お陰様で盛会の中、無事終了しました。
今はまだ一人反省会状態ですが、ミニピアノとの初デートはとても幸せなひとときで、アンコールのショパンのノクターンの最後の一音Esを吹くのが、
「ああ、終わってしまうのか・・」と寂しく悲しくなった程でした。
お越し下さった皆様、お手伝い下さった皆様、そして砂原悟さん、本当にありがとうございました!
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プログラム
✦ Minipiano Solo ✦
・ノクターン第1番 変ホ長調 J.フィールド(愛 1782-1832)
・(『リュートのための古い舞曲とアリア』より)
O.レスピーギ(伊 1879-1936)
第1曲 オルランド伯爵のバレット 第5曲 シチリアーナ
✦ Flute meets Minipiano ✦
・踊る人形 E.ポルディーニ(洪1869-1957)
・精霊の踊り C.W.グルック(独1714-1787)
・シチリアーナ G.B.ペルゴレージ(伊1710-1736)
・ヴァイオリンソナタK.304ホ短調 W.A.モーツァルト(墺1756-1791)
Ⅰ. Allegro Ⅱ. Tempo di Menuetto
・・・・・休憩・・・・・・
・メヌエット(『アルルの女』より) G.ビゼー (仏1838-1875)
・瞑想曲(オペラ『タイス』より) J.マスネ(仏1842-1912)
・コンクール用小品 G.フォーレ(仏1845-1924)
・夢 C.ドビュッシー(仏1862-1918)
・シランクス Fl.Solo
・ビリティス(六つの古代のエピグラフ)
Ⅰ.牧場の歌 Ⅱ. 名のない墓 Ⅲ. 夜への賛歌
Ⅳ.カスタネットを手に持つ踊り子
Ⅴ.エジプト人の遊び女たち Ⅵ.朝ふる雨
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写真はみなリハの時のものです。
練習の時から、本当に驚かされたのですが、ミニピアノはミニとはいっても、むしろ現代のスタインウェイのフルコンよりも、より深い響きも出て、何より低音の持続音が減衰することなく長く続くので、まるでオーケストラの弦の響きのようにも聞こえることもありました。
人の歌声のような中音域を持ち、高音域はキラキラと天上の響きで、オルゴール、リュート、ハープと、これもまた様々な音色と響きが。

もちろん、演奏者が砂原さんだからこそ、そして製作者が河合小市だからこそ、修復された職人さんが素晴らしいこと、調律の幸崎さんが最高なこと、加えてステマネの笛吹き仲間・石井孝治さんの耳とセンスの良さ、と本当に恵まれたご縁の結果だからこその「ミニピアノ」でした。
ちょっとした配置の角度、キャスターの向きの微調整で大違いになる。
・・会社を休んで搬送に協力してくれた息子にも感謝です。
そして響きが良い小さな箱である鶴見の音楽ホールということも。
最初に砂原さんにソロと解説をお願いしましたが、一音目からお客様が引き込まれている空気感が舞台袖にも伝わってまいりました。
初合わせ練習の時に感じたのは、今のままの自分の音では、このミニピアノに相応しくない、ということでした。より粒子を細かくして、よりクリアな立ち上がり、つまりアタックを研究しなければ、と、色々と良い刺激を受けました。
お陰さまで、奏法の発展もあり、本当に有難かったです。
こうしてミニピアノから色々なことを教わりました。
今回は昨年末の旧奏楽堂の時以上に多くの嬉しい感想を頂く事ができました。
楽しんで頂けて、本当に良かったです。
「たくさんの響きが溢れてて色彩豊かなコンサートでした」
「清らかで気品のあるルイ・ロットの音色、さざなみのような優しいミニピアノの音色のマリアージュが、私をその時代と場所にワープさせてくれました」
「ミニピアノの独特の響きとフルートの優しい音は本当に相性がいいですね」
「ルイ・ロットと小市さんの100年前のピアノ、感動しました。ロットがあのピアノに相性ピッタリで驚きでした。聴く前は古ぼっちい、小さなボリュームのピアノなんだろう、なんて思ってたんですが、最初の10秒聴いて衝撃を受けました。」
ミニピアノだったからこそ引き出されたロットの音色だったと思います。
こんな稀有な経験が出来たことに本当に感謝です。
そして、植村先生の奥様がいらしてくださっていて、嬉しかった!
「良かったわよ~」と笑顔で仰ってくださったことにも感謝です。
ミニピアノとロットが、またいつか2回目のデートが出来ることを祈りつつ。
本当にありがとうございました!

実際にはこちらの立ち位置で


調律待ちタイム

終演後


お約束のように、すぐにピピがチェックしに。

前日の夜、トランクを準備している時もお約束のようにピピ。
「コンサートには行かせないニャ!」と毅然とした表情で阻止しようと・・

