『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

第135回音楽家講座in鶴見~甲野善紀先生を迎えて~ 4月3日(水)

2024-04-05 23:57:43 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
恐れていた程の大雨にはなりませんでしたが、一日中ジトジトと降っていました。

甲野先生は
「空前の忙しさ」から「笑ってしまう程の忙しさ」という返信ばかりで、案じていました。

実際、会場に到着時には、顔色も悪く、お疲れのご様子が見えました。
でも、講座が進むに連れて、どんどんと生き生きと明るい顔色になられ、すっかりお元気なご様子に安堵。

人と出会い、触れあうこと、語り合うことこそが、先生の元気の源なのだ、と認識を新たに。
とはいえ、やはり、もう少しお休みになっていただきたい、とは思いますが・・・

久々の鶴見での講座ということで、大勢の皆様が集ってくださりました。

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(お話)
昨今の世の中は、以前にも増して、皆振り回されていて、自分で判断できない人間が増えている。

自分は19歳の時から、少数派。

現代の医学は自分に都合の悪いことは極力表に出さないようにしている。

断食にしても、火傷を温める対処法にしても、何故普及しないか?

火傷は冷やすよりも温めた方が治りが早く跡も残りにくいということは、論文でも証明されているのに、未だに広まらない。

何故か?医者にとっては金にならないから。

「本当に有効なものは世に出ない」

自分も様々なスポーツの団体に招かれたが、大概はきまず~~い雰囲気で終わり、2度と呼ばれない。

めちゃくちゃ違って自分たちが理解できないので、そうなってしまう。

ワクチンの問題、紅麹の問題にしても、真実よりも国を優先している。

武術というのは対応の原理で常に対応しているものであり、極限の命のやり取りの対応である。

僅かな差が大きな差になる。
それはクラッシック音楽の世界でも同様だろう。
ほんの僅かな違いが大きな違いになる。
これが重要。
ちょっとの違いを身をもって感じられると色々面白い世界が見えてくる。
出来るようになると、なんと簡単だろう?となる。
自分の中の感覚の世界を色々変えていく。内観。
自分がそのようになれたのは野口先生(整体協会・野口裕之氏)のお陰。

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(技の体験)
一種演劇の様に
後ろに排気が抜ける感じで
自分の世界に周囲を入れてしまう(カリスマセールスマン)
無構えの構えで(ソの字立ち)
人間の非言語コミュニケーション
命令しないのに勝手に出る手
左の肩が協力しようとするのをやめさせる
  人間は良かれと思って結構違うことをやっている
  多分音楽の演奏も同様
ツナミの原理
フラフラの手・・ただフラフラでは弱いだけ。どうすれば地震が抑え込んだエネルギーを伝えられるか。

楽器演奏・・ただ上手くこなすのとの違

止まっているように見えてエンジンはかけっぱなし。
タメをなくすために、常に動いている・・・浮きをかける

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(個別指導)
1.ヴァイオリン
肩、指、背中等が痛くなって、疲れてくる。

身体の使い方がバラバラになっているから。

丸紐の四方襷、腕を回して弓を持つ方法等で音色響き共に大きく変化。


2.鐘
もっと響かせたい。

呼吸にもっと対応させられるようになると良い。とはいっても、こうしてああしてと決めてやるのではなく、遠くに聴こえてくるような、耳を澄ましている時、ふいに自分の中から出てくるようにする。
自分でやるのではなく勝手に動いた感じでやると良い。
「ヨーイドン!やるぞ!」ではなく。

祓い太刀で響きの深さが増す。


3.ライアー
音が硬いのをなんとかしたい。

同じ楽器の上手な人の演奏を聴く。

楽器に丸紐、奏者に祓い太刀で音色が優しく変化。
楽器をただのモノだと思っていると、楽器が不満を持ってしまう。
楽器に語り掛けるように。


4.チェロ

腕だけの力でなく踵を少し上げて足を後ろに下げることにより身体全体で重さを載せる。
肩、肘、弦との接点を結ぶ面を感じて動く。
チェロに聞けば答えてくれる。チェロのやりたいことがわかるようになる。
助言後はよりまろやかで深みのある音に。


5.一般 身体に関して

立った時に膝を伸ばさない。
膝痛など、殆どの原因は膝を伸ばして使っていることが原因。
日本人は、昔は膝をのばさなかった。
そのことによって、ずっと膝周りが使われていたのが、伸ばすことによって使われなくなって退化してしまったのが故障の原因。
裸足で歩くのが一番高価がある。
丸紐四方襷で身体が繋がり姿勢も変化。
紐を駆ける時、左右の順番が違うだけで効果がなくなる。
つまり、人間における左右差というのはこれ程ある。


