『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

7月の設え

2024-07-21 16:43:00 | テーブルコーディネート
もう早くから取り替えて、写真も撮っていたのですが、アップしそびれていました。

7月は気付き、音楽家講座、富津合宿に加えて、様々な検診で病院通いも増えたため、あっという間に半ばも過ぎてしまいました。

ピンクと水色、というのはドラジェを思い出して、ちょっと幸せな気持になれる。

猫の箸置き、そしてフェイクのエアプランツを燭台に載せて一工夫。








ポットの下に敷いたシルバープレイトのトレイは、40年前にミュンヘンの蚤の市で5マルク(当時は600円くらいだったか?)で買ったもの。
ビフォーの写真も撮っておけばよかったのですが、真っ黒だったものをせっせと磨いてピカピカに。



銀鍍金でも、削らずにピカピカに出来るbuzz(バズ)、とてもお勧めです。

盆踊り

2024-07-18 23:19:23 | ピピ
脳内BGMは「東京音頭」等でお楽しみください!















発表会

2024-07-15 21:33:40 | 音楽・フルート
都内の楽器店の発表会でした。

生徒さん達は夫々に本当に素晴らしい演奏でした。

ステージに乗るということが、どれほど大変なことかは、実際に経験した方じゃないとわからない。

聴くだけというのも、楽しいものではあるだろうけれど、客席側よりも舞台の上に居る方がダントツ楽しい、と私は思う。

今回、初めての発表会だった方も複数名いらっしゃったのですが、きっとその楽しさを感じてくださったと思います。

私も講師演奏で、最後にテレマンの無伴奏ファンタジーから12番を演奏しました。

100人に満たない小さなキャパの会場で、お客様は30名くらいだったか。

最初の一音を吹いた時に、客席からのハっとした反応と手応えを感じました。
こんなことは初めてでした。

全員の集中がフルートの音に集まって、それがさらに音楽のエネルギーになって循環していくような楽しさがありました。

素晴らしい経験をさせていただきました。

この曲は今年の春に別の楽器店の講師演奏でやったもので、まあ言ってみれば、リベンジ演奏。

今回、演奏を頼まれたのが一か月前だったこともあり、これから合わせたことのないピアニストと馴染みを作って、最低2回は合わせて、という時間を捻出できそうにもなかったこともあり、ソロにしました。

お約束通り、最後は歩いて退出。

舞台袖での録音はかつてない程くっきりと濃厚な音で全ての音が入っていたのも嬉しかった。

終演後、生徒さんやご父兄、友人の皆様は、もちろん、フルートではないピアノやヴァイオリン、歌の方たちからも沢山お声がけいただきました。

「いや~、フルートいいですねえ。やってみたくなりましたよ!」という方も居て、

「是非!一度に出す音は一音だけなので、簡単ですよ!」と返答。

その一音を出すのに半世紀以上かかっているのだけれど、まあ、それはそれとして。

7月2日の変化進展には、WAYAZメンバーも驚いてくれていた様子だったけれど、こうして舞台で試すことが出来、更にその進化の手応えも感じることが出来、本当に良かったです。

何より、自分自身の観察がとても進んでいることに気が付いた。
演奏しつつ、「次はこうしよう」というコントロールもするけれど、同時に何か自分が演奏しているのではない感じ。

これが出来たのは、一昨年3月26日、ギターの宇高さんとのコンサートだったけれど、この時は一生懸命、「自分を飛ばす」、と意識してそうなった、という感じ。

でも今回は、もうそれがデフォルトになっていて、自分自身のメンタルとかなんたらかんたらは、全く関係なく当たり前の「技術」として身に備わった感じ。

最近、階段を上る時は、母猫に首を加えられて運ばれる子猫の気分なのですが、フルート演奏時もそんな感じ。

あと、ピアノがとても弾きやすく、タッチもクリアになっていた。
発表会での伴奏は責任重大で、とても緊張するのだけれど、今回の気付きで、腹が定まり、腕のみならず、身体全体の糸電話の糸が張られたように繋がるので、力感なく、さりとて脱力でダボダボになってしまってというのでもなく、よい釣り合いの中、指が廻る、という感じ。

これでようやく気分的には夏休み。
より集中して、今回の奏法を深めていきたいです。


綺麗なお花もいただきました。
ありがとうございました!



