楽天経営主義

経営コンサルタントが経営とは関係なく
日常を気ままに綴ります。

「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」

2014年05月17日 | 日記
おもしろい本でした。

著者はカレン・フェラン、MITを卒業後大手コンサルタントファームで
コンサルタントを経験した後、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン
で要職を務めたキャリアウーマンです。

本題は上記のようになっていますが、実際にこの著者が潰した会社は無いよう
です。
経営コンサルタント時代を振り返り、いかに経営コンサルタントが不要な経営
理論で企業を縛り、無駄な業務をさせていたかを語っています。

私はこの著者と違って、中小企業指導が中心ですし、高度な経営理論なんて
使おうと思ったこともありません。と言うよりも、理解できないし使えません。

でも、内容には共感できるところがたくさんありました。

一番共感した点
「コンサルタントにとって一番大切なことは対人折衝能力である」
これは、私もずいぶん前から中小企業診断士の実務補習や顧客に言っていた
ので、同じ言葉で書かれていることに驚きました。
(著者は英語で書いているでしょうから、実際には翻訳者の言葉ですね)

次に
「コンサルタントはソリューション(正解)を提供するものではない」
企業経営は科学では無いので「答え」など存在しないのに、コンサルタントは
小難しい経営理論や方法論を使って、画一的な結論に結びつけようとする。

中小企業相手のコンサルタントにも、最新の経営理論を当てはめようとしている
人がたくさんいます。
私は一応目を通します(本当に!)。
結果としてほとんど理解できないことから、一方的に否定することはできませんが
正直、自分の指導には役に立たないと思うものがほとんどです。
その中で特徴的な言葉ワンフレーズぐらいを使うぐらいでしょうか。

同じことがこの本の中にも書かれていました。
ポーターの「競争の戦略」は非常に有名ですが、その本の最初の方で説明されている
「5つの競争要因」「3つの基本戦略」は経営用語として定着しているが、第3章以降
に書かれていることは、ほとんど語られることが無い。これは、第3章以降を挫折
せずに読み切った人がほとんどいないのではないかと書かれています。
同感です。と言うよりも、こんな頭の良い人でも経営理論書は難しいと思って
いることを知り、安心しました。

一方で、「星野リゾートの教科書」中沢康彦著では、星野社長は古典的経営理論を
理解できるまで読みこなし、自社にどう適応させるかを考えると書かれていた事も
思い出しました。

そうなんですよね。この本を読んだ時は、本の読み込み方が足りないと思い、
昔買った、ポーターやコトラーの本をもう一度読み込もうとしました。
結果的には、二日と持ちませんでした(笑)

だからこそ、この本を読んで余計に安心したんでしょうね。

コンサルタントの人にはお勧めですが、それ以外の人には・・・・の本でしょうね。


四つ葉のクローバー

2014年05月16日 | 日記
毎朝、犬の散歩で行く公園にクローバーがあちこちに群生していることに
気がつきました。

ここ2週間ほど、ずっと四つ葉のクローバーがないか散歩しながら見ていたの
ですがないもんですね。なかなか見つかりませんでした。
しかし、昨日やっと見つける事ができました。

小学生の低学年の時以来です。と言うよりも、その時から四つ葉のクローバーを
探すなんて事したことありませんでしたけど・・・

うれしかったので、その事を妻に話すと「えらい乙女チックやね」と笑われました。

違うでしょ!
幸運の兆しは、待っていても現れないもので、自分で探さないといけないと思います。
運頼みはもちろんダメですけど、自分のできる事を一生懸命頑張りながらも、
最終的に良い結果が生まれるかどうかは運に左右される事が多いと思います。

中小企業の社長さんもよく社長室に神棚が奉ってありますよね。
あれは、神頼みという事ではなく、自分ができる事は全てやった、
でも、結果はお天道様次第という事なんだと思います。

こういう気分って、経営者じゃないとわからないんだろうなと思いました。

上海出張

2014年05月08日 | 日記
4月8,9,10日と上海に行ってきました。

と言っても、空港と指導先との往復だけで、観光はゼロです。
でも、空港から指導先の会社までの1時間近い車でのドライブで
中国の活気と猥雑さの一端に触れる事ができました。

道中にある建設中のマンションやビルの多さ、一方でその周りにある
荒れ地。
高速道路を走る車の多さとマナーの悪さ。
空港から会社までは迎えの自動車で移動しましたが、遊園地のへたな
アトラクションよりも緊張しました。
混雑しているので、車間距離が短いのですが、そこに自動車の頭を
無理矢理突っ込んで車線変更をします。
そして、頭を突っ込まれた方は車をかぶせてきます。
それを頻繁に繰り返します。
車を降りた時は足が突っ張っていました(笑)。

この様な交通マナーだと、日本であればケンカになっていると思う
のですが、これも国民性でしょうか車線変更してしまえば、普通に
走っています。

観光はゼロですが、食事には連れて行ってもらいます。
でも、これまで読んだ本の影響で安心して食べる事ができません。
ホテルにおいてあるペットボトルの水でも安心して飲めるのかとか、
朝のバイキングではサラダバーは止めておこうというチキンな気持ちが
先に立ちます。

情報過多で頭でっかちになっているんでしょうね。
原発事故の時に、日本=放射能と考えた外国人と同じです。
コンサルタントであれば、正しい情報の選択と分析をしなければ
ならないのに反省です。

最近読んだ中国関係の本です。
「面白いけど笑えない中国の話」 竹田恒泰
「中国という大難」       富坂 聰
「破綻する中国、繁栄する日本」 長谷川慶太郎
「中国以外みーんな親日」    酒井 亨
「貶める韓国、脅す中国」    産経新聞取材班
「日本人は中韓との「絶交の覚悟」を持ちなさい」 黄文雄、石平、呉善花

やっぱり、ちょっと偏っていますかね(笑)。