千秋楽、おめでとうございます。
この二時間に満たない作品に、出演者の方々の魅力がぎっしりと詰め込まれていました。それほど多人数でなかったせいもあるとは思いますが、ミュージカルですべての出演者の顔を上演中に覚えてしまったのは私は今回が初めてです。それぐらいに、ひとりひとりのキャラクターに存在感がありました。ウォルフォードさんのワークショップが実際にどのようなものだったのか、一観客には想像もつきませんが、「演劇してます!」というオーラに萎えやすい私にとっては、居心地のいい台詞回しが多かったです。「ミュージカル」というより「芝居」を見た感触ととても似ていて、それがミュージカルファンの方には不満の残るところなのかもしれませんね。
紫吹さんのフレムシェンは、普通の女優さんが演じたらベチャベチャした感じが出てしまう役を、可愛い鹿のように無邪気に演じて、19才の命が輝くようでした。死を迎えつつあるクリンゲラインが「ついてきてくれ」と頼む気持ちもよくわかるし、魅力的な人はどこか中性的、という言葉を思い出します。また、小堺さんの役者であることをいったんどこかに置いたような、目の力みの抜けた表情で歌う"Table with a view"は、もうすぐ自分のいなくなる世界を抱きしめるような切なさがあって、セットにはないホテルの庭や花々が見えるようでした。
パンフレットでモーリー・イェストンも語っているように、この後"Some have, some have not"で怒り・不満をぶつける労働者達がナチスに傾倒し、ドイツは闇の時代へとはいっていくことになります。現代に生きているものは、大戦終結の年の荒れ果てたグランドホテル=Hotel Adlon(「グランドホテルの1945年」をご参照ください)も、それがふたたびブランデンブルク門のそばに美しい姿でよみがえったことも知っていますが、その間このホテルが見つめた幾多のドラマも、あの舞台の上に蜃気楼のように浮かび上がっているように思います。それとも、もうこんな時間ですから、セットはすっかり解体されて、また呼び活けられる日まで霧散した後でしょうか。タキシード姿で美しい女性とダンスを楽しんでいた男性も、チャールストンを軽やかに踊っていた青年も、いつかまた「1928年」の空間に姿を現すような気がします。
公式ブログも消えてしまったようですが、このブログでも何度か紹介させていただき、いつも楽しく拝見していました。最後のバックステージツアーも普段絶対に覗けないところが伺えて、とても嬉しかったです。作成してくださった方々、本当に有難うございました。
この二時間に満たない作品に、出演者の方々の魅力がぎっしりと詰め込まれていました。それほど多人数でなかったせいもあるとは思いますが、ミュージカルですべての出演者の顔を上演中に覚えてしまったのは私は今回が初めてです。それぐらいに、ひとりひとりのキャラクターに存在感がありました。ウォルフォードさんのワークショップが実際にどのようなものだったのか、一観客には想像もつきませんが、「演劇してます!」というオーラに萎えやすい私にとっては、居心地のいい台詞回しが多かったです。「ミュージカル」というより「芝居」を見た感触ととても似ていて、それがミュージカルファンの方には不満の残るところなのかもしれませんね。
紫吹さんのフレムシェンは、普通の女優さんが演じたらベチャベチャした感じが出てしまう役を、可愛い鹿のように無邪気に演じて、19才の命が輝くようでした。死を迎えつつあるクリンゲラインが「ついてきてくれ」と頼む気持ちもよくわかるし、魅力的な人はどこか中性的、という言葉を思い出します。また、小堺さんの役者であることをいったんどこかに置いたような、目の力みの抜けた表情で歌う"Table with a view"は、もうすぐ自分のいなくなる世界を抱きしめるような切なさがあって、セットにはないホテルの庭や花々が見えるようでした。
パンフレットでモーリー・イェストンも語っているように、この後"Some have, some have not"で怒り・不満をぶつける労働者達がナチスに傾倒し、ドイツは闇の時代へとはいっていくことになります。現代に生きているものは、大戦終結の年の荒れ果てたグランドホテル=Hotel Adlon(「グランドホテルの1945年」をご参照ください)も、それがふたたびブランデンブルク門のそばに美しい姿でよみがえったことも知っていますが、その間このホテルが見つめた幾多のドラマも、あの舞台の上に蜃気楼のように浮かび上がっているように思います。それとも、もうこんな時間ですから、セットはすっかり解体されて、また呼び活けられる日まで霧散した後でしょうか。タキシード姿で美しい女性とダンスを楽しんでいた男性も、チャールストンを軽やかに踊っていた青年も、いつかまた「1928年」の空間に姿を現すような気がします。
