おもしろい本でした。
著者はカレン・フェラン、MITを卒業後大手コンサルタントファームで
コンサルタントを経験した後、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン
で要職を務めたキャリアウーマンです。
本題は上記のようになっていますが、実際にこの著者が潰した会社は無いよう
です。
経営コンサルタント時代を振り返り、いかに経営コンサルタントが不要な経営
理論で企業を縛り、無駄な業務をさせていたかを語っています。
私はこの著者と違って、中小企業指導が中心ですし、高度な経営理論なんて
使おうと思ったこともありません。と言うよりも、理解できないし使えません。
でも、内容には共感できるところがたくさんありました。
一番共感した点
「コンサルタントにとって一番大切なことは対人折衝能力である」
これは、私もずいぶん前から中小企業診断士の実務補習や顧客に言っていた
ので、同じ言葉で書かれていることに驚きました。
(著者は英語で書いているでしょうから、実際には翻訳者の言葉ですね)
次に
「コンサルタントはソリューション(正解)を提供するものではない」
企業経営は科学では無いので「答え」など存在しないのに、コンサルタントは
小難しい経営理論や方法論を使って、画一的な結論に結びつけようとする。
中小企業相手のコンサルタントにも、最新の経営理論を当てはめようとしている
人がたくさんいます。
私は一応目を通します(本当に!)。
結果としてほとんど理解できないことから、一方的に否定することはできませんが
正直、自分の指導には役に立たないと思うものがほとんどです。
その中で特徴的な言葉ワンフレーズぐらいを使うぐらいでしょうか。
同じことがこの本の中にも書かれていました。
ポーターの「競争の戦略」は非常に有名ですが、その本の最初の方で説明されている
「5つの競争要因」「3つの基本戦略」は経営用語として定着しているが、第3章以降
に書かれていることは、ほとんど語られることが無い。これは、第3章以降を挫折
せずに読み切った人がほとんどいないのではないかと書かれています。
同感です。と言うよりも、こんな頭の良い人でも経営理論書は難しいと思って
いることを知り、安心しました。
一方で、「星野リゾートの教科書」中沢康彦著では、星野社長は古典的経営理論を
理解できるまで読みこなし、自社にどう適応させるかを考えると書かれていた事も
思い出しました。
そうなんですよね。この本を読んだ時は、本の読み込み方が足りないと思い、
昔買った、ポーターやコトラーの本をもう一度読み込もうとしました。
結果的には、二日と持ちませんでした(笑)
だからこそ、この本を読んで余計に安心したんでしょうね。
コンサルタントの人にはお勧めですが、それ以外の人には・・・・の本でしょうね。
著者はカレン・フェラン、MITを卒業後大手コンサルタントファームで
コンサルタントを経験した後、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン
で要職を務めたキャリアウーマンです。
本題は上記のようになっていますが、実際にこの著者が潰した会社は無いよう
です。
経営コンサルタント時代を振り返り、いかに経営コンサルタントが不要な経営
理論で企業を縛り、無駄な業務をさせていたかを語っています。
私はこの著者と違って、中小企業指導が中心ですし、高度な経営理論なんて
使おうと思ったこともありません。と言うよりも、理解できないし使えません。
でも、内容には共感できるところがたくさんありました。
一番共感した点
「コンサルタントにとって一番大切なことは対人折衝能力である」
これは、私もずいぶん前から中小企業診断士の実務補習や顧客に言っていた
ので、同じ言葉で書かれていることに驚きました。
(著者は英語で書いているでしょうから、実際には翻訳者の言葉ですね)
次に
「コンサルタントはソリューション(正解)を提供するものではない」
企業経営は科学では無いので「答え」など存在しないのに、コンサルタントは
小難しい経営理論や方法論を使って、画一的な結論に結びつけようとする。
中小企業相手のコンサルタントにも、最新の経営理論を当てはめようとしている
人がたくさんいます。
私は一応目を通します(本当に!)。
結果としてほとんど理解できないことから、一方的に否定することはできませんが
正直、自分の指導には役に立たないと思うものがほとんどです。
その中で特徴的な言葉ワンフレーズぐらいを使うぐらいでしょうか。
同じことがこの本の中にも書かれていました。
ポーターの「競争の戦略」は非常に有名ですが、その本の最初の方で説明されている
「5つの競争要因」「3つの基本戦略」は経営用語として定着しているが、第3章以降
に書かれていることは、ほとんど語られることが無い。これは、第3章以降を挫折
せずに読み切った人がほとんどいないのではないかと書かれています。
同感です。と言うよりも、こんな頭の良い人でも経営理論書は難しいと思って
いることを知り、安心しました。
一方で、「星野リゾートの教科書」中沢康彦著では、星野社長は古典的経営理論を
理解できるまで読みこなし、自社にどう適応させるかを考えると書かれていた事も
思い出しました。
そうなんですよね。この本を読んだ時は、本の読み込み方が足りないと思い、
昔買った、ポーターやコトラーの本をもう一度読み込もうとしました。
結果的には、二日と持ちませんでした(笑)
だからこそ、この本を読んで余計に安心したんでしょうね。
コンサルタントの人にはお勧めですが、それ以外の人には・・・・の本でしょうね。