ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

文科省、性的マイノリティの子どもたちに対する対応を教職員に通知

2016-04-03 11:21:32 | Weblog
4月1日、去年に引き続き、文科省から性的マイノリティに関する通知が出た。

「文部科学省では、性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について、教職員の理解を促進することを目的とした教職員向けの周知資料を作成し公表することといたしましたのでお知らせいたします。」との案内で12ページに渡る資料が配られることになった。


◆性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について(教職員向け)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/04/1369211.htm
現物がここで読めます


前回の通知は、各教職員まで届かない場合もあったようだが、今回は教職員向けになっているので届くはず。
性的マイノリティという表現でようやく入った同性愛のことが、今回は文言としても少し登場している。

しかしながら、まったく同性愛に関する記述が少なすぎる。
当事者の子どもも多いし、偏見や嘲笑を受けている実態があるだけに何とも

馳文科大臣はLGBT議連の会長でもあるので、さあ現職大臣としてどんな施策を出してくれるかと、今回の通知の内容を気にかけていたけれど、すごく前進したなーという感触ではないかも。

もう少しリーダーシップを出してもらえるかと思ったが、やはりここは理解促進法が必要なのかな。同性愛へのタブーは根深い。

それでも現状の中で、文科省の皆さんが出せる一歩を出してくれたということか。
少しでも分かりやすくとQAも付けてくれるなど、いろいろ工夫してくれている。

そして題名も、性同一性障害だけでなく、性的指向・性自認という言葉で同性愛や性自認が入った。

まだまだ一歩、一歩。だけど少しづつ変わってきているのは確か。

社会全体の性的マイノリティに対する理解促進の流れができた先に、振り返ればずいぶん前進をしてたか、といったものなのだろうな。

全国の学校で、先生方の間で、理解を前進させるきっかけとなるよう期待したい。
何よりまずは先生方の理解の促進だと思う。その向き合いの流れをつくる通知になってもらいたい。

文科省として、教育現場にようやく同性愛のことを向き合う方向が出され始めた。
前回の性的マイノリティという記述だけでなく、同性愛という言葉を出してきた程度かもしれないが
その変化を大切に捉えて、子どもたちと向き合えるよう先生方には準備を進めてもらいたい。

その心構えや準備を進めてもらうための通知であるはずだから、自分たちも大いに確認していきたいと思う。


(性的マイノリティの教職員向け研修もこちらで)
レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/


コメント
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