FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

熊谷達也「箕作り弥平商伝記」

2008年10月19日 00時01分56秒 | 小説
本日、熊谷達也「箕作り弥平商伝記」を読み終わりました。

「秋田で美しい箕(み)を作る青年・弥平。持ち前の度胸と根性で、関東平野をめざして販路拡大の旅へ出た。大正末の騒乱期を舞台に、弥平の恋と理不尽な差別との闘いを描く、感動の長篇小説」

箕(み)とは、穀物をふるって、からやごみを振り分けるためのざるのような農具のこと。

大正時代の話です。
東北地方で”箕”を作り行商をして生計を立てていた村落があった。

ひょんな事から群馬県に行商へ・・・。

運命が変わります。
東北地方では箕作り職人は、伝統技法。
群馬県では、・の仕事とされ”被差別”扱いを受け村ごと焼き討ちにあう。

現代の世の中からすると、同和問題や問題は、遠い過去の話。
ここまで、あからさまに描かれるとなんと悲惨な時代があったことか・・・。
人間は、皆平等のはず。

いずれにしても、差別はいけません。

主人公の弥平は、片足が悪く、歩くとき「ヒョッコ、ヒョッコ」と片足を引きずる。また、性格も不器用でユーモアに溢れ、憎めない存在。
この辺りの人間描写を熊谷達也に描かせると、抜群です。
小説の内容はイマイチでしたが、歴史としての豆知識習得には良かったです。

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