『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

甲野善紀先生ご挨拶文「音楽家講座再開にあたって」

2020-05-31 10:48:48 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
「音楽家講座」を7月より再開いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


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(過去にご参加いただいた皆様への先行御案内メール)

甲野善紀先生の講座、白川の講座・レッスンにご参加いただいた皆様


春が過ぎ、紫陽花の季節となりましたが、お元気ですか?
まだまだ予断は許されない状況ではありますが、音楽家講座を再開することにいたしました。
第96回音楽家講座 7月1日(水)鶴見区民文化センターサルビアホール3階音楽ホール
第97回音楽家講座 8月24日(月) 同上
19:00~21:15(受付開始18:30)  
受講料:4000円(会場受付にてお支払いください。) 
懇親会はありません。
状況によっては中止の場合もありますのでご了承ください。

再開にあたり甲野先生よりご挨拶をいただいております。(ワード添付)
添付の開かない方はご一報ください。改めてコピペでお送りいたします。

新型コロナウイルスに関しては、個々に感じ方が異なるのは当たり前ですし、
私もかなり慎重派で、3月からの3か月間は、ずっと引きこもっておりました。
緊急事態宣言解除を期に、6月からはレッスンも再開ですが、もう新型コロナが存在しなかった以前の世界に戻ることはできません。
何故フルートなのか?何故音楽なのか?
新たな生き方と、その基盤となる哲学を模索しているところです。

感染拡大予防に配慮しつつ、音楽家講座も再開させていただくことにいたしました。
先生のご挨拶文を「過激」とご不快に感じられる方もおいでかもしれませんが、
こちらも一つの考え方ということでご容赦ください。ご挨拶文を渡してくださった折、「これを使うか否かは、お任せします」とのことでしたが、
お送りいたします。

 
                            白川真理

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『音楽家講座 再開にあたって』

COVID-19の感染拡大に伴う自粛騒動で、音楽家講座もかなり長期間お休みとなっておりましたが、ようやく再開する事になったようです。

今回の騒動に関して、現代人の多くがこんなにも政府やマスコミ報道に踊らされ、不安を増大させるということに、あらためて現代人の脆さを実感すると共に、私のような「こんなちょっとクセ球のインフルエンザを、どうしてこんなにも恐れるんだろうか」と不思議に思う人間は、きわめて少数しかいない事を、あらためて認識しました。そして、現代人の多くが人の生死というものを、日頃から自分の中で検討していないのだという事も、あらためて感じました。

音楽は本来、人間の感覚をそのまま表現する世界であったはずです。ですから、その感覚を磨いていけば直観も鋭くなり、それをもって自らの生活にも応用していけば、自分のとるべき行ないも見えてくるのではないかと思います。

私はこの自粛期間中、大きな気付きがありました。それは「自分の身体の在り方そのものと向き合う武術」というジャンルがあった事に気がついたからです。

COVID-19の感染防止のため、外出自粛ということは愚かな事だと思いますが(例え犠牲が出ても普通に暮らして集団免疫を獲得し、現在のような国民すべてが潔癖の強迫神経症に罹ることが良い事のように宣伝している社会は本当におかしいと思いますから)、世の中「得るものがあれば失うものがある」「失うものがあれば得るものがある」で、私としては、この活動停止の時期は本当に貴重なプレゼントをもらう事が出来ました。

音楽家講座再開後は、そうした話もしていこうかと思っております。あらためて私の話は世間一般の常識とはずいぶん違っている事を認識させられましたが、そうした話でも聞いてみたいという方は、どうぞご参加ください。    
                             甲野善紀
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2020年7月1日(水)19:00~21:15(受付開始18:30、途中入場、退出自由)
横浜市鶴見区民文化センターサルビアホール3階音楽ホール http://www.salvia-hall.jp/about/#access
JR京浜東北線・鶴見線「鶴見」駅 東口から徒歩2分
京急本線「京急鶴見」駅 西口から徒歩2分
参加費4000円(当日受付にてお支払いください。)


フルート奏者の白川真理女史が「音楽家のための身体操法講座をお願いしたい」
と武術研究者・甲野善紀氏に依頼したのは2003年のこと。
以来足掛け17年、90回以上に渡って開催されてきた「甲野善紀音楽家講座」
音楽家の方も音楽家でない方も目から鱗の
「常識を覆す」身体運用法を体験してみてください。
楽器などご持参の上、動きやすい格好でお越しください
(会場内・飲食禁止、グランドピアノ有)
前半は最新の甲野先生の技、術理のお話と実演、後半は希望者による公開レッスン形式の個別指導となります。

懇親会はございません。
個別指導希望多数の場合は当日抽選となります。また写真録音録画等は禁止とさせていただきます。

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お申し込み、お問い合わせは私まで!



