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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

2019年12月1日 トリオ・自宅練習

2020-01-24 23:34:16 | 音楽・フルート
砂原悟さん、山本徹さんにお越しいただいて、横浜の拙宅での練習&宴会となりました。
今回、日曜日ということもあり公共施設のグランドのある練習室は借りられず、民間のスタジオも以前使ったことがあるのですが、狭い中でのトリオというのは、音量が半端なく耳が疲れてしまったので、ちょっと懲りて・・
ご遠方よりお越しいただき、ありがたい。

カプースチン以外は軽井沢での練習、本番を経ているので、練習はサクサクと進み、カプースチンも数か所を修正しただけで、合わせはバッチリ。
考えてみたら、今年1月の王子H.でのリサイタルのために、去年から練習をし、リサイタル、そして6月には録音、11月は軽井沢・・
と3人の馴染みを作るのには充分な時間をかけることが出来ました。

自身の奏法の進展もあり、よりアンサンブルが楽しめるようになったのが嬉しい。
フルート奏法の進展も、その根源には、名手お二人の響きに調和するように吹きたい、という願いがあればこそ。

まだまだではあるけれど、少しずつではあるけれど、叶えられていくことが幸せだ・・
最後にアンコール。
ギターの宇高人さんにも弾いていただいた「水月」と「浮雲」をこのトリオでも。

自由度の高い作品なので、様々な面白い技法を入れ込めるのも楽しみ。
チェロとピアノだと、また別の魅力が生まれます。
今のところ「浮雲」をご披露する予定です。

・・・・・・・

アフターは、ご家族が風邪をひかれている、という山本さんも「では一杯だけ」と少しだけ参加してくださり、夫も混ざっての、「軽井沢お疲れ様でした&アンビエンテよろしく」の会。

砂原さん、山本さん、夫々の音楽に向き合う真摯な姿勢や哲学的なお話をうかがえたのも良かったです。
ドイツの徒弟制度からシューベルトの歌曲の話になった時、「菩提樹」を夫が知らない、というので、

「いや、聞けば絶対わかりますよ。」

と、すっと砂原さんがワインを置いて席を立ち、ピアノの蓋を開けて、サラサラとあの美しい冒頭を弾き始めました。

本当に美しく贅沢な一瞬でした。
リビングに響く砂原さんのピアノ・・

夫はもう、目を潤ませていて、

「いや、本当に感動しました。ありがとうございます。私のためだけに弾いてくださるなんて・・」

日頃、音楽には何の関心もない夫ですが、砂原さんのピアノだけは、「気持ち良いので、ずっと聴いていたくなる」と言っている。
なので、その感動は猶更だったと思います。

    ・・・いろんな意味で、ちょっと悔しい・・

その後も何度も、「本当に、あんなに感動したことはないよ。・・でなんて曲だっけ?」
と聞かれるたびに、チェっと思いながら

「シューベルトの菩提樹!!」



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