ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

オープンリーゲイの総領事

2012-05-23 23:46:52 | Weblog
大阪神戸アメリカ総領事館のリネハン総領事はゲイをオープンにしている人
正式に同性婚しているパートナさんとも一緒に日本に来ています。

立場ある人が、堂々と!素晴らしい。すごい。

今までは婦人がやっていた日米協会のこととか、パートナーさんがやってるそうです。
出会う日本の人々をドンドン意識変えていっていることでしょうね。

総領事として、LGBT人権啓発に積極的に取り組むそうです。
さっそく、総領事館で5月末にはLGBTプライド月間を記念して講演会を企画されてます
http://japanese.osaka.usconsulate.gov/

今までどのような苦労があったことでしょうね


以下に去年秋に産経ニュースに載った記事を紹介します!

■同性婚の米総領事は「正直に生きたい」と言った
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111120/waf11112018000007-n1.htm
2011.11.20 18:00

 来秋の米大統領選で同性婚が争点のひとつになりそうだ。結婚を男女に限った連邦法についてオバマ米大統領が憲法違反との判断を示したからだ。実は、今年9月に着任した大阪のパトリック・リネハン米国総領事(58)は、日系ブラジル人のエマーソン・カネグスケ氏(39)と同性結婚していることを公にしている。同性婚についてリネハン氏にインタビューした。

 色眼鏡がなかったといえば嘘になる。

 「繊細な問題でインタビューを受けていただき、ありがとうございます」。遠回しに切り出したら「いえいえこれは繊細な問題じゃなくて、生活なんです」と返ってきた。

 「ハズバンド(夫)」として紹介されたカネグスケ氏は、リネハン氏と同じような落ちついた男性だった。ブラジル空軍の航空管制官をやめて来日し、2002年、当時は大使館報道官だったリネハン氏と東京のスポーツバーで出会った。

 大使館官舎で一緒に暮らしはじめ、次の勤務地のブラジルに同伴、さらに次に赴任したカナダで2007年に結婚した。大阪には在ソウル大使館を経て、今年9月に着任した。

 これまでの総領事が夫人を同伴していた場面でリネハン氏は、カネグスケ氏を伴う。広島市の平和記念公園を訪れた際には、二人並んで原爆慰霊碑に花をささげた。

 そもそも取材の興味は同性婚を公表している総領事という珍しさだ。米国では大統領選の争点にもなるテーマだ。よし1本記事になるぞ。興味本位、そんな不純な動機があったかもしれない。

 こんな記者にリネハン氏は「オネストでありたい」と何度も言った。「自分に正直に生きること」と理解した。同性愛者であることは生まれ持ったものであり、嘘をついたり隠したりすることは正直ではないのだ。

 米国社会は長く同性愛者に「正直」に生きることを許さなかった。同性愛の公表は社会的に抹殺されることを意味した。リネハン氏が政府職員になった1984年でさえ、同性愛とわかると職を奪われたのだという。その後クリントン政権時代に大きく改善がすすみ、同性愛を公表して任命される大使も現れた。国務省にはいまや数百人を擁する同性愛者の組織もある。

 オバマ大統領は今年2月、結婚は男女間に限るとした1996年成立の連邦法は憲法違反だとの判断を示した。連邦レベルの合法化に向けた動きに、共和党支持層の中から強い反発が出てくることは必至だ。来年秋の大統領選挙で、大きな争点に浮上する可能性もある。

 もっとも、米国全体としては急速に同性愛者を受け入れる方向に変化している。リネハン氏の立場にたてば、「正直に生きる」ことを許す社会になりつつあるのだ。全米に同性カップルは約65万世帯もある。

 今年6月、ニューヨーク州が全米で6番目の同性婚を認める州になった。2004年のマサチューセッツ州が最初。50州のうちたった6つかと思うが、人々の意識の部分では大変動が起こっていた。

世論調査会社ギャラップによる数字。1996年は「賛成27%、反対68%」で、反対が圧倒的だった。しかし、反対はこの時が最高であり逆に賛成はこの時が最低。今年は「賛成53%、反対45%」。反比例を続けてきた賛否は15年で逆転した。

 若い世代に賛成派が多い。遠からず賛成が反対を圧倒するであろう傾向はデータから読み取れる。数十年後に振り返ってみると、賛成派と反対派がちょうど均衡していたのが現代、ということになるのかもしれない。

 均衡を象徴的に現すのがカリフォルニア州の例だ。2008年に州最高裁判所が認めた同性婚が同年の住民投票によって覆された。その後は連邦レベルの法廷に持ち込まれ、賛否両派の熾烈(しれつ)な争いが続いている。

 米コロンビア大学のアレキサンダー・スティーレ教授がニューヨークタイムズ紙に寄せたエッセーに、こんな記述を見つけた。

 「黒人、女性、ヒスパニックそして同性愛者…。排他されてきたグループは次々と米国に受け入れられ、平等な権利を与えられ、主流に取り込まれてきた」

 同性愛者への権利付与を歴史の流れに位置づけた説明は、わかりやすい。

 米国はかつて奴隷にしていた黒人を大統領に選出するまでになった。そのオバマ大統領が「キリスト教徒としては同性婚に抵抗がある」と吐露している。一方で「同性愛者への平等権付与については人後に落ちない唱道者だ」とも主張した。

 アダムとイブから世界ができたと信じるクリスチャンにとって、同性婚には複雑な思いもあるのだろう。大統領も自らの「色眼鏡」を、理性で取り払おうとしているのだ。

 そんな強い信心は記者にはない。ただ慣れていないだけなのかもしれない。

 同性婚についてリネハン氏は「日本はとても受け入れられやすい」という。「マイハズバンド」とカネグスケ氏を紹介すると相手の驚きや戸惑いが伝わってくることがあるが、それは一瞬。「日本人はあまり表情には出さずすぐ理解してくれる。否定的な反応は全くない」と言った。総領事夫人が代々引き受けてきた日米親善女性団体の名誉職に、カネグスケ氏は男性として初めて就いた。カネグスケ氏は「最初は断ろうと思ったが、私たちも現代化する必要があると説得された」と、うれしそうに言う。

 カネグスケ氏、リネハン氏と向き合って1時間ほど話すうちに、色眼鏡を取ることなど、簡単なことに思えてきた。




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