楽天経営主義

経営コンサルタントが経営とは関係なく
日常を気ままに綴ります。

ビジネス書大バカ事典

2010年08月31日 | 日記
毎日暑いですね~。
だから、ブログをさぼっているわけでないのですが、
今年の暑さは、全てのやる気をそいでしまうような
気がします。

何となく、タイトルが気になったので買ってみました。
仕事柄、ビジネス書はたくさん読みますが、
読んでみると、「くだらない!」と思うものも
たくさんあるわけで、帯封の「そんなビジネス書に
いったいいくら漬かってるの」という言葉に引っかかって
しまったのだと思います。

この本はビジネス書の中でも主に「成功本」といわれる物を
「もどき本」として、著者ごとにそのいくつかの著書を上げて
批評しています。

最初は「そないにボロクソ言わんでもいいのに~」と、思いながら
読んでいました。でも、石井裕之のところから
「そうだよね~」になり、苫米地英人のあたりでは「まったく、
そのとおり!」と大きくうなずいていました。
彼の本の内容は確かに意味不明な言葉が多すぎるし、彼の権威から
何となくそうなんだ~と思わされているところが多々あります。

こういった「成功本」はホントに無意味なんでしょうか。
私は仕事柄、セミナーなんかでこういった本に書かれていることを
引用します。
それは、言葉にインパクトがあってわかりやすいからです。
でも、この本の著者はそれが「ウソばっかり」だと言っています。
ということは、私もウソの片棒を担いでいることになるわけです。

確かに「一分間で~」「~するだけで~できる」「バカでもわかる~」
という表現は誇大表現だと思いますし、「~の法則、原理」は
だれでも、そのとおりやったら、同じ結果が生まれるもの、
その根拠となる論理が確立されていなければ法則でも原理でも
ないのでウソになります。

でも、そういった本を買う人は、そんなことは百も承知なんでしょうね。
変えられない、変われない自分の現状を少しでも変化させるヒントが
欲しいといった軽い気持ちなんだと思います。
もっとシビアに考えていたら、訴えられている出版社がたくさん
あるはずですが、そんな話聞いたことありませんから。

私も一月ぐらい前に「一分間の日記で夢は必ずかなう!」を読んで
日記帳を買ったばかりなんですけど、書く気なくなったなぁ(笑)

この本の後半、第8章以降は著者である勢古浩爾氏の成功や仕事に
対する考え方が述べられていて、その部分が厳しいながら、
うなずける部分が多く、単なる他人の批判本になっていないところです。

これからは、私も安易に成功本の引用はやめようと思います。
でも、著者が勧める経営者の自伝は稲盛さんの実学、小倉さんの
経営学等読んでいますし、本当にすばらしい内容だと思うのですが、
セミナー等で話せるような簡潔なフレーズがないんですよね。

送別会

2010年08月25日 | 日記
月曜日にサラリーマン時代の上司の送別会に行ってきました。
前に書いたことがありますが、私に仕事だけでなく、生き方まで
多くのことを教えていただいた大切な人です。

私が勤務していた会社の役員を務めていて、数年前から引退を
会社に訴えていたのですが、やっと認められたということです。

今後は数年前から、就任している自宅マンションの建て替え組合
理事長の仕事に専念するとのことです。
マンションの建て替え組合の仕事って大変なんですよ。
住民の合意を得たり、立て替え決議後も住民間の意見調整等で
もめている話を良く聞きます。
でも、元上司のところでは、一切ないそうです。さすがです。

会社を辞めてからは、年に数回しか会う機会はなかったのですが、
会えば、今でも多くのことを学ばせていただきました。
学ぶと言うよりも、人間が大きくて、気遣いをされる方なので、
安心して話ができて、ちょっとゆがみかけた心を元の位置に
戻してもらうような存在だったような気がします。

年数回とは言え、同じ大阪市内で働いているから、いつでも会いに
いけるという安心感があったのですが、引退されれば、
これまでのように気軽に飲みに行きましょうなんてことは
できないわけで、私にとってはすごく喪失感を感じます。

たくさんの人との出会いがある中で、本当に尊敬できる人と
出会えたことに感謝、感謝です。