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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

12月3日 フルートレッスン

2020-01-24 23:49:07 | 音楽・フルート
植村泰一先生のレッスンでした。 

今年は、結局、先生の体調、スケジュール、私の体調などのこともあり、毎月という訳にはいかなかったのですが、そのたびに、大きな感動と教えを授かっていることに感謝です。 
先生に師事して、もう20年になるけれど、常に進化していらして、その魅力は最早、仙人レベル。 

その先生のお部屋からは、メトロノームのカチカチという音に合わせて、アルテスの第1巻の練習曲のメロディーが聞こえてきました。 
フルートを始めてすぐにやる初心者用の練習曲です。 

「これは、とっても役に立つよ。あれから反省して、アルテス先生の言うことをちゃんと聞いてみようと思ってね」 
と先生。 

あれから?つまりは、あの奇跡の演奏のことを? 

「まだまだ吹き過ぎていたんだよ。」 
とのこと。 
今後の先生の演奏はどんなことになるのだろう?? 

先生は、姿勢を考え直したことや、左手の親指のモデルチェンジのことなどもお話してくださった。 
それは今まで伸ばしていたものを丸めて使うようにした、とのこと。 
私は最初からまるめる派ではあるけれど、こうしたことに絶対というものはないので、 
「本当にわからないですよね。何が良いかなんて。『裏の裏はまた表』ということもありますし・・」 
としか師匠の変化に関してはコメントのしようがない。 
圧倒的なあの演奏が、のびた親指で成されていたのであれば、もうそれはそれで良いのではないか、というのが正直なところです。 

この日は五代目の銀のロットで「祈り」を聞いていただきました。 

「・・この曲は、どこまで心の底から祈ることができているか、つまり一音一音に魂を込めることができるか・・川崎先生が、何を考え、どう感じて、この音を書かれたかを想像して・・」 

つまりは楽曲、作曲者へのオマージュ。 
先日、砂原さん、山本さんとお話したことと同じ。 
「オマージュ」 
他者の尊重と尊敬。 
心の底から、それがなされているかどうか、というのは、最早人間性の本質や、哲学に関わってくる問題なのだろう。 

最後に、 
「フルートの音は出せるようになったな。」 

以前の自分から比べれば、という話ではあるけれど、実際、技術に関しては、信じられないくらいの進展が続いている。 

この言葉は嬉しい、といえば嬉しいけれど、それよりも、これからが、本当の辛苦の道の始まりなのか、と感じた記念日となりました。 


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