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本日、百田尚樹「錨を上げよ(下)」を読み終わりました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book_mov.gif)
「すべてが、この時、つながった。錨を上げよ――後世必ずや日本文学史上に残る、怪物的傑作。なぜ自ら嵐に飛び込むのか。それとも、この男が嵐を呼び寄せるのか。大阪を飛び出した又三は、東京へ、そして日本最東端の地へ――予想もつかない大展開! 又三の航海に終わりはあるのか!講談社創業100周年記念出版 16世紀の悪漢小説(ピカレスクロマン)を現代の日本を舞台に甦らせた、途方もないエネルギーに満ちた物語。感動の最終章!作田又三、24歳、すべてをなげうち、大阪を飛び出した。何の目的もあてもない。『どこかへ行きたかっただけだ。行く先などどこでもよかったのだ』昭和50年代の東京を漂流した又三は、ついに北海道根室に立つ。緊迫する北方領土の海に跋扈する特攻船! 又三の航海に暴風が吹き荒れる! はたして錨を下ろす『終着の港』にたどりつけるのか? 」
とにかく、圧巻![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
まず、そう書こう。
少年期から青年期へ自由気ままに行動した又三。
青年への第一歩を北海道根室で踏み出した。
東京でTVで見た鱈漁の男らしさに惹かれ、縁も所縁も無い北海道根室へ上陸。
あても無く、根室の街をうろつく。
そこで、日銭を稼げる密漁船の情報を仕入れる。
ここからが、面白かった。
北方領土内の貝殻島へウニの密漁に行く。
密漁メンバーを集める行は、まさに短絡的で猪突猛進。
思い立ったら、即、行動。
晴れて”特攻船”に乗船するメンバーを集めると、又三の荒稼ぎが始まる。
詳しくは書かないが、強烈な推進力と爆裂な自分勝手な行動ではちゃめちゃを通り越し、破天荒にも程が有る暴れっぷり。
やることなすこと、メチャクチャであるが、終わってみれば”スッ”と進む。
やはり、男は、多少強引で自分勝手なのがイイのだろうか?
特攻船生活を終えると、ひょんな事から結婚。
これがまた、悪夢の始まりであり、考えようによっては、人生のやり直しでもある。
しかし、愛に対する定義を最後に掲げたこの小説は、恋愛小説だったのだろうか。
あれだけ、破天荒、破れかぶれだった主人公が、30歳を過ぎて真実の愛に気付く。
しかし、小生も、愛とはこれか?
なんて、純に考えてしまう。
と、簡単に感想を書いてしまったが、怒涛の1,200Pだった。
もっと、もっと色々と書き綴る事があるのだが、なんせ色んなことが有り過ぎて、何を書いていいのやら?
しかも、これは、著者の実体験がベースになっているのは間違いなく、自伝的小説なのだろう。
学生運動、宗教活動との対立、暴力団との抗争、ウニの密漁ととにかく危ない橋を渡り過ぎ。
ソビエト連邦までも敵に回し、北海道根室で大活躍?
どこまでがホントで、どこからが作り話なのか?
ただ、一貫して又三が拘り続けたのは、純愛。
それにしても、今一番注目の作家なのは、間違いない。
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「すべてが、この時、つながった。錨を上げよ――後世必ずや日本文学史上に残る、怪物的傑作。なぜ自ら嵐に飛び込むのか。それとも、この男が嵐を呼び寄せるのか。大阪を飛び出した又三は、東京へ、そして日本最東端の地へ――予想もつかない大展開! 又三の航海に終わりはあるのか!講談社創業100周年記念出版 16世紀の悪漢小説(ピカレスクロマン)を現代の日本を舞台に甦らせた、途方もないエネルギーに満ちた物語。感動の最終章!作田又三、24歳、すべてをなげうち、大阪を飛び出した。何の目的もあてもない。『どこかへ行きたかっただけだ。行く先などどこでもよかったのだ』昭和50年代の東京を漂流した又三は、ついに北海道根室に立つ。緊迫する北方領土の海に跋扈する特攻船! 又三の航海に暴風が吹き荒れる! はたして錨を下ろす『終着の港』にたどりつけるのか? 」
とにかく、圧巻
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まず、そう書こう。
少年期から青年期へ自由気ままに行動した又三。
青年への第一歩を北海道根室で踏み出した。
東京でTVで見た鱈漁の男らしさに惹かれ、縁も所縁も無い北海道根室へ上陸。
あても無く、根室の街をうろつく。
そこで、日銭を稼げる密漁船の情報を仕入れる。
ここからが、面白かった。
北方領土内の貝殻島へウニの密漁に行く。
密漁メンバーを集める行は、まさに短絡的で猪突猛進。
思い立ったら、即、行動。
晴れて”特攻船”に乗船するメンバーを集めると、又三の荒稼ぎが始まる。
詳しくは書かないが、強烈な推進力と爆裂な自分勝手な行動ではちゃめちゃを通り越し、破天荒にも程が有る暴れっぷり。
やることなすこと、メチャクチャであるが、終わってみれば”スッ”と進む。
やはり、男は、多少強引で自分勝手なのがイイのだろうか?
特攻船生活を終えると、ひょんな事から結婚。
これがまた、悪夢の始まりであり、考えようによっては、人生のやり直しでもある。
しかし、愛に対する定義を最後に掲げたこの小説は、恋愛小説だったのだろうか。
あれだけ、破天荒、破れかぶれだった主人公が、30歳を過ぎて真実の愛に気付く。
しかし、小生も、愛とはこれか?
なんて、純に考えてしまう。
と、簡単に感想を書いてしまったが、怒涛の1,200Pだった。
もっと、もっと色々と書き綴る事があるのだが、なんせ色んなことが有り過ぎて、何を書いていいのやら?
しかも、これは、著者の実体験がベースになっているのは間違いなく、自伝的小説なのだろう。
学生運動、宗教活動との対立、暴力団との抗争、ウニの密漁ととにかく危ない橋を渡り過ぎ。
ソビエト連邦までも敵に回し、北海道根室で大活躍?
どこまでがホントで、どこからが作り話なのか?
ただ、一貫して又三が拘り続けたのは、純愛。
それにしても、今一番注目の作家なのは、間違いない。