公式ブログも消えてしまったようですが、このブログでも何度か紹介させていただき、いつも楽しく拝見していました。最後のバックステージツアーも普段絶対に覗けないところが伺えて、とても嬉しかったです。作成してくださった方々、本当に有難うございました。
じゅんじゅんママさんがレポートしてくださったとおり、今日のホールCの熱気と興奮には、ただならぬものがありましたね。そしてキャストの皆さんのエネルギーがギュッと詰まった作品の完成度、素晴らしかったです。冒頭のグランドパレードからラストのグランドワルツまで、もう感動が怒涛のように押し寄せ、涙がにじみ、鳥肌が立つことの、果てしない繰り返しでした。そして、楽日ならではのカーテンコールも、カンパニーの一体感、充実感が伝わってきて、感動でしたね!観客も鳴りやまぬ拍手と客席総立ちのスタンディング・オヴェイションでいつまでも応えていたい・・・、そんな熱気が充満していました。
ユーモアに溢れた小堺さんのお話も楽しかったです。そのお言葉によれば、既にイギリスに帰国されたウォルフォードさんからメッセージが届いて、楽日の公演時間には、今日のこの公演のことをイギリスから想っている、とのことでした。小堺さん、すかさず「多分寝ていて考えていないと思いますけど・・・」という内容のツッコミを入れて、会場の笑いを誘っていました。ウォルフォードさんはイギリスからということなのでしょうが、開演時間の間近になって、1階席の音響さんのすぐ後ろ、つまり最後列の席には、菅野こうめいさんがいらして、カンパニーを見守っておられました。カーテンコールの最後には、メインキャストの方々は、オーケストラのところまで駆け上がって、指揮者の方、オーケストラの方々と握手されたりしていました。20年代ファッションに身を包み、ドラマのなかにも登場されていたオーケストラの方々、視覚的にも素敵でしたが、上演中ほとんど鳴りやむことのなかった音楽、本当に素晴らしかったですね。
今回の青山さん、私としたら、もう素晴らしすぎて、どのように言葉で形容したらいいのか、まだわかりません。初見のときからずっと、ダンサーとしては勿論、表現者としての存在感に圧倒されています。「惚れ直す」のではなく、完璧に「一目惚れ」です。ちょっと今日は簡単に言葉にできそうにないので、一晩漂って戻ってきたいと思います。戻ってこられるか、かなり不安です。言いたいことがいっぱいありすぎて、ちょっとそう簡単にまとまりそうにはない、というのが正直なところです。じゅんじゅんママさんと同じく、私も無意識にトレー持って、踊っているかもしれません・・・。『グランドホテル』の台詞にもたくさん出てきたけれど、「踊る」って、素晴らしいわ、本当に!今回の青山さんを観ていると、乾杯したくなってしまいますね!!
へーまさん、新しいブログスキン、そして青山さんのお写真、とっても素敵!!!シアワセです~~~、どうもありがとうございます♪
じゅんじゅんママさんから、青山さんは休まれることなく、ベルボーイからすぐにサッカー少年(?、ですよね)に転身だとうかがってびっくりしました。まだ観ぬ新しい作品に想いを馳せつつ、『グランドホテル』の余韻に酔う日々が当分続きそうです。あっ、「おどろんぱ!」の新作もかっこよかったですね~~~。本当にファンはシアワセですね~~~♪♪♪
「ベルボーイ/ジミーズ/タキシード姿のゲスト・ロス」に苦しんでいる間にも『ザ・ビューティフル・ゲーム』の準備が始まっているなんて・・・新しいトップ画像はアイルランドのサッカーチームの写真を加工したものを少しだけ使っていますが、今回もまったく未知の分野で、ワクワクしますね。とくに振付・演出がマクニーリーさんと聞くと期待するなといわれても無理。彼もアイリッシュ名なので、ご自分のルーツをさぐる作品になるのでしょうか。
おどろんぱの新作、そう、そうなのよ! 三忍者の新作、旋風のようですごくかっこいいんですよね~。今月の青山ファンは過酸素状態みたいにドキドキの連続です。今週末も新作だったりしたらかなり危険かも・・・。他にも書いたんですが、「三忍者」と『グランドホテル』の青山さん、まったく質が違って嬉しい驚きでした。どちらももちろん好きなんですけど、二つ並べて見た時に、青山さんの表現者としての柔軟さにうなってしまいます。
