セイロンの3人の王子がなんたらかんたら、という語源のセレンディピティ。
こうした偶然による大きな気付きが6月初頭だったか?5月下旬だったか?忘れてしまいましたが、もたらされました。
あまりにあまりなので記録するのもなんだかなと、ずっとそのままにしていましたが、忘れてしまうのには惜し過ぎるので、気付きメモ。
そもそものきっかけは息子のヘアスタイルだった。
夫に似て面長なのだけれど、私に似てのっぺりとした顔立ち。
ヘアスタイルを普通の爽やか系にしていれば、それなりにまあまあのビジュアルに見えないこともないのだけれど、本人の趣味で、何故かいつも変な顔に見えるヘアスタイルになっている。
それでも前回は軽くウェーブのついたミディアムヘアだったので、まだましで、内心ほっとしていたのだけれど、今度はドングリみたいに。
前髪は短めにパッツンと切りそろえられ、サイドは刈り上げのツーブロック。
後ろは少し長めでチョロチョロと残してある。
どうみても、ドングリにしかみえない。
夫は「なんだそりゃ。エースみたいだな。」
「エースって誰?」
と知らなかったのだけれど、すぐに検索して納得。
ということで、エースを知った。
その数日後、掃除を終えてソファーで一休みしつつアイスを食べ、TVを付けたらエースが出演していた。普段ならすぐチャンネルを替えるけれど、息子のこともあったので、そのまま観る。
そこでエースは宴会芸?を披露。
奥歯を鳴らして曲を演奏というもの。
あっけにとられていると、次に舌打ちで曲を披露。
・・これなら出来るかも?とやってみると、なんだか出来た!?
そしてすぐに気が付いた。
お腹の支えやアンブシュアのアパチュアなど無関係に音程は変えられると。
その時エースが演奏していた曲は忘れてしまったけれど、私はベートーヴェンの「よろこびの歌」を舌打ちでやっている。
これで宴会ももうOKさ。
ついでにフルートの低中高の音域夫々の吹き方、インターバルの移動の仕方などがガラっと変化。
つまりは口腔内の容積形状を変化させる。
前回の左手人差し指の付け根に関した気付きも愕然としたけれど、今回の衝撃はもっと凄かった。
より実感なく、涼しい顔で演奏出来、息効率もよくなる。
何より音の輝き、飛び方、残響が全く違う。
こちらの労力が少ない方がずっと良い。
そもそも低音でも支えられているし息のスピードもあるのに、高音だからといって、そこに上乗せするという発想がおかしいと思うべきだった。
つまりは「苦労する」ということになる。
なんやかんやで、まだまだわざわざ苦労するやり方を選んでいたとはな。
半世紀以上もやってきて、今頃こんなことに???
とはいえ、今までの長い積み重ね、というよりも変遷があればこその技になったのだとは思うけれど、それにしても・・
エースくん、本当にありがとう。
こちらも調べてみると、「アホキャラ」を引き立てるための、芸人としての覚悟の表れとしてのカブトガニをモデルにした、彼独自のオリジナルのヘアスタイルだった。素晴らしい。
ついでに息子にも、ありがとう。
でも一般の社会人なのに、あのヘアスタイルでは、もてない、というか引かれてしまうと思う。会社側が大丈夫というのも凄いけど。
この際、どうせやるなら人真似ではなく自分のオリジナルを探求して欲しい。
シーラカンスとか良いのでは?