ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

性的少数者の支援をすると、エイズが蔓延!?

2015-06-25 02:21:54 | Weblog
渋谷区などに続き、性的マイノリティ支援に向け、基本方針策定を目指いている宝塚市ですが、自民党議員が市議会の一般質問で支援条例が制定されると「宝塚がHIV感染の中心になったらどうするのか」と発言したのだそうだ。


■「宝塚がHIV感染の中心に」自民議員発言、議事一時中断(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201506/0008151290.shtml


市議会の一般質問でこのような発言を平気で発言する意識の凄さにあっけにとられます。
本気でそういうことを思っているからなのでしょうね。

発言したのは、自民党議員団の大河内茂太議員
http://okochi.org/
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/pages/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E5%86%85%E8%8C%82%E5%A4%AA/908609919151368

記事にあるように、本人曰くはこれで「差別の意図はない」とのこと
その感覚さえない発言ということが、この方の人権感覚とかだけでなく社会性さえ疑いたくなります。

本人はこの発言で、政治的に問題があるという意識は全くない。
ある程度の市民の意識を代弁しているにすぎない、そんな堂々さがあるつもりなのだろう

自分と同世代の人間なんだよな、と情けなく思う。

この方を育てた人々は、このような考えを植え付けてきたのだろうか?
その様なはずがないと信じたいが、このような意識や発言を許す地域性があるのかな?
問題に気が付かないで済むような感覚が漂っているのか?

兵庫では同じような発言が県議会でも去年かに出てきて問題になっている。
その学びが生かされてないのは何故なのだろう?
地元の活動者も粘り強く取り組んでいるというのに。

言ったもん勝ちで吐いておけ!だっただろうか?
注意される訳もない、当然の思いを素直に言っただけだろうか。

その感覚の乖離は、ほとほと気を遠くする。
それさえ目的なのかな?

市民は、こういう機会に地元の議員を育ててほしいし
なぜこのような人が出てくるのかと考えて欲しい。
悲しんでいる教育者も多いはずだ。

新聞でももっともっとこの発言を大きく取り上げて、根底にあるものを追求して市民意識にも投げかけてほしい。似たような偏った考えを持っている市民は一部いるだろうから。一部のはずの偏狭を掘り下げてみてほしい。

今の自民党という環境がこういう議員を浮き出してくるのかな?
これが他の課題だったら、政治生命を絶たれるような大事(おおごと)のはずでしょうが・・

この議員に腹が立つからといって、他県のものが変な行動をしても良いことはありません。
兵庫や何より宝塚の人が声をかけていかなくちゃダメなことです。

ただ、こんなダメな例があるぞと反面教師として取り上げておくことで、まさか松山などでこのようなことが起きないようにと思います。


こんな情けない議員の話もありますが、那覇市では性的少数者支援宣言を出すそうです。
大阪淀川区に次いで2番目
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150619-00000001-ryu-oki

今回の宝塚市も、市長が性的マイノリティ支援を積極的に推進しようとしています。
(そのなかで、市長に対する議員反応がこんな発言であったというのも情けないですね)

全国で各地自治体のLGBT施策が次々起きはじめています。

愛媛の松山市でも何か発信、実行してもらえるようにお願いしたいところです。


◆  ◆



■「宝塚がHIV感染の中心に」自民議員発言、議事一時中断(神戸新聞)2015/6/24 21:54

 性的少数者(LGBT)支援に向け、兵庫県内初の基本方針策定を目指す宝塚市。24日の市議会定例会で、自民党議員団の大河内茂太議員が一般質問に立ち、「(支援条例が制定され)宝塚がHIV感染の中心になったらどうするのか」と発言。別の議員が「不適切」と取り消しを求め、議事が一時中断した。

 市はLGBT支援に向けて4月に検討部会を設置。10月をめどに基本方針を策定する。

 大河内議員は「HIVは、特に男性間の性的な接触によって広がっている。条例ができた場合、話題性もあり、たくさんの人が集まり、HIV感染の中心になったらどうするのか、という議論が市民から出てくる」と発言。これに対し、北野聡子議員=市民ネット宝塚=が取り消しを求め、議事が中断した。北野議員は「同性愛者への差別や偏見を助長する発言」と指摘した。

 大河内議員は「差別の意図はない。支援の必要性は認めている。人権は大切だが全体の利益の中でのバランスが必要だ」と話した。(土井秀人)


■那覇市、性的少数者支援宣言へ 全国2例目(琉球新報社)
 
 那覇市は7月19日、性的少数者(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー=LGBT)の生きやすい社会実現を目指した「市LGBT支援宣言(仮称)」を行う。大阪府淀川区に続き、全国2例目。宣言で当事者に対する社会の理解促進を図りつつ、県都としてダイバーシティ(多様性)を積極的に受け入れる姿勢を内外に発信する。

 宣言は市牧志のぶんかテンブス館前広場で開催される「ピンクドット沖縄」のイベント会場で行う。那覇市は同イベントに2013年度から共催しており、00年から市民を対象とした意識啓発講座を開くなど性的少数者の問題に積極的に取り組んでいる。

 宣言は文面化される予定で、市職員への研修実施や相談窓口の明示など具体的な施策に取り組む。当事者や家族が安心して行政に相談し、市民に対してもより深く啓発できる体制を構築する。市平和交流・男女参画課の担当者は「今回の宣言で、市民一人一人が当事者を理解できるような社会づくりにつながってほしい」と意義を説明した。







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