ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

人体製造で女性から精子が作れる未来?

2010-04-16 03:51:01 | Weblog
NHKスペシャルで「人体"製造" 〜再生医療の衝撃〜」というのがあった。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100328.html

幹細胞から出来る粉を降りかけると切断された指が再生する。

病気の子供を救うために、体外受精による受精卵を複数作って子供と遺伝子が適合する受精卵だけを
選び出して出産。生まれた子はドナーとなり兄弟を救う。

このような子は「救世主兄弟」と言われ、アメリカでは既に200名もいるというのです。

人為的に選んで生まれた子供の人生って何なの?という疑問が紹介されていましたが
親の思いを思うと、他人が勝手にあれこれいうのはどうかと思えた。
ドナーとして生きるために生まれて来たのか?とそこだけを考えて拒否反応を示すのもどうかと思えた。

兄姉がいて、自分が生まれた。それはそれで運命なのかも。

また、この救世主兄弟は一方的な人体部品であるかのように非難している人がいたが、そうでもない。
病気だった子供と救世主兄弟は、その後お互いにドナーとなれる関係として生きていく。
妙な安心感がそこになくもない。

「生んでくれと頼んだ覚えはない!」
これは子供が親に言う悪態の定番ですが、このケースでもこんな言葉が待っているだろうか?

まあ、この「生んでくれと頼んだ覚えはない!」というのは、実際のところは大きく勘違いしたもの。

これは親が勝手にSEXしたからで、自分が望んで生まれてきたわけじゃない!という考えからきてると
思われるけれど、 人工授精でない多くの人の場合だと何億という精子が長い道のりを大冒険をします。
大変なサバイバルをし、多くの仲間を蹴散らして、自分が自分がと我先に進んで、ようやく卵子まで
たどり着いた数少ない精子たちの中にあってもさらに卵子に選ばれたものだけがゴールインする・・・

これほどまでの競争に勝ち残ったもの・・それが今の自分ということです。
これは明らかに自分が生まれたいと思って突き進んだ結果ということになるんですよね。

生まれようとして生まれてきたのは、結局自分自身なんだ・・・。
親が勝手にじゃないんよね。

それはさておき、番組によると幹細胞を利用して精子を作ることに成功しているという。
これを利用すれば、女性の細胞から精子が出来る。そんなSFのような時代がすぐそこだとか。
そうすると「女性同士のカップルでも子供が出来るようになる」と番組で紹介されていた。

男性が原因による不妊で困っているカップルも、これなら解決できるかもと期待した人もいるだろう。

これもまた人類の進化だと捉えていいのかもしれない。

私たち日本人はこういうことに真正面に向き合わないままにいるのだなと思い知らされた。

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