ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ドキュメンタリー映画「靖国YASUKUNI」の8月15日

2008-08-15 03:06:57 | Weblog
また今年も8月15日がきました。
先の戦争のこと、靖国のこと、自分にとってとても気になるテーマです。
松山でも映画「靖国YASUKUNI」が先日まで上映されてましたので観てきました。

靖国神社のことは過去何度かブログに書いてきている。
2年前には神社を訪ね、あの「遊就館」にも入ってきた。

8月15日、その特別な日の靖国がどのような一日であるのか?
それをこの映画ではよく取材していて、大変興味深かった。

ちょっと時代錯誤なコスプレか?と思うような軍服で参拝する集団
変わった参拝者を特別にカメラが狙ってるのかと思ったら、似たような
人々が、参拝の順番待ちをしていた。

英霊たちに当時心待ちにしてた食事ラッパ(軍隊ラッパ)を吹いて
聞かせる団体
何処の時点からその格好をしてきたのか?と心配せざるを得ない人々・・

古泉首相を支援します!(支持しますの間違い)というプラカードと共に
境内の中で星条旗を掲げたアメリカ人

嬉しいがここで星条旗を掲げるのは良くないよとたしなめる人
事情を知らずののしりだす人

靖国参拝反対!と騒ぐ若者を羽交い絞めに取り押さえ暴力で排除する人
こんな騒ぎをするのは中国人だと決めつけ「中国人は帰れ!」と言葉汚く
ののしり追い出す人

台湾出身の父親が靖国に祀られてしまっている娘が
日本に戦争に無理やり連れて行かれ、死んだ後も魂を靖国に封じ込まれている
魂を台湾に連れて帰りたいから靖国の名簿から外して欲しいと訴えるが
一度祀った神様を取りやめることは出来ないという宮司

仏教のお坊さんだった父親が徴兵により殺人を余儀なくされ、亡くなった後は
神社に祭られてしまう理不尽

そういった出来事が次々と映像におさめられていました。
なぜこの映画が上映を中止すべきだとまでされたのか、ぜんぜん意味が
分からなかった。失礼な描き方は見当たらなかったが、いったい何を
見せたくなかったのだろうか?

この程度のドキュメンタリーでさえ日本人の手によって制作できず
靖国に向き合うことは出来ないことなのか?・・とずーっと思いながら観てました。

今日の8月15日の靖国も、様々な人たちが集まるのでしょうね。
その奇妙な風景と、靖国を他人事と思う無邪気な日本人の意識の落差。
そんなことでいいのかな?と思います。

もうひとつ、
この映画を松山で見たときにはたくさんの年配の方がいらっしゃってました。
その中に、映画が始まっても延々携帯でメールをしているおじいさんを目にしたんです!
暗い映画館の中でひときわまぶしく、遠慮そうに見ている節もないんだよね。

こういう我が事で精一杯で、これでは世の中への示しが付かないだろうと思う年配の方を
最近良く見かけますが、こういう映画を見に来るような方でも・・

何時までやり続けるのか見ててやろうか?と思いましたが、いい加減やめようとしない。
誰かが注意しなきゃ迷惑だ、と腰を上げようとしたその時
映画館の方が忍び寄り忠告さし上げてました。

今の日本社会における諸問題の根本原因を見せられたような感覚を覚えましたよ。



靖国に思う自分の考えは、過去たくさん書いたとおり。
久しぶりに読み直したら、その頃は文章に元気があり・・大いに反省です(辛)
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%CC%F7%B9%F1


■映画『靖国』予告編 YASUKUNI
http://jp.youtube.com/watch?v=PGIZS5ZsGy8

■映画「靖国YASUKUNI」
http://www.yasukuni-movie.com/index.html

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1 コメント

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映画「靖国」見ました (COMPCIT)
2008-08-16 10:27:53
昨日、「靖国」を見ました。
 この神社は、戦前の軍国主義日本社会をそのまま保存している故郷になっていると感じました。
A級戦犯ですら合祀されていることがそれを物語っています。
 浄土真宗(だったか?)の住職の英霊もまつられていて、家族が返してくれと言っても、「家族がまつってくれと言ったからまつっているのではない、国家がまつっているのだから、貴方が言っても返さない。」
これぞ、戦前の形だと感じました。
 ドイツでは、ナチスの故郷として祭られているようなことはないと思います。ポーランドだったか、負の遺産として、アウシュビッツの収容所はそのまま保存されていますが。
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