ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

幌尻岳・戸蔦別岳 平成21年7月31日(金)

2009-08-01 20:09:50 | 日高方面・夏山
 やっと山に登れる体になったので、tarumae-yamaさんに連絡すると、日本100名山の幌尻へ行くのでどうかとのお誘いが。
 よろこんでご一緒させていただくことにしました。

 夜の12時に千歳の道の駅に集合です。
 その前に自宅で少し仮眠をとろうとしたのですが、眠れません。
 なので、道の駅に行ってビールを飲み、1時間ほどうとうとしてから準備開始。
 ほぼ徹夜状態で、12時過ぎにtarumae-yamaさん、初めてお会いするTさんに合流して出発です。

 無料の高速を使い、長い林道を走り、午前2時半頃に登山口に到着。
 まだ真っ暗ですが、しばらくは林道歩きなので、ヘッドライトを頼りに歩くことにして、2時40分頃スタートです!
 暗闇の中、ベテランお二人について歩き始めます。

↓左がtarumae-yamaさん。右がTさん。  


 さすが山奥、星空がきれいです。
 こんなきれいな星空は久しぶりだなぁ、と思いつつ、密かにビールを飲みながらトコトコ歩き続けます(笑)。
 
 じわじわと明るくなるのを感じながら夜明けを迎え、4時半前に北電の水力発電施設に到着、ここで休憩し、まずは朝食です。
 ここまでで8km。
 もう結構歩いてます。

↓発電施設です。


 休憩後、川沿い30分ほど歩くと渡渉ポイントに出ます。
 そこまで行く途中、ちょっと怖いへつりなんかもあります。

 

 ここからは、川沿いに進みます、というか、川の中もかなり歩きます。

 川を20回くらい渡ることはtarumae-yamaさんから聞いていました。
 ですが、ぴよしろう、沢靴を持ってないので、水遊び用の靴を持ってきました。
 ちなみに1000円です(笑)。
 本当は2~3日前に見つけた、もう少しましな水遊び用の靴を買う予定だったのですが、どこで見たのか思い出せず、
結局前から持っていた靴で行くことに。

↓なんとかお役目を果たした、なぞのシューズ「AQUA STEP」。


 いまひとつグリップしない感じの薄手のゴム底で、イボイボがついています。
 接地面積が少ないせいか、濡れた石の上ではけっこう滑りやすいです。
 またクッション性もありませんし、横の穴から小石が入ってきて痛いという、もう涙なしでは語れないほど悲しい靴です。
 こんな靴で普通はチャレンジしないですよね。
 実際、お二人はフェルトの沢靴だったのですが、性能差はかなりあった感じです。

 さらに失敗したのが、川用に靴下を持ってきたのに車に忘れたこと。
 この時期でも川の水は冷たく、裸足だと痺れるほどです。

 川の中、集中してゆっくり歩いて、転ばないように気を付けようと肝に銘じます。
 川は意外と流れが強く、太ももくらいまでの深さです。

↓川と戦うぴよしろう。 


 ところどころに赤ペンキやピンクテープ、積み上げた小石などで渡渉点がわかるようになっていろものの、
なかなかルートファインディングが難しいコースです。
 自分はなかなか見つけられなく、tarumae-yamaさんがテキパキと探してくれます。
 一人で来なくてよかった(笑)。

↓tarumae-yamaさん。


 お二人に多少遅れながらも約1時間15分、なんとか渡渉コースをクリアしました。
 ほんとに飽きるくらい水中歩行しました。
 なんちゅーワイルドなコースでしょうか。
 しかし・・・帰りがちょっと心配です。

 渡渉コースが終わると幌尻山荘に到着です。



 靴を履き替え、ほっと一息、ビールやおにぎりをいただき、しばらく休憩。
 
 さて、ここからはいよいよ登山という感じになります。
 6時半頃出発して登山道に入ります。
 それなりに急な登りが長く続きます。



 途中、1時間半ほど歩くと、「命の水」という水場があります。
 凍りそうに冷たい水が飲めます。手が冷たくて続けて飲めないくらいです。

↓ぴよしろうは奥の方に(見えないか・・・)。命の水へ向かうTさん。


 もうしばらく登ると、尾根歩きになり、一気に景色が良くなります。
 すばらしい景色です!

