50代娘と92歳父(要介護3)のゆる~い介護生活

今迄は健康情報のブログでしたが、父親の介護のブログになりました。別居で、頑張りすぎない介護をめざしています。

全ての過去がゴミになる

2019-02-20 14:05:03 | 日記
人が一人、この世からいなくなると、思い出の品はすべてゴミになってしまう、この事実に打ちのめされています。
母は絵手紙が趣味でしたので、我が家には母が描いた作品が何百枚もあります。
本人にとっては大切な作品も、他人から見たらすべてゴミ。
家族にとっても、他に使い道などありません。

でも、母が大切にしていたものを捨てることが、私にはまだできません。
母のものはしばらく置いておこうと思います。

そして、自分のことも考えます。
もしも私がこの世から急に消えてしまったら、家にあるすべてのものがゴミになってしまうのです。
後のことを考えたら、自分であらかじめ処分しておいたほうがいいと思います。
私には大量の本があります。
手元に置いているものの中には、大好きな作品もありますが、これを処分しないといけないわけです。
私の場合、本を見ると、この時は何歳ぐらいで、確かこんなことしてたんだよな、という記憶が呼びさまされます。
ですから、本をすてるということは、過去に、のんびり、だらだら、平和に過ごしていたころの記憶を、自分の手で抹殺するのと同じことです。
もしも全部捨てたら、それを見て呼びさまされる記憶は永遠になくなり、なんとなく足元が不安定になる気がするのです。
しかし、長く生きていると、物は増える一方、思い出も増える一方です。
処分しないと、生活スペースがどんどん狭くなっていきますし、過去の思い出のために生きることになります。

物を捨てず、死ぬまで大量の物を所有し続けられた母は、過去のほっとする思い出に守られて生きていけたから、ある意味、幸せだったのかもしれません。

結局、物を捨てられないのは、後ろばかり見ているせいかもしれませんが、後ろを見るのは、もっと年をとってからでいいのかも。
今は前を見ないと……。

でもね、過去というゴミを捨てる一方では、なんだか自分の中がスカスカになるようでつらいのですよ。
捨てるかわりに、今の自分が欲する新しい物を買い、新たなゴミをつくりだしていきましょうか。
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