『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

(告知)『加藤眞悟 明之會』(5月5日 国立能楽堂)・【特別事前講座】(4月23日 国立能楽堂大講義室)

2023-02-21 22:54:51 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
音楽家講座の常連・能管奏者・金子のりこ様のご尽力により、金子さまのお師匠である能役者・加藤眞悟氏と甲野善紀先生との対談が決まりました。

本公演はこちら。

★第25回『加藤眞悟 明之會』
5月5日(金・祝)12時25分開始(11時半開場)
 国立能楽堂 
  解説 表きよし
  仕舞 西行桜クセ   梅若万三郎
     遊行柳キリ   観世 喜正
  狂言 長光      野村 萬斎
  能  芭蕉      加藤 眞悟

入場料 指定席S10,000円、A8,000円、B6,000円 C3,000円
    学生割引 各1,000円引き(要証明書)








事前のレクチャーはこちら
★【特別事前講座】
4月23日(日)午後2時~4時
国立能楽堂大講義室  
ゲスト:甲野善紀(古武術実践研究家)
参加費1,000円(当日、5月5日の本公演チケット購入者は500円)
 ①『芭蕉』のあらすじと見どころ
 ②『芭蕉』の能面と能装束
 ③舞は表現の頂点「序の舞」舞と無
 ④「舞の身体表現」対談&実技:甲野善紀&加藤眞悟

申し込みは加藤眞悟氏まで
    電話&FAX 045(481)8704


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実は野村萬斎氏の大ファンで、かつて小学生の息子をダシにして、氏の子供のための『狂言ワークショップ』に2回程、参加したことがあります。

この時の『茸(くさびら)』の所作に感銘を受け、その動きでフルートを吹いたりしていたのが、今に至るきっかけといえるかもしれません。

もちろん千駄ヶ谷の国立能楽堂にも母から習ったばかりの初心者なのに着物で行っていました。(度胸だけはある。)それにしても懐かしいです!!

その後、甲野先生と出会ったこと、フルートの仕事が忙しくなったことなどから、能楽堂からは足が遠のいてしまいましたが、今も好きなことに変わりはなく。

どちらもうかがう予定で、とても楽しみです。


似てる!?・・ギュスターヴくん・・??!

2023-02-19 23:27:14 | ピピ
夫と息子との家族ラインは、ごはんの事務連絡に加えて、ピピの写真交換。

結構、3人で競い合っています。
家族同士で猫自慢。

先日、夫から送られてきたのは、椅子の上で、ちょっとエラソウなピピ。



最初は気付かなかったのですが、顔だけクローズアップすると・・・



・・・ギュスターヴくん・・・??!




「悪そうな顔」になると、特に似ている。

その上、テーブルの中央に置いている燭台がたまたま頭の中央に見えていて、
まるでギュスターヴくんとおんなじ触覚にゃ。

(告知)公開レッスン『古武術に学ぶ楽器奏法』&コンサート 4月9日(日) 稲毛音楽室

2023-02-18 12:05:35 | 音楽・フルート




音楽家講座でご縁を頂き、その後何度も、私の奏法をご自身のピアノ奏法の参考にするため千葉市・稲毛から横浜までレッスンにいらしてくださっているピアニスト・吉岡由貴さんが主宰している『稲毛音楽室』。

https://ongakusitu.com/studio/
千葉市稲毛区稲毛東5-1-30
(京成稲毛駅前あかりサロン裏 コインパーキング向こう側の茶色い平屋)

このスタジオでは国内外で活躍されている音楽家、そして吉岡さんが良いと感じられた音楽家を招いての様々なイベントが行われています。

オペラの富原さん同様、吉岡さんもコンサートでの演奏を聴いて、お声がけくださりました。嬉しいことです。

風光明媚な稲毛は古くからの別荘地だったところで、豊かな文化が継承されてきた地。
初めて行くのですが、楽しみです。

地元のお客様も沢山お越しになってくださるとのことで、親しみやすい日本のメロディーと美しくわかりやすいフランスの音楽のご紹介をすることにしました。

公開レッスンは久しぶりですが、受講者・聴講者共に、その場で瞬時に変化する楽しさ・面白さを味わっていただけることと思います。

お近くの方、もちろんご遠方からでも、小旅行を兼ねて如何でしょう?
どうぞよろしくお願いいたします。

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公開レッスン『古武術に学ぶ楽器奏法』&コンサート

2023年4月9日(日) レッスン10時~(4名)
             コンサート(15時~16時)

レッスンを受ける方・・・5000円(受講料)
レッスンを見学する方・・・2000円(聴講料)
その後コンサートを聴く方・・・+1000円(チケット料)
コンサートのみ参加の方・・・2000円(チケット料)

(公開レッスンスケジュール)
Ⓐ10時~ Ⓑ11時~ 12時15分~ Ⓓ13時15分~

(コンサート)15時~16時(開場14時30分)

春のコンサート ~フランスのエスプリと日本の抒情~

(フランスのエスプリ)
1.シチリアーノ        ガブリエル・フォーレ(1845~1924)
2.シランクス         クロード・ドビュッシー(1862~1918)
3.私の可愛い人形       デオダ・ド・セヴラック(1872~1921)
4.センチメンタル(『フルートとジャズピアノの組曲』より) 
                   クロード・ボラン(1930~2020)
(日本の抒情)
5.七つの子変奏曲               林光(1931~2012)
6.柴の折戸                 川崎優(1924~2018)
7.霧島                 葉加瀬太郎(1968~)
 8.水月                 白川真理(1958~)


