目覚めるとかずにぃが私の手を握っていた。
「かずにぃ・・・、どしてここに・・・・・・?」
かずにぃは肩を怒らせながら、深く息を吸い込むと、病院全体に響きそうな大声で私を叱り飛ばした。
「ばっかやろぉー!!一緒に行くっつっただろーが!!何、勝手に1人で行ってんだよ!!」
「だって・・・・・・」
「だって、じゃねー!!」
「悪いと思ったんだもん」
「お前1人の問題じゃない!アカンボはオレの子でもあるんだぞ!!!」
かずにぃは、「はぁーーーっ!!」と息を吐き出すと、「以上、言いたいこと終了」とパイプ椅子にどっかりと腰を下ろした。
「まぁ、オレが怒れた義理じゃないけどさ。99.9%オレが悪いんだし・・・・・・」
99.9%・・・・・・???
「残りの0.1%って?私??」
「そ!思わず抱きたくなっちまうくらい可愛いのがいけない!」
かずにぃは真っ赤になって横を向いた。
「どーゆー理屈なの?それって・・・」私はぷっと吹き出した後に、はっとなりお腹を押さえた。
「あ!赤ちゃん!!赤ちゃんは?」
「・・・・・・大丈夫だよ。ちゃんとまだお前のお腹ン中でぐっすり眠ってるよ」
私は溢れる涙を押さえきれず、「良かった。赤ちゃん、生きてるんだね」とお腹を擦りながら安堵した。
「お前、救急車の中でも、赤ちゃんを助けてくれって言ったんだってな」
「・・・・・・うん」
「産むのか?」
「・・・・・・ごめんね」
「謝んなよ。オレはぶちゃけ、うれしーし。産んでよ」
私はこくんと頷いた。
「やた!ホント!?うっわー」
かずにぃは私が今まで見てきた中で、最高に幸せそうな笑顔で飛び上がった。
「オレ、アカンボのオムツとか交換するし!」
「え?無理だよ。かずにぃ短気だもん」
「何言ってんだよ!オレは(オフクロの命令で)お前のオムツだって替えたことがあるんだぜ!」
私は真っ赤になりながら、
「いや!かずにぃ、それ時効だから・・・」
と、顔を手で覆った。
「あ、いけね!その前に・・・・・・」
かずにぃは私の手を取ると、急に真顔になって、コホンとひとつ咳をした。
「ハルナ、オレはまだ学生の身でさ、半人前だけど、オレの全てを賭けてお前達を守るから、だから、その、・・・・・・結婚して下さい!」
私は突然のプロポーズに、心臓が止りそうなくらい驚いた。
「返事は?ハルナ??」
「結婚・・・?」
「うん」
「今?すぐ?」
「そう、だよ?いやか??」
私はちょっと首を横に振った。
「じゃぁ、OK?」
私は強く首を横に振った。
「どっちなんだよ・・・・・・」
かずにぃはちょっとむくれ気味だった。
「今すぐ、結婚なんて、無理」
かずにぃは落胆の色を浮かべ、肩をがっくりと落とした。
「どうしても・・・・・・、ダメなのか?」
私は、項垂れたかずにぃの手をそっと握り締めると、しょうがないなぁと溜息を吐いて、
「・・・・・・だって、私、まだ15歳だもん・・・・・・」
と、返事をした。
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「かずにぃ・・・、どしてここに・・・・・・?」
かずにぃは肩を怒らせながら、深く息を吸い込むと、病院全体に響きそうな大声で私を叱り飛ばした。
「ばっかやろぉー!!一緒に行くっつっただろーが!!何、勝手に1人で行ってんだよ!!」
「だって・・・・・・」
「だって、じゃねー!!」
「悪いと思ったんだもん」
「お前1人の問題じゃない!アカンボはオレの子でもあるんだぞ!!!」
かずにぃは、「はぁーーーっ!!」と息を吐き出すと、「以上、言いたいこと終了」とパイプ椅子にどっかりと腰を下ろした。
「まぁ、オレが怒れた義理じゃないけどさ。99.9%オレが悪いんだし・・・・・・」
99.9%・・・・・・???
「残りの0.1%って?私??」
「そ!思わず抱きたくなっちまうくらい可愛いのがいけない!」
かずにぃは真っ赤になって横を向いた。
「どーゆー理屈なの?それって・・・」私はぷっと吹き出した後に、はっとなりお腹を押さえた。
「あ!赤ちゃん!!赤ちゃんは?」
「・・・・・・大丈夫だよ。ちゃんとまだお前のお腹ン中でぐっすり眠ってるよ」
私は溢れる涙を押さえきれず、「良かった。赤ちゃん、生きてるんだね」とお腹を擦りながら安堵した。
「お前、救急車の中でも、赤ちゃんを助けてくれって言ったんだってな」
「・・・・・・うん」
「産むのか?」
「・・・・・・ごめんね」
「謝んなよ。オレはぶちゃけ、うれしーし。産んでよ」
私はこくんと頷いた。
「やた!ホント!?うっわー」
かずにぃは私が今まで見てきた中で、最高に幸せそうな笑顔で飛び上がった。
「オレ、アカンボのオムツとか交換するし!」
「え?無理だよ。かずにぃ短気だもん」
「何言ってんだよ!オレは(オフクロの命令で)お前のオムツだって替えたことがあるんだぜ!」
私は真っ赤になりながら、
「いや!かずにぃ、それ時効だから・・・」
と、顔を手で覆った。
「あ、いけね!その前に・・・・・・」
かずにぃは私の手を取ると、急に真顔になって、コホンとひとつ咳をした。
「ハルナ、オレはまだ学生の身でさ、半人前だけど、オレの全てを賭けてお前達を守るから、だから、その、・・・・・・結婚して下さい!」
私は突然のプロポーズに、心臓が止りそうなくらい驚いた。
「返事は?ハルナ??」
「結婚・・・?」
「うん」
「今?すぐ?」
「そう、だよ?いやか??」
私はちょっと首を横に振った。
「じゃぁ、OK?」
私は強く首を横に振った。
「どっちなんだよ・・・・・・」
かずにぃはちょっとむくれ気味だった。
「今すぐ、結婚なんて、無理」
かずにぃは落胆の色を浮かべ、肩をがっくりと落とした。
「どうしても・・・・・・、ダメなのか?」
私は、項垂れたかずにぃの手をそっと握り締めると、しょうがないなぁと溜息を吐いて、
「・・・・・・だって、私、まだ15歳だもん・・・・・・」
と、返事をした。
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