ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

湖水地方とスコットランドへの旅 12.ロスリン礼拝堂とブリタニア号

2024-06-06 09:46:34 | 

旅も終盤、お出かけは今日が最後。路線バスとトラムを使って郊外へ。南のロスリン礼拝堂と、北にあるリース港に接岸しているブリタニア号を訪れます。

 

プリンシズストリートからバスに乗ります。37番のバスは行き先が2つに分かれているので要注意。違う方に乗ると礼拝堂には行きません。

バスはロジアンバスと言います。エディンバラ周辺はロジアンと呼ばれる地域なのです。

 

 

行き先を告げ(といっても均一価格なんですけどね)タップしてチケット購入。

せっかくなので二階に乗りました。目的地まで40分くらいでした。こんな風にバス内前方に次の停留所の案内が出るので便利。

 

霧が濃くなってきました。これ以降、帰国まで雨が降ったりやんだりで、今までの好天がいかにラッキーだったか、思い知らされましたよ。

 

 

バス停は「ロスリンホテル」だったと思う。このTHE ORIGINAL ROSSLYN INNの前に停まります。

 

標識に従って歩いていくと、まもなく駐車場に着きます。

 

おぉ、霧に煙るロスリン礼拝堂。晴天より逆に雰囲気ありますね。ダヴィンチコードで、聖杯を求めてやってきた礼拝堂です。

地下の聖具室には映画の一場面が紹介されており、映画公開直後はおそらく大変な人気だったんでしょうね。

ロスリン礼拝堂は15世紀、オークニー諸島の貴族、ウィリアム・セント・クレアによって建てられました。

とにかくここは謎めいたレリーフが外壁や内部に数多くあり、訪れた皆さんはパンフレット片手にあっちこっち探していましたよ。

テンプル騎士団やフリーメイソンとのつながりを暗示するレリーフもあり(それで映画に使われたんでしょう)、想像をかきたてられます。

内部は撮影禁止なので、外回りのレリーフを紹介しますね。

 

腹をすかせたキツネからガチョウを守ろうとしている農婦。

 

ラクダ。

 

笛を吹く天使。

 

フリーメイソンのシンボル、定規とコンパス。

 

ユーモラスなガーゴイル。外部のレリーフたちは礼拝堂内部と違って、風雨にさらされているせいか、見つけにくかった。

 

その他、受付でもらえるこちらのパンフレットにいろいろ載っております。日本語版あり。

 

チャペル内部の数々のレリーフ。コロンブスのアメリカ大陸発見前の建築なのに、トウモロコシやアロエなど

北アメリカ由来のものが彫られているとか、謎探し、宝探しの気分を味わえて、とっても楽しかったです。

郊外の小さな礼拝堂というのも訪れる機会はなかなかないので、貴重な体験でした。

 

さて、午前の部はこれにて終了。午後はどこへ行こうか即興で考えました。

結果、英国王室の船として活躍したブリタニア号を見に行こうということになりました。海へも行ってみたいし。

 

バスでウェイバリー駅まで引き返し、まずはお昼。

面倒なので、ウェイバリー駅のショッピングモール内の寿司とラーメンのお店へ。

 

とんこつラーメンとのことだったが、白湯スープに米粉の麺。とてもラーメンとは言えませんが、

これで11.9ポンド、約2300円くらい。一杯のお値段ですよー。

味は、白湯に米粉の麺の味。ラーメンらしいダシが全く効いておらず、これが日本のラーメンだと思われたくない。

 

プリンシズストリートからちょっと北側寄りの通りからバスに乗りました。即座にバス停をみつけて乗れるのもgoogle mapのおかげ。

バス停からのルート、あと何分でバスが来るかまで瞬時に教えてくれるんですね。日本ではバスに乗らないので、こんなに便利だとは知らなかった。

リース港というところを目指します。

 

出発してすぐ、コナンドイルという名前のパブ発見。氏はこの辺で生まれたそうですよ。

今回の旅ではパブにはよく行きました。お昼から営業していて、比較的安価なので助かります。

あと、スーパーでイギリスのビールが全然売られていないのには驚いた。輸入品ばっかり。

ビールはパブで飲むものなのかな。

 

オーシャンターミナルなる停留所に着きました。雨がひどくなってきた。

 

ショッピングモールを抜けてチケット売り場へ。豪華客船への乗船、お待ちしてました、という雰囲気を醸し出しているご婦人たちからチケット購入し、

ビルに接続しているブリタニア号へと乗り込みます。

日本語音声ガイドがタダで貸してもらえました。

ブリタニア号は、1953年から1997年まで王室の船として世界中を航海しました。

 

操舵室。

 

こうやって外側を見られるのもいいんだけど、

 

階段を使わせてくれないので、階を降りるのは(順路が上階から下の階になっている)いったん外に出てビルに戻り、一階降りてまた船に乗り、を繰り返すので、

そのたびに雨に濡れ、ビショビショ。夫は靴が防水ではなく、また傘もささなかったので、かなり濡れた。そのせいか帰国後風邪をひきました。

 

 

船長のお部屋。

 

居心地よさそうな寝室です。

 

こちらは一般船員の部屋。この落差。

 

王室一家のくつろぎの部屋。

 

女王の寝室。

 

女王の執務室。コーギーのぬいぐるみがいたるところにおいてありました。コーギーたくさん飼ってましたよね。

 

ご一家ですね。

 

大きな食堂です。晩餐会が開かれたんでしょうね。

 

厨房。

 