早速ピピに目を付けられたので、写真撮影の後はガーデンテーブルの上に。
屋外だと冬場は長持ちしたけれど、この暑さでは可哀そうなので、どうしたものかと思案中です。





WAYAZ富津合宿

2024-07-15 00:11:09 | 旅行
今回の大きな気付きのきっかけとなった高校同期バンド・WAYAZの合宿でした。

ベースのN君の友人の別荘で、何度もお世話になっています。
周囲にも何軒か別荘はあるのですが、距離もあり、大概閉まったまま。
なので、早朝から夜遅くまで、音が出せるという環境。

加えて、屋外でもフルートが吹ける。

バンド練習の合間に、見晴らしの良いデッキでフルートを吹いていました。

以前もこうしたことはやっていましたが、今回は全く自身の感じ方、そして何より、周囲の山、樹木に響く音の反響が全く違うことに驚きました。

心地よい海風の中、鶯や様々な小鳥の囀りの中で吹くと、自分も彼等の仲間のような気がしてきました。
私のフルートの音を仲間の声と認識してくれたかのように、自分達の縄張りを主張する鳥たちの囀りがより増したような気もしました。
また、大きなカニがすぐ側までやってきて、しばらくじっとしていて、まるでフルートを聞きにきてくれたかのようでした。

「何故フルートか?何故音楽か?」というのは長年の私の疑問だったのですが、今回、初めて「自分が鳥やカニだった頃のことを思い出すためではないか?」とふと思いました。

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案じていたバンドでやる曲もみな上手く行き、何よりムーンリバーの完成度も上がり、一安心。

「WAYAZやってたお陰で、ちょっと信じられないくらいのフルートの進展がありました。ありがとう!」とみんなに御礼を。

練習の後は近所にあるカフェでランチしたり、海岸まで散歩したり、温泉に行ったりと、楽しいひと時を満喫。

すっかりリフレッシュ出来ました。

富津は観光客も少なく、どこもゆったりと空いていてお勧めです。

日本の田舎の海本来の落ち着き感があるところも好き。

カフェの庭の猫

カフェ






富津海岸





第137回 音楽家講座in鶴見 ~甲野善紀先生を迎えて~ 7月9日(火)

2024-07-11 01:08:48 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
重たい雲がどんよりとかかった蒸し暑い一日となりました。

今回は、この鶴見での講座が始まって以来の30名越えの参加者となり、個別指導希望も多かったことから、いつもより個別指導の時間を多くとっていただき、10名のご指導となりました。
今回、時間切れとなり、ご希望に添えなかった皆様、本当に申し訳ございません。
一度も先生の個別指導を受けたことのない方は、次回に参加される折に、申し出ていただければ、最優先とさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。

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先生は、新たな気付きに基づく歩き方をやっているということで、それまで使われていなかったところが全身筋肉痛。とのことでしたが、とても生き生きとされお元気なご様子でした。

数日前、講座の件で連絡する折に、7月2日に気付いた口腔内の変化が全身に影響を及ぼし、歌、フルート、ピアノ、それ以外の全ての日常生活における身体が全くちがうものになった、とご報告したところ、すぐに返信いただき、フルートをお聞かせすることになっていました。

講座開催前に、控室にお邪魔し、時間もないことからかいつまんでお話したところ、フルート演奏のビフォーアフターにとても驚いてくださり、
「メールを頂いた時から、すぐに、これはちょっと大きな気付きに違いないと思っていましたが、本当にそうでしたね。フルートも誰が聞いても、全く違う大きな変化です。これは、今日の講座で私から白川さんにふりますので、皆さんにも紹介してください。」となりました。

自分ではかなり大きな違いと感じていても希望的観測というのが入り込むこともあるので、確証が持てなかったのですが、先生にこのように仰っていただけ、ほっとしました。

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(お話)
階段上りの気付きから歩き方までが変化してきた。
車が回転するように脚が出る。
昔の日本人は如何なる場合も膝を伸ばさなかった。
膝をのばさなかった日本人の体力は凄かった。
職業によっても歩き方は違っが、みな手をふらない歩き方だった。
常に久を伸ばさず使っていれば、それが多少鍛えていることになるので膝が痛くならない。

しかしこうしたことは、火傷した時に高めの温度の風呂に7分くらい漬ければ治りがよくなることと同様に、やってみればはっきりとその効果がわかることなのに、それでも認めてもらえない。

