ファンクションメソッド「声を出して身につける英語力」
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【どうして日本人は英語を話せないのか?】
日本の英語教育は、明治時代から延々と続いてきた東大を始めとする既得権益が支配してきました。これが未だに文部科学省の指導要綱に生き続けています。これは言うまでも英文読解のための文法理論です。
数日前に、青山 繁晴(あおやま しげはる)氏がラジオで「私は特に英会話を勉強したワケでもないし、英会話学校にも、留学したこともない、それでも英会話など簡単にできる」と述べていました。
文部官僚、東大を頂点とする大学教師、学校で使われる副教材、授業で使われる情報機器、学校に派遣するネイティブ(AET)の派遣会社など、あらゆる既得権益が群がっているのが英語教育現場の現実です。
明治時代に作られた読解のための英文法が未だに生き続けているという信じられない世界です。
具体的に述べましょう。日本の英語教育は明治時代に作られた五文型理論を元にしています。
これは世界中に決してない日本だけで通じる読解のための文法理論です。私が「既得権益が支配してきた」と述べているのは判で押したようすべてがこの文法理論で教えられていいることです。
最近、外国で日本語を学んでいる学生たちがテレビで紹介さています。
しかし、彼らが日本語を自分たちの言葉に翻訳する場面を見たことがないと思います。もちろん翻訳の授業もあると思いますが、日本語会話の授業では日本語を使って話そうとしています。
この日本語の文では、主語は? 目的語は? 補語は?」いった説明は、日本文法の学習でない限りありません。
「あなた、~しませんか?」「あなた、~してはどうですか?」いった表現を使って、それぞれが声をあげて表現します。これが会話の授業です。
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[今日の学習]
英語は、一般動詞系列と、be動詞系列との、たった2つで成り立ち、その運用は以下の二つのテーブルによって行われます。
○一般動詞系列---- 【一般動詞フレーズ5段活用テーブル】
○be動詞系列----- 【be動詞フレーズ5段活用テーブル】
ファンクションメソッドは、ファンクションフレーズと補語・動詞フレーズとの順列・組み合わせで英文を生産するメソッドです。今まで補語フレーズに焦点を当てて文を生産を生産してきました。
今回もファンクションフレーズについて述べます。前回はHow aboutといったファンクションフレーズでしたね。
これは、「~するのはどうですか?」といった意味で、相手や話し合い手を含めて勧誘や意見を聞く表現でした。
今回は、「~したいですか?」「~していただけませんか」といった相手の欲求などを表す表現をまず見ていただきい。日本人は「~したいですか?」の表現をwantを使って表現することが多いです。しかしこれはある意味で子供みたいな表現となります。と言うのはwantには「欠けている」といった意味があることに注意してください。
This doll wants a hand.(この人形は手が欠けています)
この場合は大人としてはlikeを使うのが適当です。likeは「好きだ,好む」と訳されていますが、本質的な意味は「傾向がある」といった意味なのです。
He is likely to come.(彼は来そうです)、It is likely to rain.(雨が降りそうです)
もちろんlikellyは形容詞であり、また次のlikeは前置詞ですが、本質的な意味は変わりません。
You are like my mother.(母に似ている)、 You look look my mother.(母に似ている)
以上、以下の文例を見てください。つまり「傾向」を聞いているのです。
まずはcome to my house for dinner?など赤文字で表記した動詞フレーズを疑問表現なので上げ調子で相手に聞けることが基礎となります。そしてファンクションフレーズ Would you like toをつけて仕上げてください。
□ Would you like to come to my house for dinner?
夕食をしに家に来ていただけますか?
□ What would you like to have?
何をさしあげましょうか?
また以下の文例を見てください。
これもask a question?など赤文字で表記した動詞フレーズを言えることが基礎となります。そしてファンクションフレーズ I'd like toをつけて仕上げてください。
□ I'd like to ask a question.
私は1つ質問をしたい
□ I'd like to exchange this shirt for one a size larger.
私はこのシャツをひとつ上のサイズのものに換えたい
□ I'd like to reserve the six o'clock flight to London.
6時のロンドン行きの飛行機を予約したいのですが
□ I'd like to see her.
私は彼女にお会いしたいものです
以下の表現には、youが入っています。つまり「あなたに、~してもらいたい」と相手の行為を頼むような表現となります。
□ I'd like you to see her.
私は、あなたに彼女に会ってもらいたいものです
□ I want you to see her.
私は、あなたに彼女に会ってもらいたいものです
□ I wanted you to see her.
私は、あなたに彼女に会ってもらいたかった
wouldはwillの過去形で、「仮定法」の表現でていねいな表現となります。だから大人の表現なのです。
とにかく情景を思い浮かべながら例文を声を出して読み上げてください。
例文をすべて丸暗記することが目的ではありません。
大切なことは英語の発想を身につけることです。
実際の教材では文例が25所収しています。
とにかく一文を丸暗記しようとはしないでください。いずれ言葉として定着・蓄積していきます。
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