ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

偏見の壁を開くものとは・・

2008-09-25 02:44:21 | Weblog
どうしてもゲイであること同性愛であることはバレたくない。
だって世間は「変態」の烙印を押し、社会生活を奪われてしまうに違いない!
そう思うのは当然のことだと思う。

同性愛を快く思わない人たち・・たくさんいますよね。
俺たちは幼いころからそういう人たちのキツイ一言、態度、たくさん見てきて
るもんね。それが身近な人であったりしたときのショック、寂しさ・・

自己防衛のために本当の自分を明らかにしないことは当然です。
そして、その隠していることの苦労を他人に肩代わりさせたくないから
家族にも、親友にも話さず自分ですべてをかぶっているんだよね。

その強い思いをもって孤独を背負うわけですが、それは本人の意図を超えて
社会の同性愛への偏見をどんどん偏狭にさせていってしまうところもあります。

「偏見は良く分からないものへと向かう」

自分を話さないこと、それは廻りもどう関ったら良いか分からないこととなり
立場を弱くします。偏見を持つ人が暴言を吐いたとしても誰も注意をしない。

だからますます「当事者がいるかも!?」なんて想像は思い巡らない。

「同性愛を快く思わない人、そう公言する人」
そんな人であっても当人を目の前にして生身の触れ合いをしたなら
恐ろしい暴言も、とんでもない差別意識やその態度も変わっていくものなんですよ。

俺も活動をしながら「同性愛者らに向けられた偏見は解消できるものか?」という
実験を日々試してるようなものなんですが
そんな中で、やはり間違いないようだ!と確信できることがまたあったのです。

レインボープライド愛媛の活動をなるたけ見える姿で伝えて行きたい。
良く分からない団体と思われないようにしていきたい。
そのことが性的少数者への理解を広げるに違いない・・と思っている中で、
学習会などにも積極的に参加してみてるんですが

その場では自分たちの活動内容も啓発の機会とも捉えて話します。
同じ市民活動を取り組む同士で、活動をしていく上での悩みを共有したり
互いにアドバイスしあったりしていくんですね。

今、一緒にNPO運営の仕方を学びあっている仲間で男女の結婚を推進している
グループがあって、目的が少子化対策だとかお父さんとお母さんのいる家庭だとか
考えにちょっと相容れないところがあっていろいろ注文もしたりしてたんですよ。

向こうも同性愛なんて結婚や少子化対策の間逆の考えじゃないか!と
そんなもの受け入れられない!そんなふうに互いに壁を作ってたと思います。

そんな中で、何度も会ううちにいろいろ話をしたり、互いの取り組みや
理想や夢を話していく中で、互いに応援しあえる接点を見つけられそうな話が
先日出来たんですよ。

どのような形のカップルも社会が祝福し合える環境づくりをしてけば
カップルをみんなが素直に祝福できるようになり、結婚も増える
そして、そのような思いやりを持てるなら、離婚も少なくなるに違いない!

そんなふうに思えるようになってきた。
そんな話をスタッフの一人がしてくれたのです。

先日書いたジェンダーフリーバッシングで同性愛を悪者に思ってしまう人たちも
無意識だから出来ることなんですよね。

フリーセックスの推進などと極端な妄想めいた話を真剣に話すのも
互いのことを宇宙人とか鬼畜米英だとか思い込んでなければ出来ないこと。

それは両者お互い様で、互いが腰を据えて話し合えれないままに
見解がどんどん逸れて行き、空中戦をしてるだけなのでしょうね。

なかなか時間をとって話すのは面倒だったり大変だったりするけど
そういうのってお互いのためにならないもんだね。

こんな寄り添う会話が出来るようになったのも
堂々と活動し、自分達の取り組みをアピールできてきたからだと思う。

何か気に入らない、自分達の存在を無視したような問題発言が出ても
ちゃんと発言できること、これって本当に大切でそれは本当に強い力になる。

そして、そういうやり取りをしないままでいることは
自分たちの為だけでなく、社会のためにならないことなんだよね!!

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