのですが、これは米国が
売ってくれなかったから仕方がないですね。
いつもは日本のFX商戦に消極的なヨーロッパも今回はF35の開発
遅延が決定的な事からチャンスと考えたのか積極的に売り込みを
行っているみたいです。
ライセンス生産はもちろんのことブラックボックスの開示まで
示唆しているようです。
これは日本の航空産業にとっては大きなメリットになると思われ
ます。
以上のように、候補機3機を比べるとタイフーンしかないように
思うのですが、結果的には政治的理由から米国製のどちらかに
なるんでしょうね。
今回のFXはF4EJの退役に伴うものですが、ここでタイフーンを
選んでおけば、次に控えるF15の退役時のFX選定にはF22を売ると
言ってくるかもしれません。
そんな政治的駆け引きは日本の政治家、役人はしないかな・・・。
表題のとおりFXです。
FXといっても外国為替取引の事ではありません。
日本の次期主力戦闘機(F-X)のことです。
次期主力戦闘機を何にするかの決定は2011年11月までに決定する
事になっています。
候補機はF/A18スーパーホーネット、ユーロファイタータイフーン、
F35ライトニングⅡの3機種です。
決定時期が間近に迫り、関連するニュースが増えています。
今日もF/A18の製造元であるマクダネル・ダグラスが日本で機体の
約70~80%をライセンス生産できるよう提案要求書に盛り込んだとの
報道がありました。
私としては、ユーロファイタータイフーンへの期待が大きく、
ぜひ日本初のヨーロッパ製戦闘機になって欲しいと思っています。
その理由は、F35は第5世代といわれる一番新しい機体なのですが、
開発が遅れており空自が導入を考えている平成28年にはとても
間に合わないと思われるからです。
また、開発費が当初の予算をどんどん上回っており、最終的な
機体価格は1機50億から倍の100億ぐらいになりそうだという噂が
あります。
そしてライセンス生産が望める可能性は低く、日本の航空産業への
恩恵が少ないといわれているからです。
F/A18スーパーホーネットは問題外です。
選ぶ理由があるとすれば、米国との関係維持だけでしょう。
一応、スーパーホーネットはタイフーンと同じく4.5世代戦闘機に
数えられますが、基本設計は1978年に初飛行したものであること。
ロシアのSu35との戦闘シミュレーションではSu35を1機撃墜する
のにスーパーホーネットが2.5必要という結果を示すものも
あります。
同じシミュレーションでタイフーンは1機でSu35を4.5機撃墜できる
数字を残していると言います。
タイフーンは上記のキルレシオが示すように、米国のF22を除くと
現在の実用機の中では、最強の制空性能を持っていると言えます。
ステルス性もF35にはかなわないまでも、F/A18を遙かに上回ります。
アフターバーナーを使わずに音速飛行ができるスーパークルーズ
能力はこれもF22を除けばタイフーンだけです。
本来ならば、F22をFXにすれば良かったのですが、これは米国が
売ってくれなかったから仕方がないですね。
いつもは日本のFX商戦に消極的なヨーロッパも今回はF35の開発
遅延が決定的な事からチャンスと考えたのか積極的に売り込みを
行っているみたいです。
ライセンス生産はもちろんのことブラックボックスの開示まで
示唆しているようです。
これは日本の航空産業にとっては大きなメリットになると思われ
ます。
以上のように、候補機3機を比べるとタイフーンしかないように
思うのですが、結果的には政治的理由から米国製のどちらかに
なるんでしょうね。
今回のFXはF4EJの退役に伴うものですが、ここでタイフーンを
選んでおけば、次に控えるF15の退役時のFX選定にはF22を売ると
言ってくるかもしれません。
そんな政治的駆け引きは日本の政治家、役人はしないかな・・・。