6.大太鼓

バチのみで構え方を見て欲しい。

太鼓の方から引き出されているような感じで。
引くような感じで。
丸紐四方襷によって全体の流通がよくなり、見た目にも大きく変化。


最後に全員で、緊張に効く、労宮のツボを使った手の内のやり方とその実証。

人は人の心が読める。
「やってやろう」と決めたことが伝わるので、そのスイッチを切る。

それは自分に暗示をかける、というよりも、「暗示をひっくりかえす」という感じ。

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5年ぶりとなった居酒屋懇親会も賑わい、とても楽しかったです。

ご参加くださった皆様、会場スタッフの皆様、スタッフの五十嵐くん、新たにスタッフとしてお手伝いくださったAさん、そして甲野先生、ありがとうございました!

次回は5月21日(火)開催です。
どうぞよろしくお願いいたします。











(告知)第135回音楽家講座in鶴見~甲野善紀先生を迎えて~ 4月3日(水)19時

2024-03-28 00:14:30 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
いよいよ来週4月3日は久々に鶴見での音楽家講座です。

甲野先生は「空前の忙しさ」とのことでしたが、そのような状況の中、開催してくださり、本当に感謝です。

そして、とても楽しみ!

今まで、懇親会は、空いていて低価格で集えるということもあり、三々五々のファミレス開催だったのですが、徐々にファミレスも混んでくるようになり、席も別れてしまうことが増えたので、今回から居酒屋での懇親会を復活させることといたしました。
先生の御帰宅の時間も心配なので、飲み放題等にはせず、席のみの予約です。
時間も21時15分~22時45分の90分間としました。

予約制ですので、講座に参加される方で懇親会ご希望の場合は、ご一報ください。

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第135回 音楽家講座 in 鶴見
フルート奏者の白川真理女史が「音楽家のための身体操法講座をお願いしたい」
と武術研究者・甲野善紀氏に依頼したのは2003年のこと。
以来足掛け20年、100回以上に渡って開催されてきた「甲野善紀音楽家講座」

音楽家の方も音楽家でない方も目から鱗の
「常識を覆す」身体運用法を体験してみてください。
楽器などご持参の上、動きやすい格好でお越しください。

■ 日 程 2024年4月3日(水) 19:00~21:00 (開場18:30)
( 途中入場、退出、自由 )
■ 場 所 横浜市鶴見区民文化センター
サルビアホール.3階 音楽ホール
JR鶴見駅 東口 / 京急鶴見駅 西口 共に徒歩2分 -->
■ 受講料 4000円(個別指導受講者は+1000円)
◆お申し込み、お問合せ等
主催の白川真理女史( karadatoongaku@gmail.com )まで
氏名・連絡先・一行プロフィール(楽器名など)・懇親会参加の有無を明記し、お申込みください。


個別指導希望および写真撮影録音録画については、
こちらのリンク先にある、よくある質問と注意事項をご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/pipipipi/e/65253a38e619d631cee98a81de29d689

終了後、懇親会(90分・3000円前後)を予定しています。



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写真は過去のものですが、こうして改めてみると、コンサートホールのステージ上で、このようなシーンというのは、滅多にない事ではあるよなあ、としみじみ。毎月開催していた時は、当たり前の景色となっていて気が付きませんでした。
それにしても、なんと美しい!


今後春の甲野先生のイベント予定(音楽家講座と対談)

2024-02-19 17:43:01 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
今後春の音楽家講座関連の甲野先生のイベント予定です。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします!

★第135回音楽家講座 in 鶴見
4月3日(水)19時~21時(18時30分受付開始)
横浜市鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
グランドピアノ有り 飲食不可 
参加費4000円(当日受付にてお支払いください)
 コンサートホールならではの響きで、ご指導前後の違いをより味わうことができます。
お申し込みは白川まで。 karadatoongaku@gmail.com


★加藤眞悟 明之會 特別事前講座
4月20日(土)14時~16時
国立能楽堂大講義室
対談「能と剣の体幹について」
能楽師・加藤眞悟氏による能楽の解説と甲野先生との対談・実技。
参加費2000円(5月5日の本公演チケット購入者は半額)
お申し込みは加藤眞悟さままで。
  Tel/Fax 045(481)8704 katoshingomeinokai@gmail.com

音楽家講座常連・能管奏者・金子のり子様からのご紹介です。
昨年、本公演、対談の双方に参加しましたが、素晴らしかったです!









