
前回6月12日の音楽家講座の折、篠笛で参加されたYさんと懇親会の時に隣になり、色々とお話をうかがっているうちに、お互い同じ山伏さんに法螺貝を教わったということがわかり、一気に距離が縮まりました。
とはいっても、私は一度だけ高尾山に連れていってもらって、そこでの講習会に参加しただけ。
Yさんは、法螺貝レッスン?にずっと通われているそう。
なるほど、まだ始めて1年というその篠笛の音が身体の奥底から響いていたのは、そういうことだったかと納得。
そして、私の家には、法螺貝が3つもあるんだよ、と法螺貝自慢したところ、是非吹いてみたい、とのことで、それならどうぞ!となり、本日猛暑の中2時間かけて拙宅までお越しになりました。
せっかくなので、いつもは他のものを飾っているアンティークのケーキスタンドに3つの法螺貝をディスプレイしてみましたが、なかなか似合う。


3つの法螺貝に関してはこちら。
https://blog.goo.ne.jp/pipipipi/e/a479ac043ae4677ace9b8a8eb06d1eb8
実はこの法螺貝の効用というのもセレンディピティだった。
もう遠い記憶だけれど、高尾山に行ったのは、多分2010年か11年。
その時に「やや左が実は真ん中?」という気付きがあり、「人もまた法螺貝」とか言っていたのだけれど、それだけで満足してしまい、このトランペットアンブシュアは高音が出ない生徒さんなどにご紹介して効果も上がってはいたものの、そこどまりだった。
それが、6月12日に、このまだ20代の法螺貝に夢中なお嬢さんと知り合ったことで、とても久しぶりに法螺貝を吹いてみました。
すると、以前にはわからなかった身体の反応、状況、が感じられ、とにかく微振動が全身に残り、それがフルート演奏をぐっと底上げしてくれることが分かった。
ということで遅ればせながら法螺貝ブームがリバイバル。
岩城先生が作ってくださった様々な素材、形状の吹き口を試したりして、遊ぶ。
法螺貝で5分くらい遊んでからフルートを吹くと最初の一音から違う。
1時間吹いた後の音くらいに練り込まれているという不思議。
アンブシュアが、腹が、というよりも、全身が調和するからではないかと思う。
はいはい。フルートではまだ調和なんかしてなかったんですね。
法螺貝に比べると、どうしても、「頭」を使う分量が増えてしまうのがわかる。
このご利益もYさんと出会えたお陰で。
法螺貝、篠笛、フルートと様々な音を出して遊び、何故か私も篠笛は3本持っていて、篠笛でセッションも。
レッスンも申し込まれたけれど、「いや、Yさんは教わらない方が良いと思う。」と御断りした。
フルートやりたいのなら別だけれど、篠笛で自然と対話しつつ独自の演奏をされるという稀有なことをやっているのだから、変にアカデミックな音楽教育の中で育った私のレッスンを受けてしまうと、それはごく普通の笛吹きになってしまうのではないかと危惧したので。
上手いとか下手とか、誰かに評価されたいとか、というところから離れた素晴らしい自身の軸となっている居場所があるのだから、そこを大事にして、これからも法螺貝や篠笛で、自然や地球を喜ばしていってもらいたい、と切に願っています。
いや、楽しかった!
テーブルセッティングも少しアレンジ。
燕やコルクのお皿と同じポルトガルで求めたシルクのライナー、
あとかなり昔、多分結婚前、衝動買いで求めた、三省堂のイベントで売られていたホータン出土の6世紀ごろのストゥッコ。