ドイツ・オーケストラ協会 コロナ禍での活動指針

2020-05-28 12:29:47 | 音楽・フルート


ざっと目を通しただけですが・・

弦打楽器奏者はマスク着用。
金管楽器はベルの部分を覆う。(マスク着用と同等の効果)
木管楽器の結露は床に落とさず使い捨ての雑巾や新聞紙等に落として生ごみとして処理。
マスクのできない歌手や管楽器は距離をとるかアクリル衝立を使用。
管楽器奏者も長い休みの間にはマスク着用。

会場での着替えをしない。
なるべく楽屋を使わない。
管楽器の使用はなるべく少なく。
小編成の楽曲を選ぶ。
コンサート時間を短くして休息をなくす。
などなど・・

・・読んでいるうちに気持ちが沈んでしまったので、このへんで・・






WAYAZオンライン飲み会

2020-05-27 16:59:46 | 日常
高校の同級生バンドWAYAZメンバー5名でのオンライン飲み会でした。

各自の家から、ということで、夫々の部屋の様子がわかるのがお互いに新鮮でした。
ボーカルIくんの部屋の壁には、お嬢さんである漫画家「いとういづも」の作品「まちかどまぞく」の主人公・シャミ子のポスターがどんと飾られていました。

シャミ子を背にレナウンの倒産に関してなどを語るギャップが面白かった。

「あ~、あれは新聞読んでればわかるけど、コロナのせいっていうより一種のクーデターだよね~」

・・って私には新聞読んでてもわからなかったけれど。

「・・にしても!?これでクライアントとリモードワーク?」と皆で心配。

でも、お仕事の時にはちゃんと見えない角度にするのだそう。

英語担当のボーカルTくんは、大きなソファーですっかりくつろいでラルフローレンのバスローブ姿。
海外暮らしが長いこともあり、アメリカ人っぽい。


エレキのNくんの部屋は一番スタイリッシュで、モノトーンでモダン。
さりげなく配置されたギター、何故かコントラバスがすっきりと壁にかけられてシックなインテリアに。
そうだ。一級建築士だったんだっけ、と美意識の高さに改めて納得。

そして一番びっくりしたのはベースのNくん。
背後に見えるのはびっしりとスタンドに収納された沢山のギター。
そして、大量のレコードコレクション。
もちろん、プレイヤーも、大量のレコード針もあるとのこと。

私はいつものリビングにある自分のパソコンではなく、3階の屋根裏部屋に。
夫がBSの番組を一階のリビングのTVでゆっくりみたいから、と追い出されたのでした。

なので、夫の部屋にワインとナッツやドライフルーツを持ち込んでの参戦。

すぐにギター小僧たちの楽器自慢が始まりました。

粗大ごみ置き場に捨てられていたのを救出して数万かけてリペアしたギターとか、飲み屋の壁に飾られていたのを貰い受けて、とか、あとは深夜についポチっとしてしまったエレキ、旅先で買ってきたウクレレ・・Iくんの弟さん自作のウクレレ・・

なんやかんや、皆、結構な大人買い状態である。

今まで話題になっていた楽器の実物を「お~、これが!?」と拝見できるのもオンラインだからこそ。

そのうち、試しに何かやってみるか、ということになり、私もフルートを持ってきて、小さな音で吹きましたが、やはり時差の問題がすごくてZoomでは無理。

とてつもない不完全燃焼感で、猶更、スタジオでの練習が恋しくなりました。
一体、いつから可能になるのか?
安心して心の底から楽しめるようになるのか?