★第136回音楽家講座 in鶴見
5月21日(火)19時~21時(18時30分受付開始)
横浜市鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
グランドピアノ有り 飲食不可 
参加費4000円(当日受付にてお支払いください)
 コンサートホールならではの響きで、ご指導前後の違いをより味わうことができます。
お申し込みは白川まで。 karadatoongaku@gmail.com


(追記2024年3月6日)
★第137回音楽家講座 in鶴見
7月9日(火)19時~21時(18時30分受付開始)
横浜市鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
グランドピアノ有り 飲食不可 
参加費4000円(当日受付にてお支払いください)
 コンサートホールならではの響きで、ご指導前後の違いをより味わうことができます。
お申し込みは白川まで。 karadatoongaku@gmail.com


音楽家講座の個別指導に関しては、こちらをご参照ください。





『甲野先生の課外授業』in稲毛音楽室(音楽家講座特別企画) 2月18日(日)14時~16時

2024-02-19 17:25:46 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
4月の陽気並みに暖かくお天気に恵まれた一日となりました。

前々日は奈良、前日が大阪、と連続での関西での講座を終え、そのまま新幹線で東京駅、稲毛といらしてくださいました。

数日前も、打ち合わせのお電話で

「もう体調が良いのか悪いのかもわからない」と仰っていましたが、あまりの御忙しさに、申し訳ないやら、有難いやら・・

御昼頃に会場に到着され、稲毛園店主の海寳さんの心づくしの手料理の昼食を堪能されました。

お料理はもちろん、全て禁糖対応で、無農薬野菜やお魚。

海苔も昔ながらの製法で作られた香り高いもの。

講座は30名以上の皆様が集ってくださり、大盛況となりました。

私にとっても3か月ぶりの甲野先生とその技。

最新の螺旋の気付きに目が点に。

いつもなら先生のお話や講座内容を記すのですが、今回は初めての試みで、色々と気を配ることも多く、ちゃんとメモしていなかったので、詳細はゆっくりと思い出しつつ、また後日。

個別指導希望も9名いらして、全員は無理かとも思われたのですが、先生が時間を延長してくださり、全員受講することができました。

交流会もとても楽しく、あっという間に夜8時に。

何度も御帰宅を促すたびに、先生は

「大丈夫ですよ。なんならこのままもう3時間くらい講座、出来ますから。」

とはいえ、それもこれも「脳内麻薬」が出ているせい、とも仰っていました。

やはりここは、と心を鬼にして強制終了。

そりゃあ、タイトルは課外授業ですが、その時間が多すぎる!?


参加者の皆様の笑顔、先生の楽しそうな生き生きとされたご様子、数々の染み入るお話、刮目の技と、本当に素晴らしいひと時を過ごすことができました。

もちろん、個別指導受講者の皆様のビフォーアフターも素晴らしい変化でした。

稲毛園の海寳さん、吉岡由貴さんお二人には本当に御世話になりました。

参加者の皆様に拙ブログ掲載のご承諾を得て、記念の集合写真も。







先生にはラブドラムも叩いていただきました。
深い響きの音。
こうしたことも音楽家講座ならではの貴重な経験です。



甲野先生、ご参加くださった皆様、稲毛音楽室の海寳さん、吉岡さん

本当にありがとうございました!






(告知)春の甲野善紀先生のイベント(音楽家講座関連)

2024-02-17 15:28:28 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
いよいよ明日は、音楽家講座特別企画「甲野先生の課外授業」in稲毛音楽室が開催されます。

お陰様で、沢山の皆様からお申し込みいただきました。
本当にありがとうございます。

とても楽しみです!

キャンセルのご連絡があったこともあり、後、5名様程、可能です。
思い立たれた方は私までご連絡ください。
明日午前中まででしたら対応可能です。
karadatoongaku@gmail.com









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今後春の音楽家講座関連の甲野先生のイベント予定です。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします!

★第135回音楽家講座 in 鶴見
4月3日(水)19時~21時(18時30分受付開始)
横浜市鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
グランドピアノ有り 飲食不可 
参加費4000円(当日受付にてお支払いください)
 コンサートホールならではの響きで、ご指導前後の違いをより味わうことができます。
お申し込みは白川まで。 karadatoongaku@gmail.com


★加藤眞悟 明之會 特別事前講座
4月20日(土)14時~16時
国立能楽堂大講義室
対談「能と剣の体幹について」
能楽師・加藤眞悟氏による能楽の解説と甲野先生との対談・実技。
参加費2000円(5月5日の本公演チケット購入者は半額)
お申し込みは加藤眞悟さままで。
  Tel/Fax 045(481)8704 katoshingomeinokai@gmail.com










★第136回音楽家講座 in鶴見
5月21日(火)19時~21時(18時30分受付開始)
横浜市鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
グランドピアノ有り 飲食不可 
参加費4000円(当日受付にてお支払いください)
 コンサートホールならではの響きで、ご指導前後の違いをより味わうことができます。
お申し込みは白川まで。 karadatoongaku@gmail.com