楽天経営主義

経営コンサルタントが経営とは関係なく
日常を気ままに綴ります。

仕事のABC

2009年06月30日 | 日記
久しぶりのブログアップになってしまいました。

間があくと自分のブログを見ることさえ怖くなりますね。
別に書くことが無かったわけでもないんですよね。
休日を利用して高知に片道1000円ドライブをしたときも、
ブログに載せようと思って、写真を撮ってましたし、
先々週は仕事で筑波まで行った時には、時間があったので、
幼少の頃(6歳まで)住んでいた東京の下町を数十年ぶりに
訪れました。その時も色々書こうと帰りの飛行機の中で
考えてたのになぁ・・・
やっぱり、行動は思った時にすぐ起こさないと駄目だという
見本みたいな話ですね。

ということで、今日は昨日読んだ本のお話です。
仕事のABCとは「あたりまえのことを、ばかになって、ちゃんとやる」
ということです。
著者は経営コンサルタントの小宮一慶氏、サンマーク出版から出てます。

時々、新聞の出版広告で目にしていたので気になってました。
というのも、私も時々セミナーなどで、同じようなことをよく言うからです。

でも、読んでみると私の言っていることとは大きな違いがありました。
私がこれまで言っていたのは、「あたりまえのことを、ばかにせず、
ちゃんとやる」でした。
「ばかになって」と「ばかにせず」では大きな違いですよね。
私の言っていることは、それこそ「あたりまえ」のことです。
逆に、こう言うことで仕事を上から見てることになります。

「ばかになって」仕事の真髄を極める。おっしゃるとおりです。

ほんの少しの言葉の違いですが、意味が大きく違ってしまうことが
多々あります。
我々は仕事柄、そういった言葉の使い方に注意を払うべきなのですが、
まだまだ足りないことが多いことにあらためて気づかされました。

久しぶりのブログは反省ばかりです。

事業承継

2009年06月05日 | 日記
たまには仕事のことも書いてみます。

昨日は午前・午後とも事業承継の打ち合わせです。
午前の部は数ヶ月前に私が思う最善案を提出しましたが、創業者である
前会長に一蹴されました。
この前会長は総資産数十億円の企業グループを作り上げたのですが、
このままでは、墓場まで会社を持って行きそうなので、現経営陣は
頭の痛いところです。

1年ぐらい掛けて、猜疑心の強くなっている前会長の心を解きほぐしながら、
事業承継案を納得してもらうという方法しか策はなさそうです。

午後の部はすでに事業承継は提案したストーリーどおりに終わり、
その後の財産相続の問題について検討してきました。
こちらは午前の例と違って、スムーズに終わりそうです。

昨日一日の事だけを書くと、事業承継専門のコンサルタントのようですが、
今のところ事業承継案件で抱えているのはこの2社(グループ)だけです。
この2社も当初は、違う案件で関与させていただくようになったお客様です。
その後も顧問先になっていただき、信頼していただいて、自分の専門外の
事までご相談いただくというパターンです。

もちろん専門外のことですからネットワークの専門家から知恵を借りての
対応です。
でも、顧問先の社長にしてみるとその道の専門家の先生よりも、専門外の
私から対策を聞いた方が安心できるようです。

中小企業のコンサルティングはすばらしい知恵を紹介する能力よりも、
経営者に信頼感を持ってもらう対人能力が何よりも大切だと思う理由です。
そのためには、相手が言葉に発している事以外の本当に望んでいること、
そして望みに到達できるだけのレベルにあるのかを見抜き、感じる力が必要
なのだと思います。

昨日の午前の例では、まだまだ私の力量が足りないために、会長に一蹴されて
しまったのだと反省しました。

電気自動車は自動車産業の産業構造をかえるのか

2009年06月02日 | 日記
ついにGMが破産法を申請しました。
GMが破産法申請にいたる経緯については新聞、テレビで報じられていますし、
私に特別の見解があるわけではありません。
ただ私の愛車アルファ159はちょうど、アルファロメオ(正確には親会社の
フィアット)がオペルと業務提携をしていた頃に開発されたものであり、
その後オペルとの業務提携は解消されたのですが、基本の
プラットフォームやエンジンブロックはオペルとの共同開発のはずです。
そんな縁から感慨を持ってニュ-スを見ておりました。

いきなりオペルと言っても知らない人が多いかもしれませんが、オペルは
GMのヨーロッパ子会社です。今回カナダの自動車部品会社に買収される
事になりました。

前回は販売不振から窮地に陥ったフィアットをGMが助ける形だったと
思いますが、今回は逆にフィアットが一時オペルの買収候補になった
わけですから、たった10年足らずの間に会社の浮き沈みは激しいですね。

自動車産業はほぼ先進国に集中しています。
最近ではインドのタタ自動車や中国の自動車メーカーもありますが、
ほぼ日米欧10数社ほどの自動車メーカーで世界中の自動車市場をまかなっていると
言えるでしょう。

ほんの数十年前まではもっとたくさんの自動車メーカーがあったのですが、
一台の自動車開発に膨大なコストがかかるために集約されていきました。
8社もの国産自動車メーカーが国内の乗用車市場を争っている日本は世界でも
特異な存在です。

そんな巨大資本独占の業界構造が変化するのではないかという記事が
月曜日の日経新聞に載っていました。
「電気自動車になると部品は4分の1に減り、どこでも作れるようになるだろう。」
エンジン変速機がなくなれば機構は簡素になり、極端に言えば、テレビや
パソコンのように部品を買い集めれば、新興メーカーでも一応の製品を
組み立てられるというのです。

自動車の世界で薄型テレビのVIZIOやパソコンのエイサーのようなメーカーが
出てくる可能性があるということです。

本当にそうなるのでしょうか?
記事でも一気に変わるわけではないと書いていますが、気になるところです。

私は本心では難しいと思っています。
なぜなら、自動車は人や物を運ぶ機能の中に人間の感覚を満たす、色々な要素が
含まれていると思うからです。
加速する、止まる、曲がるという動きの中に、様々な味付けがあって、
様々な人間の好みを満たすように味付けがしてある。
この味付けは単純に、部品を買い集めてきて組み立てたらできるというもの
ではないでしょう。
自動車メーカーはこの味付けのために開発期間に4~6年の歳月をかけている
のだと思います。
単に移動の手段として自動車を考えるのであれば今でも、部品を買い集める
事でできてしまいます。
現に、中国の自動車メーカーはそれに近い状態ですが、市場で自動車メーカー
としての存在を認められていません。

ということで、まだしばらくは色々な自動車の誕生を楽しめるかなと思って
いますが、ぜひもっとメーカーの個性を強く主張した自動車を出して欲しいと
願っています。
最近の自動車は外観だけでなく、乗り味も個性が薄れてきたと感じるのは
私だけでしょうか。