フルートの飛沫予防のフェイスガード付き帽子を披露したところ、爆笑・・

「・・・それ・・蜂飼ってる人の恰好だよね・・?」

何かに似てるなあ、とは思っていたけれど、確かにその通り。

「小顔効果も凄い!似合う!!」とのこと。

「その帽子のところに目を付けると面白い・・」

とか、勝手な意見も飛び交う。

でも、まあ、いずれにしても、スタジオ練習再開となった暁には、この装備で参戦するつもりです。

ボーカルは練習の時であれば、マスクでも歌えないことはない、ということで、

誰かが、「フルートもマスクに突っ込んで吹けるんとちゃうか?」

というので試してみましたが・・

無茶苦茶苦しい。

それに・・まともに音が出ない。

エッジから流れ出す空気もとても影響しているのだなあと再認識。

安心して集えるようになったら・・

と将来の計画を。

また蓼科合宿しよう!

WAYAZのミュージックビデオを創ろう!

岡崎体育がディスっているような完璧で典型的なミュージックビデオにしよう!

それは沖縄ロケにしよう!

と様々な楽しい希望を述べ合ったところで終了。

・・録画の日までには、少し痩せよう・・





レッスン再開に向けて

2020-05-22 13:34:51 | 音楽・フルート
予断は許されないとはいえ、ようやく6月からはレッスンが再開される兆しとなりました。

再開となればなったで、一番大事なのは以下のこと。
楽器店に向けてのメールです。

また下記のベルリン医科大学の資料はどうぞご参考までに。
ドイツ語ですが、翻訳サイトでチャチャっとすれば、おおよそ内容の検討はつきます。
関連する部分だけで、拙いですが、訳したものが以下。

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オーケストラのレイアウトと楽器での推奨事項:
•弦楽器の椅子間隔1.5 m。
•管楽器の距離2 m、使い捨て、または洗浄可能なワイプで水分の除去と器具のクリーニングを行うこと。(?プレキシガラス保護を追加した真鍮製器具。?)
•打楽器の椅子の間隔1.5 m。楽器やアクセサリーを共有しないでください。
•ハープと鍵盤楽器の椅子間隔1.5 m。
•オーケストラのミュージシャンから指揮者までの距離は、リハーサルでは2 m以上、コンサートでは1.5 m以上です。


フルート:フルートでは、私たちが呼吸する空気の大部分は下向きに、つまり吹く流れの主方向に流れます(以下を参照)。 私たちが呼吸する空気のほんの一部が開いたフラップから出てきます。 すべての楽器の素材(金、銀など)で結露が発生します。これは、外気温に応じてフルートの端で滴り、演奏後に楽器全体から拭き取られます。 したがって、エアロゾルが形成された空気の流れは、主に前面に発生し、おそらくプレーヤーの右側にも発生します。 プレー中の空気量と空気圧は、平均して通常の発話中の空気量に対応しますが、いくつかの例外では、空気量と空気圧が高くなります。


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メールありがとうございます。

6月からは再開できそうですね。
今後は感染予防に注意したレッスン展開が課題ですが、考え方としては

「自分は感染していない」ではなく、「無症状ではあるが感染している」と思って行動することが大事だと思っています。

再開したために、新たな感染源になってしまった、という最悪の事態を回避するのが一番の課題です。

以下、ベルリン医科大学の資料を入手しました。
既にご存じかもしれませんが・・

「COVID-19パンデミック時におけるオーケストラの演奏活動についての声明」

注意事項や演奏時の息の広がり方など、実験に基づいたデータから演奏者同士の距離が導き出されています。
関係する部分だけを拙い翻訳ですがでお送りします。(ワード添付)


https://epidemiologie.charite.de/fileadmin/user_upload/microsites/m_cc01/epidemiologie/downloads/Stellungnahme_Spielbetrieb_Orchester.pdf




ドイツ人のオーケストラ活動再開への執念ともいえる情熱が感じさせられますが・・果たしてこんなに間隔をあけてアンサンブルが可能なのか?舞台に乗り切れないし・・と前途多難ですね。

要点は・・

管楽器は2メートルの間隔が必要。
フルートにおいては、前方と右側にエアゾール発生が多く、それは通常の会話と同じだが、場合によっては(おそらく高音やフォルテ)より広がる、ということです。

前方に関しては、サランラップを髪に止めて顔前面に垂らして吹いてみましたが、特に息苦しくもなく1時間演奏でき、響きの変化も少なく、大丈夫でした。
右側に関しては、フルートの穴の出口をマスキングテープで止めても音を出すことは可能ですが、最低音は出なくなりますし、詰まった音になるので、これは却下。