↓カールを見ながら歩く。幌尻は左の方。

 
 カールあたりから戸蔦別岳を見ると・・・すごく遠い・・・(笑)。
 そして登りも急でつらそうです。

↓後方正面が戸蔦別岳。


 途中お花畑で写真を撮りながら山頂へ向かいます。



 そして10時少し前、ついに幌尻の頂上に到着です。



 最後の1本のビールを分けてみんなで飲み、しばしの休憩です。
 一応10時前についたので、戸蔦別岳にも行くことに。

 頂上では60歳代後半のグループがいましたが、元山岳部のお仲間で、ときどき集まって登山しているとのこと。すごいですね。

 で、買ってきた「チーズクリームケーキ」というのを食べようとしたら、パンパン!
 やっぱり2000m超すと気圧が低いんですね。



 さて、戸蔦別岳はひとつ向こうの山です。
 うわぁ~、結構あるなぁ(笑)。



 10時20分頃、戸蔦別岳に向かって出発です。
 しばらく進んで振り返ると、幌尻の頂上に豆粒のように人が見えます。



 日高の山々は本当に奥が深い感じです。
 山の向こうにまだまだたくさんの山が見えます。



 幌尻からピークひとつ越すと、戸蔦別岳の手前下に「七ツ沼カール」が見えてきます。



 tarumae-yamaさんは七ツ沼カールにテント泊したことがあるとか。
 熊が出そうで怖いですね、とか、そんな話をしながら細いカールの尾根を歩きますが・・・。
 このあたりから、ハイマツが登山道を覆い、非常に抵抗が大きく、歩きにくくなってきます。



 それでもすばらしい天気の中、トッタベツの登りに挑みます。
 のんびり無理をせずに登り、12時過ぎに戸蔦別岳山頂に到着。
 


 さて、しばし休憩して地図を見ます。
 少し進んだところにあるピークから降りる道があり、これを下りてまた沢歩きすると山荘のようです。

↓この先のピークから左方向に下りて行く様子。・・・急斜面。


 そちらに向かっていくと、単独行の男性が。
 ずいぶん大荷物です。
 聞くと福井からやってきてもう山中で2泊。
 今日は七ツ沼に1人で泊まるのだとか。・・・すごい。
 なんでも幌尻山荘に泊まる予定だったのが、雨で予定が狂い泊まれなくなったのだとか。
 親切なtarumae-yamaさん、管理人さんに連絡してあげることにしました。
 えらいなあ。
 
 さて、問題の下りに入ります。
 沢は遥か彼方・・・です。



 下り始めると・・・死ぬほど急斜面!!
 疲れた体に響きます。
 で、ぴよしろう、靴が少し小さいのか、今までの山でも下りで足の親指の爪に痛みを感じてました。

 ところが今日は、急な下りのせいか格別に痛みます。
 たぶん親指の爪は2枚とも今回は死ぬだろうな、まあいいや・・・(笑)。
(実際、左の爪は死亡・・・。もう少し経つと剥がれてくると思われます(涙)。)
 痛みをこらえながら下山します。
 おまけに途中で水が切れてTさんにいただくことに。
 すみません、ありがとうございます。 

 沢までは標高差900m。歩けど歩けど着きません。
 途中休憩をとりながら、約1時間半かけて900mを下り切りました。
 ・・・もう死にそうでしたから(笑)。

 で、沢に着いて水遊び靴に交換。
 そして沢水もいただきます。・・・・これはうまい!

↓沢靴(自分は水遊び靴)に履き替え中。


 15分ほど休憩して沢下り開始です。
 低性能シューズ(笑)なので、慎重に進みます。

 写真撮る余裕もなく、ただただ川を下って15時前に幌尻山荘へ到着。
 お腹減りました。お菓子とかめちゃめちゃ食べて、大量に水分補給します。
 
 山荘では下山した方たちが、管理人さんとお菓子を食べて談笑中。
 お呼ばれしてポッキーを少しいただきました。
 今日は48名が宿泊するそうです。(定員50名)
 人気の山ですね、やっぱり。
 そして、来る方すべて道外という感じです。
 やっぱり100名山なんだなぁ、と思います。

 さて、自分たちにはまだまだ長い道のりが残ってます。
 特に自分はまじめに集中して川を下らなければなりません。
 ルートファインディングは先輩方にお願いし、自分は渡渉に集中します。

↓とにかく下見て転ばないように。
 

↓びびるぴよしろう。


 最後の渡渉を終え、発電施設に17時前に到着、休憩します。

 ここでやっと安心です。
 もう危険な場所はありません。
 あとはただ歩けば帰れますから(笑)。
 靴を履き替え、最後の長い林道歩きへ突入します。



 往路よりは少し遅いペースで歩きますが・・・長い!
 7.5Kmは疲れた体には長く感じます。
 GPSをちょくちょく見ますが、ちっとも距離が減りません。

 でもまあ、あとは時間が解決してくれて、19時少し前に駐車場到着です。
 みなさんお疲れ様でした、ありがとうございます。
 
 今回は勉強になりました。
 いままでいい加減に道具を選んでましたが、道具は限界に近い状態で差が大きく出てくるんですね。

↓今回ご一緒させていただいたtarumae-yamaさんのブログです。
 「デジカメ持って野に山に」
 tarumae-yamaさんの写真も使わせていただきました。
 ありがとうございます。

 GPSトラックです。
 いや~、34Km以上歩いているようですね。
 疲れるはずです。
 それに累積標高4073mって・・・これもなかなか激しいかもしれませんね。



 
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