フルート:白川真理      ピアノ:吉岡由貴
  
お問い合わせ・お申し込みは
稲毛音楽室 yukiyuutamiu@gmail.com 090(4399)9681

私へのメールでも大丈夫です。karadatoongaku@gmail.com

合わせ練習『トスカ』

2023-02-17 23:57:04 | 音楽・フルート
3月3日のコンサートの合わせ練習第二弾。

ナレーターとして、トスカの立ち稽古に参加しました。

幸いにも、ナレーションを読み上げるテンポや間合いも気に入っていただけ、一安心。

なんといっても役得だったのは、間近に素晴らしいオペラ歌手達の声を聞けたこと。
富原淑子さんのトスカ、宗像成弥さんのカヴァラドッシ、そして清水良一さんのスカルピア。
皆素晴らしく、身体に染みわたる心地良い声を全身で味わう事ができました。

響きの温泉にどっぷり浸かった様な感じで、細胞が喜んでいる。
とても身体が整った心地で、今もじんわりと感動が残っています。

ピアノの河崎恵さんも素晴らしく、古いヤマハのアップライトからオーケストラの音色を紡ぎ出していました。

ミュンヘンに居た頃は3日と開けずに通い詰めていたオペラ劇場。

あの頃は全身の細胞が震える感動が日常だった。

帰国してからすぐに行ってみた「ラ・ボエーム」にとてもとても、がっかりして以来、日本でのオペラ鑑賞は諦めた。

海外からの引っ越し公演も何度かは聞いたけれど、数万円という値段の割にはそれほどでもなく、やはりどうしてもオペラというのは、難しいのだなあ、と。

その内、甲野善紀先生と出会い、先生の動きを見たり、撃ち合う木刀の澄んだ響きを聴いている方がよほど美しく、感動的で、コンサートに行くよりいいなあ、これで、もう満足かもなあ・・と感じるように。

そんなこんなでいつの間にかすっかりオペラからは遠ざかってしまっていたのだけれど、
目の前で繰り広げられる様々なトスカの場面、楽曲に一気に気持ちはミュンヘン時代に。

同じ感動が久々に蘇ってくる声でした。

練習風景を見ることが出来たのも、とても為になった。

トスカの生い立ちまで遡ってキャラクター設定し、それに基づいた動きを演出する。

ただ楽しんで見るているのと、作り上げる側から見るのとでは、全く違う風景。

イタリア語の歌詞を覚えて、歌うだけでも大変なことなのに、そこに立ち居振る舞いと演技が加わる。

改めて、オペラ歌手の凄さ、素晴らしさに感じ入った次第です。

ますます、3月3日が楽しみになりました。
私のナレーションもオペラの構成要員の一つと思うと、とても嬉しい。

先日合わせをしたギターの宇高靖人さんもそうですが、こんな気持ちの良い音を持つ
音楽家ばかりに恵まれて、本当にただただ感謝です。

あと2週間。良い本番となる様、過ごしたいと思います。

今夜は、ただただうっとりで、写真は失念。

代わりに、今日の温かさの中咲いていた梅を。

春です!






両腕を消す

2023-02-16 23:31:14 | 気付き
午後にお一人レッスン。

昨年私の本番を聴いてフルートを始めたくなった、という生徒さん。

元々、音楽家講座に参加されていたこともあり、またピアノやギターも習って来ていたということで、感覚的な方向性は近いかもしれません。

最後に片腕ずつ「消してなくして溶かす」による響きと音色の変化を聴いていただいたところ、やはり明確に違うとのこと。

「気配を消す、というのにも繋がりますね。」

そうそう。「自分を飛ばす」にも繋がっている。

そして、さらに

「両腕を消したらどうなるんでしょう?」

・・・流石、技術畑を歩まれてきたという理系男子。
そんなことは思いもよらなかった。

やってみると・・・

頸椎、背骨、仙骨の存在感が増す。

アシスタントに徹する、にも通じる感覚だけれど、霧の中ではなくて、全てクリアに見て把握しているのに他人事、といった感じ。

面白い精神のバランスのとり方となる。

これ、絶対、最初の音を出す瞬間にやると即座に深い集中に入り込めると思う。

「両腕を消す」は、おそらくピンとくる人には来るだろう。

夜、中学生の生徒さんに試してみたところ、難儀していた高音がスっと出る様に。

とても嬉しそうで、こういう瞬間は御教えする仕事の醍醐味を味わえる。

大概、楽器にしがみついてしまうので、もうその腕を消してしまえばいいのだ!・・・的な?

最早、甲野先生が提唱されているものとは別物、というか、最初から違っているのかもしれないけれど、とにかく、効く人には効くやり方ではないかと思います。

・・・まてよ・・・?楽器も消してしまったら?
明日試してみたいと思います。

あと「消す」だけでなく「照らす」というのも使う様になった。

コピー機がスキャンする様に、左から右、みぎから左へ、と移動するスポットライト。