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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

(告知)新企画 『はるのり先生のプライベイトレッスン』10月6日(月)

2025-07-27 17:18:17 | 甲野陽紀先生の個別講座
はるのり先生のプライベイトレッスン vol.1

音楽家講座に登壇していただく度に「是非また!」と多くの皆様からのリクエストを頂いている甲野陽紀先生による音楽家のためのプライベイトレッスンです。その独自の深い観察眼と身体知からもたらされる学びは、受講された方に大きな進展と喜びをもたらしてくださることでしょう。6名限定先着順となりますのでお早目にお申し込みください。
               白川真理(音楽家講座主宰・フルート奏者)




【日程】2025年10月6日(月)

【時間】(夫々5分前より受付開始)
「A」9:00~9:45     「B」10:00~10:45    「C」11:00~11:45
「D」13:00~13:45    「E」14:00~14:45     「F」15:00~15:45
   
【会場】 横浜市内 駅から徒歩12分の個人宅  
声楽、楽器演奏可 アップライトピアノ有り 猫アレルギーの方は不可
※お申し込みいただいた方に会場の詳細をお伝えします

【講師】 甲野陽紀 先生(身体技法研究者)https://konoharunori.com/profile/

【受講料】 1レッスン45分 8000円(当日受付時にお支払いください)

【申し込み方法】 レッスン希望の方は下記の記入例を参照の上、必要事項を記入し
karadatoongaku@gmail.com(白川真理)までお申し込みください。



(記入例)
・氏名         山田花子(やまだ はなこ)
・職業、楽器名等    ピアニスト
・電話番号(すぐに連絡がとれるもの)  080-1234-5678
・メールアドレス    〇△□〇@gmail.com 
・レッスン希望時間     B A C
・この企画を知った経緯  音楽家講座先行案内



※音楽家・パフォーマーの方(プロアマ問わず)優先とさせていただきます。
※希望の時間を第3候補まで選び、希望順にお書きください。
※6名に達した場合はキャンセル待ちとさせていただきます。
※当日のキャンセルについては全額キャンセル料を頂戴いたします





国宝?

2025-07-26 16:21:12 | ピピ
猛暑が続いていますが、ピピも元気にやっています。

エアコンは嫌いなようで、普段は北側の風通しのよい玄関先やお風呂場にいることが多いのですが、そこで耐えられなくなるとエアコンギンギンのリビングにやってきて、水も飲んで、という暮らし。

昼間はほぼ寝てばかりですが、夕方からその分元気になって、夜は猫じゃらしタイム。

これは夜、疲れて帰宅しても、やらねばならぬ大切なお仕事です。

とても凛々しい写真が撮れたので。
・・「国宝」と呼んでいる。






そして本日夫夫からラインで送られてきたのが、こちら。
こう暑いと、猫じゃらしで遊ぶ時も、へそ天がデフォルトになっている。
「こんな姿勢ですが、何か問題でも?」と居直っている様子。





今日は朝から都内で生徒さん達の発表会。
みなさま、とても上手になっていて、素晴らしい演奏でした。
ピアノの生徒さん、先生たちから「とても自由で楽しそうに弾いていらして、素敵でした」と複数名からお声がけいただけました。

これも昨晩の陽紀先生の講座のお陰かも。
実際、生徒さん達とご一緒するデュオはとても楽しいひと時でした。
音楽を共に演奏している時って、教える、教わる、ピアノ、フルート、とかもう関係ないね。

一番暑い炎天下の御昼頃に帰宅し、シャワーを浴びて、サンドウィッチとご褒美昼ビールでランチ。録画しておいた2時間で周るアルハンブラ宮殿を見ながらウトウト。

ピピも夫もそばでウトウト。平和な良い一日となりました。


第145回 音楽家講座in鶴見 ~甲野陽紀先生を迎えて~ 7月24日(木)

2025-07-25 23:38:56 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
酷暑が続く中の講座となりましたが、多くの方にご参加いただけました。