先程ネットでフェイスガード付きの帽子を購入したので、もし具合がよければ、これでレッスンしようかと考えています。
さらには音の出口が生徒さん側に向かない位置に立つようにします。

生徒さんは、通常通りでも、講師側がこうした配慮をするだけで、お互いの感染リスクは減ると考えています。

再開にあたり会場側にご協力いただきたいのは、なるべく広いお部屋でレッスンさせていただきたいということです。
従来のフルートレッスン室では、2メートル確保は困難です。
やむを得ない場合は仕方ありませんが、可能であれば、ご配慮どうぞよろしくお願いいたします。

また演奏時に出てしまう結露に関しては、フルートは金管楽器程ではないのですが、床に滴り落ちてしまうこともあるので、レッスン後に床をアルコールで拭く、もしくは、あらかじめ床に新聞紙などを敷いておいて、それをビニール袋に入れて廃棄、というようなやり方で対応できるかと思います。

これらに関しても、会場での用意をお願いすることは可能でしょうか?
(アルコール消毒ウエットティッシュ、新聞紙、ビニール袋等)
会場スタッフへの感染リスクを減らすためにも、床拭き、新聞紙の廃棄などはレッスン後に当事者である私が行います。

色々とご負担が増えることとなり申し訳ありませんが、どうぞご検討ください。

どうぞよろしくお願いいたします。  白川真理

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フェイスカバー付きの帽子は先程届き、早速試してみました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B087BV3DW8/ref=pe_2107282_266464282_TE_dp_1

身体に悪そうな化学薬品?の匂いがきつかったので、アルコールで拭いて、外に干してから使用。
紐で結ぶタイプなので、調整可能で、他の帽子にも付けられる。

・・でも、耳まで覆うことになるので、音量がとてつもなく増大。
あまり耳のためにはよくないです。

サランラップをピン留めの方が良いかも・・

とはいえ、吹き過ぎにならなくなるので、稽古のためには、このフェイスガード案外良いかも。

値段も安く、素材もそれなりにチープではありますが、中々役に立ちそうです。


オンライン飲み会・オンラインレッスン

2020-05-20 12:09:29 | 音楽・フルート
・・ネットは苦手だから無理・・

と、最初の一回目はスルーしたのですが、そんなら、とより入りやすい丁寧な説明がNくんから送られてきて、それならトライしてみるか、と訳がわからないなりになんとなくやっていたら参加できてしまったZoomでの飲み会。

ヤマトモという高校の山歩きの好きな同期によるメールに、何故か私も参加していて、年に一度、高層マンションから横浜港の花火を見つつ主のGくんの手料理を楽しむ、という美味しい会にだけは参加させてもらっている。

このヤマトモの会みんなとの飲み会は総勢10名。
限られた時間でしたが、みんな元気そうで、顔見て、声聞いて、なんだかとても元気付けられました。

家でオンラインレッスンでバレエのお稽古に励んでいるNちゃん、料理に凝りだしたOくん、在宅になって時間ができたので散歩三昧でご近所の自然再発見のMくん、とみな夫々の「おうち時間」の様子が聞けました。

パイロットAくんも居て、しんとした羽田空港の写真を見せてもらった。
フライトも激減し、自宅待機の日々。
月末にようやくフランクフルトだけれど、人ではなく荷物を運ぶのだそうです。
飛行場に待機し並んでいる沢山の飛行機の姿も寂しい。
・・本当にこんな日が来るなんてね・・

みんな元気で何よりです。


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タイミングよく、その後古武術奏法での生徒さんからもオンラインレッスンご希望の打診が。

Zoomも無事インストールされたので、試みてみましょうか、と本日初のオンラインレッスンとなりました。

最初は時々音声が波打つように聞こえることもありましたが、その後は順調。

出来ることは限られるけれど、驚いたのは、音質の違いがはっきりとわかったこと。

助言のビフォーアフターの違いはテキメン。

実際に聴くのとまた違って、なんというか、先鋭的に違いがくっきりするのが面白かった。


身体の滞りの減った音というのはマイクにもよく乗るのだと再認識。

これなら、なんとかなりそうです。