私にも気付きがあったが、今回白川さんに大きな気付きがあったので、その紹介をしたい。もう長い付き合いになるが、今回が最も大きく変化されたと思う。

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(口腔内変化によるフルートのビフォーアフター 白川)
ここで登壇させていただき、具体的な解説も含め、口腔内の変化に伴うフルートのビフォーアフターを実践。
自分でも驚いたのだけれど、家で吹くのよりも、ずっとホールでの響き方の差は顕著であった。

会場からも驚きと祝福の拍手を沢山いただきほっとする。
何より、あれほど緊張して震えたりもしていた甲野先生の前での演奏、音楽家講座での演奏なのに、全くそうしたものはなく、ニュートラルなメンタルのままでパフォーマンスが出来たことに後で驚いた。

「確かに、白川さんの気付きは、頸椎の1番と2番に大きな影響をもたらしますね。ここさえ整えておくだけで、身体全部が良くなるというネイティブアメリカンの人もいるくらいで、それとも関連がありそうです。」とのこと。

先生には私以上に、私の中で起きている新たな変化を見ておいでのようだった。

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(個別指導)
1.テニス
高く腕を伸ばす時にはどうすればよいか?
 
私の場合、「うねり系」は使わないが、伸びている方がむしろ威力は出る、
ただ、バックハンドに両手はいただけない。
元々は片手だったもを女性がやるようになって、それが広まったらしいが、見るに堪えない。



2.ピアノ
腿の上に腰かけて、変化。
何かで太腿くらいの枕的なものを作り、それに腰かけて稽古するとよい。
ベタっと座ると感覚もそうなってしまい、ピアノの響きもベタっとしてしまう。


3.ピアノ
首にネックレスの様に丸紐で変化。


4.ピアノ
指紐で変化

5.バレエ
足先から頭まで、気持ちの良い場所に立てることが増えてきた。
稽古着がロウレグかハイレグかで身体が変わる感覚もある。
床のエネルギーが全身に来る。
筋トレは頭で調子を整える感じがする。
インナーが使えるとポジティブになれる。

それだけよく観察されているのであれば、筋トレのやり方を変えた方がよい。
自分の身体の感覚が揃う時は会館だが、やり過ぎると義務感になる。
やめることの技術が必要。
技は効くか効かないか、型は型として成立するか否かである。
必然性で繋がる・
ある型にピタと入った時に、ある集中が生れる。
精度を上げることへの興味関心が身体の中にある。
ある状態にはいると、ピタっと疲れもなくなる。
自分ではない自分が出てくる。かつて自分の中に鬼を飼っていることがわかり、それ以来そうしたことはないが、震えるほど怖かった。
自分の中にある何かはみな持っている。


6.ピアノ
四方襷で変化。

7.ピアノ
首が痛いという症状
歩く稽古と祓い太刀で変化

8.ジャズシンガー
胸紐で変化
寝ている時に力が入ることの解消には、寝る時に足首を縛り、踵を広げ、親指同士を付ける方法を紹介。寝付けない時にも有効。

9.ピアノ
偏頭痛と右鼠径部の痛みがある

歩く稽古。歩いていくうちにほぐれるような感じがあると良い。
祓い太刀で頭痛が解消。


10.声楽
高い声をより出したい。
虎拉ぎ、鉄棒などで逆さになって、声帯を釣鐘状にして発声。

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今回も皆さまの変化が顕著で、充実のひと時となりました。
懇親会もとても楽しかったです。
ご参加くださった皆様、会場スタッフの皆様、お手伝いくださったAさん、Nさん、
そして甲野先生、本当にありがとうございました!

次回は同会場同時刻で9月11日(水)に開催予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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本日お電話いただき、更に、今回の気付きに関する様々な検証をお話する。

「先生、私は器が小さいので、実は今回のことは内緒にして企業秘密、秘伝にしてしまおうかと思っていたくらいでした。でも、こうして先生にお話ししたことで、音楽家講座でも取り上げてくださり、感謝しております。これで良かったと心底思えます!」

「そうですよ。講座の後、沢山の人に囲まれていたじゃないですか。みな関心を持たれたのですよ。今回は本当に大きな気付きですから、それを隠してしまうと、大層大きな人生の税金を払うことになりますよ。それにこうしたものは出せば出すだけ、もっと大きなものが入ってきますから。これから更にまたどんどんと進化されていくことと思います。それにしても、こうしたことが見つかるというのは、やはり時期とご縁なのでしょうね。」

と大変励ましていただけた。

65歳からの初心者として、第二のフルート人生が始まった心地です。
これも、甲野先生、そして音楽家講座のお陰です。
本当にありがとうございます!