なんとパブまであったのね。

 

ちょっと不気味な人形が。演奏も大切な仕事です。

 

手術室までありました。

 

洗濯は大変だったことでしょう。

 

白一色の機関室。

 

帰りにおみやげ物やさんに寄ったら、エリザベス女王の記念テディベアが売られてた。シュタイフ製。

お値段、1500ポンド。30万円くらい。

うん、楽しかった。よくできていた。ぽてち的にはエディンバラ城より良かった。故エリザベス女王を身近に感じられた気もしましたよ。

 

 

帰りはトラムに乗ってみた(行きもトラムでよかったみたい)。明日の空港行はトラムなので、チケットの買い方の予行演習も兼ねて。

 

 

市内は一律2ポンドみたい。

乗ると必ず検札がくるので、注意。チケット買ってないと多額の罰金(?)とられるようです。ボールペンでチェックされました。

 

大きな荷物置き場があるので空港へ行くのに便利。

エディンバラのトラムは最近できたばかりできれいでした。

 

今日は一日雨に降られた。ホテルの部屋にアイロンがあったので、濡れたズボンやシャツを乾かしました。

明日は朝6時台のトラムに乗らなくてはいけないので、早起きします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


湖水地方とスコットランドへの旅 9.エディンバラ(ディーンヴィレッジ、国立美術館、国立博物館)

2024-06-06 07:37:01 | 

(バグパイプの演奏は市内いたるところで聞けます。音が遠くまで響いて、多分戦争中も兵士たちを鼓舞したんだろうなと思うと物悲しく聞こえる)

とても楽しみにしていたディーンヴィレッジを訪ねます。最近注目のスポットらしいです。

12世紀頃から製粉の会社が多くあり、800年くらい独自に存在してきた村です。

エディンバラ市街とは趣が全く異なります。すぐ近くなのに。

ウォーター・オブ・リースという小川沿いの集落がディーンヴィレッジです。

 

上にかかっているのがディーンブリッジ。

 

 

 

これは製粉所跡かなー。

 

 

まさに、中世のたたずまい。

 

もっといろいろ行ってみたかったんだけど、急にwifiルーターの調子が悪くなり、ネットがつながらなくなった。

ガイドを見ながら歩くつもりが、途端にワケわからずウロウロするばかり。悔やまれる。

今回の旅からスマホを使い始め、googl map最強だぜ、と感激してたのに、wifi無しではなんの役にもたたない。

逆に言うとやっぱり紙のeチケットとか入場券を用意しておいて良かった。

 

不満は残りましたが、雰囲気は十分味わえたので良しとして、プリンシズストリートへと向かいます。ほんの5分で着いちゃった。

 

プリンシズ(プリンセスではない)ストリートの西のはずれ。遠くにトラムが見えます。

 

あ、ブリティッシュベイクオフのメアリーさんの本が売ってる。料理道具屋さん。

 

通りにはベンチがあちこちに置かれており、歩き疲れた体を休めるのに重宝します。

そしてこのベンチ、寄贈(遺贈)されたものが多いみたいで、プレートがつけられ、寄贈者の名前などが刻まれています。

 

美術館を目指し、通りを東へ移動。遠くのオールドタウンは随分と高いところにあるんです。

 

エディンバラ城も見えてきました。ここへは明日訪れます。

 

スコットランド国立美術館に到着。大きな美術館ではなく、並ばずに見られます。無料。寄付はしたいものですね。

 

人は多くなくて見やすいです。しかも、有名画家の作品が多くあるのです。

以下、その中から一部を。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(とされる)「糸車の聖母」

 

ラファエロ・サンティ「聖母子像」

この人の幼いキリストの絵はいつもぷっくりしてかわいくて、好き。他の人のはなんだかおじいさんみたいだったり、邪悪な顔した子だったりしない?

 

フェルメール「マルタとマリアの家のキリスト」

他でみたフェルメールはちいさな絵でしたが、ここのは大きいです。

 

ゴッホ。タイトルは不明。オリーブの木を描いたものだったか。これ、近くで見るといろんな色がふんだんに使われていて、

すごくキレイ。ぽてちイチオシです。

 

ゴーギャン

 

モネ。

まだまだありました。スコットランドの画家も多数あります。

エディンバラにお越しの際にはぜひ。お勧めスポットです。

 

画を鑑賞後、いざ、高台のオールドタウンへ。

 

この階段を上ります。ヒェー。

有名なロイヤルマイルもこの上なんです。

 

高台に着き、エンサイン・ユアートというパブでお昼。店名はワーテルローの戦いで有名な兵士の名から。

 

本日のスープを頼んだら、またカレーだった。

いつも汁物が欲しくなるので、この旅では意識して汁物を頼むことにしています。でも一番おいしかったのは持参した「赤いきつね」。必携ですよー。

夫はスコッチエッグ。冷蔵庫から出したてみたいに冷たかったそうです。アツアツではなくそんな食べ物なのかも。

午後は国立博物館を目指します。

 

このカラフルな建物が弧を描く通りは、ヴィクトリアストリートです。

ハリーポッターのダイアゴン横丁のモデルとも言われています。

 

 

博物館入り口に着きました。

 

マリオ関係の企画も予定されているらしい。

 

とにかくいろんなものが展示されているのです。

 

 

子供たちが喜びそうな展示物。

 

人気はクローン羊のドリーです。

 

屋上からはロイヤルマイルからエディンバラ城までよく見えました。

 

今日もまたよく歩きました。お疲れ。