楽天経営主義

経営コンサルタントが経営とは関係なく
日常を気ままに綴ります。

日本経済について

2011年04月21日 | 日記
たいそうなタイトルにしてしまいましたが、私が日本の経済について
語ろうというわけではありません。
後でも書きますが、そんな知識無いですしね。

仕事柄、経営者から「先生、これからの日本の経済(景気)はどうなるん
ですか」という質問をよくされます。
だいたいそんな時は、新聞やテレビの評論家が言っていたことを、
わかる範囲で話すことで、その場逃れをしていました。

勘違いされるのですが、経営コンサルタントは企業や団体、それらに
属する人達のコンサルティングをするのであって、マクロ経済について
明るいわけではないんですよね。

でも、少しはマクロ経済というか、日本経済の現状について知って
おかなければと思い、昨年は2冊の本を読みました。
1冊は「日本経済の真実」(辛坊治郎、辛坊正記著)で、もう1冊は
「経済ニュースが10倍よくわかる「新」日本経済入門」(三橋貴明著)
です。本の題名からもマクロ経済に素人だということがわかるでしょ(笑)

前者はよみうりテレビを退社して、どこのテレビに出られるはずなのに
未だに10チャンネルでしか見る事ができませんが、私はキー局の
キャスターに比べると遠慮のない物言いが好きで信用してます。
そして後者は、私と同じ中小企業診断士ですが、マクロ経済に
明るく、その国家経済の分析に企業分析と同じ財務分析をとりいれて
データ重視の解説が有名です。

2人とも、それまでの著書で納得させられ、大変好きなんですが、
日本経済に関する論点は違っています。
前者は、財政均衡が必要であり構造改革を押した小泉政策を評価
しています。そして、後者はデフレ解消が第1であり、そのためには
財政均衡にはとらわれない国の積極的な財政出動が必要であり、
それを行おうとした(短期政権だったのでやりきれなかった)
小渕、麻生政権を評価しています。
どちらも、それなりに正しく感じられ、余計にわからなくなりました。

ということで、相変わらずお客様から日本経済について質問された時は
どっちつかずな回答をしていたのですが、今週たまたま本屋で
三橋貴明氏の「日本の大復活はここから始まる!」が目につき
買いました。

ここでは、世論がはじめに結論ありきの論理構成により操作されていると
説明し、「デフレ」、「円高」、「(赤字)国債」、「世界経済」の
報道にまつわるウソをわかりやすく解説しています。
それを読んだ結果、三橋貴明氏の主張に乗ることにしました。
日本の財政赤字は怖くない、赤字国債発行と積極的な公共投資による
デフレ脱却が今一番必要な事と納得しました(つもり?)。

今後は、お客様からの質問に対しては、この論点に沿った形でお話し
していきたいと思っています。

日本はなぜ世界で一番人気があるのか

2011年04月14日 | 日記
東日本大震災に被災された皆さんには心からお見舞いを申し上げます。

海外のメディアでも盛んに取り上げられましたが、被災された皆さんの
自制された秩序ある行動には、同じ日本人として誇りに思うとともに
感動しました。

反面、政府や東電の対応には、報道を見る度に怒りがこみ上げてきます
が、これは今更言うまでもないので、ここではこれ以上言及しません。
でも、一言だけ言いたいのは、こんなダメな政府を選んだのは我々国民
であることは間違いないわけですから、変えることが必要だと思ったら
選挙に行って自分の意思を1票に託さなければならないと思います。
それが、ダメな政府を作り上げてしまった我々の責任の取り方だし、
失敗を踏まえて、より良い国を作る第一歩になることだと思うからです。
先日の統一地方選挙の投票率の低さから感じたことです。

最近、日本のことにすごく興味があります。
というよりも、今まで日本人でありながら、日本のことを全然知らな
かった自分が恥ずかしくなります。
「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」(竹田恒泰著)は、閉塞感で
いっぱいの日本(自分?)を勇気づける本だと思いました。

日本は国家としての歴史が2千年あります。当たり前のことのように
思いますが、2千年も同じ国が続いていることは世界で唯一だそうです。
第2位はデンマークで千年ほど。
この年になって知らないことは非常に恥ずかしい事ですが、
我々の年代では学校では教えてくれなかったですよね。
今もそうだとしたら、是非教えるように変えていかなければいけないと
思います。

同種の本で昨年読んだ「日本通・お国自慢13の視点」、
これも面白いですよ。
13人の知識人が、それぞれの得意分野や経験から日本について語って
くれています。
昨年読んだので、内容は忘れていることが多いですが、印象深かったのは
千玄室氏のところでした。
お茶の家元といえば、ただお茶の作法を教えているだけかなと思って
いたら、やはり、その道の第一人者はお茶だけでなく、その周辺の知識も
さすがなものと思わされました。また、人間的にも大変な人であることが
書いてあることから想像されます。やはり道を極めた人は違いますね。

この2冊おすすめです。