最初にホワイトボードに書かれた言葉は

「緊張」について

これに関心のない音楽家、パフォーマーはいません。

ここで最初に大きな集中が起きて、その後に続く数々の心身、言葉への知見に参加者全てがぐんぐんと引き込まれていく、という圧倒的な勢いのある素晴らしい講座でした。

私もメモを取るのが忙しく、今回、殆ど写真を撮る間もありませんでした。

最初は二人一組となり、それぞれを実地検証しながらやるので、その効果もすぐに実感でき、ここでも感嘆のため息が。

内容に関しては、詳細を記すと、すぐに真似して講座が出来てしまうくらい論理的に組み立てられているので、アップできませんが、本当に素晴らしかったです。

お父様の甲野善紀先生とは全く違うスタイルではありますが、本質にスーっと斬り込んでいかれる様は、「父から息子へ」の受け継ぎが成されているのを感じました。

個別指導は、最後に時間が余ったので、私も楽器なしでしたが、受講。
本日はレッスンなどもあり、明日は発表会でピアノ伴奏するので、ピアノばかりを試していましたが、急に上手くなったかも。
フルートは明後日ですが、より全身のそれまで意識もされていなかった力みが減り、よりラクに立つことが出来る様になりました。

ピアノにもその影響が。

私以外の受講生は9名。
ヴァイオリン、ピアノ、ジャズピアノ、ウクレレ、声楽、ライアー、三味線、と様々な方々でしたが、共通していたのは、みな別人、別の楽器か、と思う程の変化であったこと。

今回の皮膚に関する陽紀先生の提案、ご助言は、「浮きをかける」にも通じるのではないか、と思ったりも。

またいつかご登壇いただければと思います。

打ち上げは9名程でしたが、これまたしみじみと楽しく、充実のひと時でした。

参加された皆様、スタッフのみなさま、陽紀先生、ありがとうございました!

逆S字の構え

2025-07-23 23:28:05 | 気付き
フルートの構え方は、本当に色々と変化してきていて、もう数えきれないくらい・・

それだけ未完成、ということでもあるのですが、今回は、気味悪いくらいの効用があり、この夏の暑さが吹き飛ぶくらい驚いた。

ゾクっとするくらいに。

甲野先生の刀の構え方が、逆になったSを下からなぞる感じとなった、というのは音楽家講座の中で、数か月前からうかがっていて、漠然とフルートの構え方のヒントにもなりそうとは思っていたものの、「でも、先生だからこその感覚ということもあるから、安易に取り入れようとか真似しようと思わない方が良いかもな」と思っていた。

なんとなく、ではあるけれど、今回のことに関してはそうだった。

4月末の本番があるまでは、安定させておきたかったというのもあるし、自分ならではの視線を使って首の位置を決めるやり方の気付きなどもあり、もうある程度満足していたというのもある。

でも4月の本番が終わってからは、いつもの事ではあるけれど、今の吹き方がもう嫌になっていて、フルートに関しては「なんだかなあ」というウツウツとした気分が続いていた。

きっかけは、笛吹き仲間のTちゃんが遊びに来てくれたこと。
「ピピ」に釣られて?もあるけれど、前回の音楽家講座に参加してくださっていて、その時の打ち上げで、なんとなく、じゃあお茶しきどうぞ、となっていたのでした。

「真理さんのシャコンヌの楽譜がもしあったら欲しい」と言ってくれたので、残り数冊となっていた楽譜を一部用意していた。

これは2014年頃にアルソ出版から出したもので、バッハのヴァイオリンパルティータ第2番のシャコンヌをフルート用に編曲したもの。

自分で吹きたくてフルート編曲用を探したけれど、原調ではあったものの、これはかなり原曲と違っていて使えなかったので、じゃあ自分でやるか、となったのがそもそものきっかけ。