まったくマリオネット的でない人だからこそ、のみごとなマリオネット振りにしても、テクニックのたっぷりとした余裕がにじみ出るチャールストンにしても、何重にも視線のフィルターがかけられたような客観性と洗練が魅力的でした。そして「三忍者」はというと、もちろん「視線」は計算されているのだとは思いますが、内からの衝動が、高機能の身体組織をフル回転させてるみたいな奔放さにひきこまれます。
つぎは一体・・・どうなるんでしょう。相変わらず「青山航士って誰?」状態。だから「一目惚れ」ってわかるわ~。楽日のレポ、いつでもお待ちしています♪
一番最初に「グランドホテル」上演を知ったのがへーまさんのブログでした。
なんだかずっと先のことだと思っていたのに、
とうとう終わってしまいとても寂しいです。
千秋楽前夜の逮捕劇も、
公式サイトが跡形もなく消えてしまったのも、
「グランドホテル」形式の演出のようで
私の中では、グランドホテルは存在し続けているようです。
青山さんの存在をはっきり印象付けられた公演でもありました。
へーまさんのブログで予習復習していたことで、
青山さんを一層身近に感じたのかもしれません。
青山さんは「グランドホテル」の余韻に浸る間もなく、
次の公演のお稽古なのですね。
「ザ・ビューティフル・ゲーム」
是非見に行きたいと思います。
これからもどうぞよろしく。
青山さんが出演するのでなければミュージカルとは縁のなかった私ですが、考えてみると青山さんほど文字通りの意味で"Musical"なダンスを踊る人ってなかなかいないのですよね・・・
今度の『ビューティフル・ゲーム』もこのミュージカル初心者は知らないことばかりです、ぜひまたお話きかせてください。こちらこそよろしく、です。
「グランドホテル」の出演者ならびにスタッフの皆さん千秋楽おめでとうございます。ほんと素敵なミュージカルでしたよね。
「テネシーワルツ」に続いて、「グランドホテル」、青山さんは素敵な作品、キャスト、スタッフに恵まれて本当によかったですよね。
八王子のイベントも「テネシーワルツ」「グラントホテル」のいろいろな前情報、いつもいつもほんと早い情報ありがとうございます。これからもへーまさんの記事楽しみにしてますね。
今日はちょっと報告にきました。
私、ブログをはじめて2ヵ月がたちましたが、最初はちゃんと記事書けるかなって心配だったのですが、最近ちょっと書くことに自信がついてきました。
それと同時にへーまさんやかのかさんのように「青山航士さんの専用サイト」をつくりたいと思うようになりました。その名は
「ダンサー青山航士を想って」です。アドレスは
http://blog.drecom.jp/minchan -to-kozy/ です。
このサイトにもへーまさんのブログ、リンクはっちゃいました。
事後報告ですみません。
今後も一緒に青山さん応援していきましょうね。
ところであの写真はどこでゲットしたのですか。
あまりの色っぽさに撃沈、そして昇天寸前なんですが。
観劇して身も心もとろとろ状態だったのがだいぶ正常なみんちゃんになっていたのに、あの写真でまた身も心もとろとろです。はぁーっ。
ミュージカルに詳しい方って作品についてとてもよくご存知なので、特にパンフレットを買ったりはしないようなんです。でも「ダンスの上手い青いタンクトップの人」はチラシにも名前が出ていない、一体誰なのかわからない、そういう声が毎回のように聞こえてきました(ま、思った事が口に出る大阪の特殊現象かもしれませんが・・・)。ましてこの時のパンフレットは買うのも一苦労、毎回のように公演開始前に売り切れ、私も並んで一部手に入れるのがやっとでしたから、「青いタンクトップの人」の属するアンサンブルの名前すらわからなかった方はたくさんおられただろうと思います。
どうしても本当のミュージカルファンの方に「それが青山航士さんである」ことを伝えたくて始めました。また、舞台はテレビのように照明も明るくなく、アップになるわけでもなく、一度見ただけでは顔もよくわかりませんので、画像をお借りしていますが、いつどこで撮影されたものかは存じ上げませんので悪しからずご了承ください。
みんさんのブログ、青山さんとたくさんの方の出逢いの場がまたひとつ増えるということで、とても嬉しいです。応援しています。