磁器装飾アトリエ&教室 ピアットスカーナ(東京)な暮らし

伊フィレンツエ18世紀からの伝統技法で磁器に装飾しています。「自由な発想で普段の生活は魅力的に変えられる」を合言葉に。

二子玉川のイタリア時間:un paio di stagioni avanti

2023-04-07 13:00:31 | JAPANの街

本当に久しぶりのこと。
こうして、イタリア時間を過ごせていること。

20時すぎに、お気に入りのカフェの扉を開けた。
「今日は何時までですか?」
「22時までです。」
(よかったぁ…。)

*****

2023年のスタートから、幾つかの注文制作の山場を迎えていた私は、生活の中心を、その完成に、全神経を集中していました。

今日は、随分と伸びた髪も、季節を1つ先取りしたような軽やかさとなり、何よりも作品が完成に至ったことの、満ち足りた気持ちでいっぱいなのです。そして、今日1日を締めくくりたかった場所が、ここ、ANTICO CAFFE。

さあっ満喫するぞ!、と意気込んで、目の前のショーケースに視線を合わせると、サンドイッチやケーキたちが、「CIAO~、さあ、どうぞ召し上がれ。」と、微笑み返してくれている気がしました。イタリアの街のどこかに似ていて、どこというより、肌感覚で懐かしい。ここのショーケースを覗きこむと、いつもそう思うのです。



ビニエ(シュークリーム)とチャイ


「こんな時間、久しぶりなの!食べるよ~~~。」
パルマの親友に、写真送信して、つぶやいてみた。
「わ~~~い🍰。」
すぐ既読になって、返信がきた。



ウンベルト・サバと私


「久しぶりなの!本読むよ~~~。」
「なに読むのぉ📖~~~。」


どうして親友になれたのか、分からないほど自然な関係が、もう20年近く続いています。そのはじまりは、クレモナのバールで起こりました。

店先のショーウィンドウのお菓子を指さして、「これ食べたい。買って。」と道の向こう側にいる私に、いつものクールな真顔で合図してきました。そんな素振りを初めて見た私は、思わず吹き出したことを思い出します。何が起こったのか、それ以来、相手の気持ちを察することが、お互いに、どんどん楽しくなっていきました。

うれしかったなぁ・・・。

ある日には、本屋に行くのが好きだった私に、「ぴったりなのは、これ。」と、並んでいる詩集の中から1冊を、無言で差し出してくれたことも。当時よりも、イタリア語の詩のニュアンスが読み取れるようになって、「流石だ…すっかり私というキャラクターを理解されていた」と感心したりします。

ありがたかったなぁ・・・。



イタリア空間の店内で、新たなご依頼と向き合う



久しぶりにイタリア時間を過ごせている。

なによりも親友と共有したかったのは、肌感覚で懐かしく、また新しく書き換えられる、今の私の心情。そして、ブログにも、書き残しておきたかったのです、花から実になった時を。(4月6日二子玉川、お気に入りのANTICO CAFFEより。またここに座るときは、次の作品の完成後でしょうね... ^_^ )

※HPの営業日程更新しました(~6月まで)
https://www.piattoscana.com


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