他にもフルートで演奏しやすい様にと、調が違うものもあるけれど、やはりバッハは原調でやりたいと私は思うので。

植村先生はあきれながらも、良いご助言を沢山してくださったことも懐かしい。

色々大変な大曲だけれど、最も大変なのは15分間休符がなく吹きっぱなし、ということ。

だからこその持続力がある古武術奏法ということで、楽譜には2ページ使って、当時の私がやっている構え方や考え方なども書かせてもらった。

久々にそれを読んでいて、当時の構え方のところで閃いた。

このころは、右手に内旋をかけて、そのての甲にフルートの先端を載せて運ぶようにしていた。これは甲野先生が「肩がささないように」と一番最初に考えてくださったもの。

確か、音楽家講座第一回目の打ち上げの席で、先生が思いつかれたものだ。

その後、これがベースとなって、様々な進展があったのだけれど、すっかり遠ざかっていた構え方。

でも、改めてこれを見て気付いたことが。

当時は右手の方がささないこと、つまり右手のための構え方という認識しかなかったが、この構え方は、最近のっ逆S字の構え方が内包されていたのではないか?ということ。

21日はtちゃんと楽しいひと時を過ごし、色々なことを語り合って、とても元気付けられ、同時に「生きること、フルートを吹く事」ということを考えさせられずにはいられなくなっていて、珍しく、中々寝付けなくなっていた。

ふと、何かしらが降りてきた感じがして、横たわったまま、逆S字で手を挙げてみるとただ掬い手で揚げるより、すっと腕が軽い。

これで更に目が冴えてしまって、上半身を起こしてエアフルートでやってみるととても良い。

更に思いついたのは、「両手を使う」ではなく、右手で左手とフルートを運ぶということ。

翌日試してみたところ、本当に気味悪いくらいに何もかもが変化。

二頭上腕筋その他を今までは働かせすぎていて、そいつが色々と邪魔していたのだなあ、としみじみ。

本日、レッスンで生徒さんに試したところ、二人の方が大きく変化。

自分では、二の腕や首筋周辺が本当にラクになったなあ、と思っていたけれど、変化して生徒さんを見ると、外側からでは、とにかく肩がとても落ちている。

忙しくて読んでいなかった甲野先生のメルマガを読むと、なんと同じような気付きをされた稽古会の世話人Nさん(こちらは剣術であるが)のことが書いてあって、正に我が意を得たり。

人の身体というのは、本当に面白くて凄いです。

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明日は、御子息・陽紀(はるのり)先生による音楽家講座です。
久々の陽紀先生、とても楽しみです。

既に沢山のお申し込みをいただいておりますが、
広い会場ですので、お申し込みなしでも可能です。
どうぞお越しください!



アウィ~ン♪

2025-07-18 20:08:16 | 気付き
エースの舌打ち演奏にヒントを得てガラっと変化したのだけれど、レッスンでそれを説明しているうちに、段々「ホラ、志村けんのバカ殿みたいな顔で・・」となっていました。

とはいえ、さほどバカ殿を見ていた訳ではなく、なんとなくのあんな感じ、という曖昧なあくまでも個人の印象、意見なのですが。

でも、この「なんとなく」がどんぴしゃりの感覚であり、より明確な技法として定着したのは小学生の生徒さんKくんのお陰。

「志村けんって知ってる?」

「知ってます!これでしょ?」

と「アウィーン」をやってくれたのでした。

この「アウィーン」は知ってはいたけど、私の認識の中からは抜けていて、なんとなくのバカ殿だったのだけれど、確かに「アウィーン」というのはとても的確。

この「アウィーン」の効用は大きく、その一番の効果は、なんといっても「吹き過ぎなくなる」ところ。

実感を求めて大量の息を前に前にと吹いてしまうと、全く鳴らない。

だからこその「アウィーン」。

ついでに、上下の唇の位置が自然に揃う。
つまり上下の顎の位置が揃う。
結果上唇中央の突起をよりよけやすくなる。

「アウィーン」は本当に凄い。

このところアウィーン連呼のレッスンをしていますが、思わず社会人の生徒さんがこらえきれずに笑いだしてしまわれた。

「先生、すみません。もう耐えられなくて・・。もしこのレッスンを聞いている人がいたら、『アウィーン』って何だろう?って思うだろうな、と思うと、もう可笑しくなってしまって・・」

確かに、ちょっと外国語の学術用語っぽく聞こえないこともない。

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(追記)
オリジナルはアウィーンではなくアィーンでした!

でもフルートではアウィーン。