FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

天童荒太「家族狩り」

2008年11月13日 23時38分29秒 | 小説
本日、天童荒太「家族狩り」を読み終わりました。

「脂肪にぎらつくナイフが、肉を骨を家族を生きながら裂いてゆく…美しき地獄絵サスペンス。「崩壊した家族に再生はあるのか」血の海に沈んだ家族がひとつ、またひとつ。一家心中か、連続大量殺人事件か。きっかけは、心理想談のラインに掛かってきた、一本の電話だった。一方的に暴言を並べた学生らしきその声の主は、一家皆殺しを宣言して電話を切った…。「愛の病理」がその巨体を街角に現わして、物語は二転三転、急展開」

いやー、重かった・・・。
子育て中の小生にとっては、非常に辛く、身につまされる思いで読み続けました。

殺人の場面では、あまりに酷い惨劇シーンが描写され、吐き気すら覚える。
また、ある家庭の少女が非行少女へ変貌していく過程が、素朴に「なんで?」と疑問を覚え・・・。
この疑問が、思春期の少年少女を追い込むのか?
小生も、親に育てられ人間形成をし、子を育てその子の人間形成に挑む。この過程で家族形成を試みている。

いずれにしても、思い込みと決めつけと凝り固まった思考や強硬な思想。こんな事で子供達と接していると、いずれ間違いが・・・。
子供とは、会話をし続ける。話しかけ、しゃべらせ、聞いて、話しかけ、しゃべらせ、聞いて。こんな、繰り返しかな。
中々、できませんね。
小生の子供達は、まだ、2、3年生。黙っていても、四六時中纏わり付いてくる。こんな、幸せ意外とあと数年

小説の内容に戻りますが、子殺しを犯した親の深い深い真相は、ホントに深かった・・・。決して、わかっちゃいけないけど、わかる・・・。どんなことがあっても、子は守らなきゃね。たとえ、自ら殺めたとしても・・・。