ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

HIV感染の看護師は退職して当然か?

2012-01-14 02:43:45 | Weblog
<HIV>「感染で退職強要された」看護師が2病院提訴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120113-00000012-mai-soci
「HIV感染、無断で通知された」 福岡の看護師が検査病院提訴
http://www.47news.jp/localnews/hukuoka/2012/01/post_20120113154925.html


HIVについて意識の足りない病院というのは今なお多いようだ。
感染者と分かると、診察を断る病院も多い。

そういった病院は、感染を分かっていない患者を診ているうちはどうしているのだろうと思う。

今回のニュースに、病院経営者の判断は「仕方が無い」と思う人も多いようだ。
ただの会社員じゃない、医療従事者なのだからというのだ。

そのような人々の無知による不安が、差別を容認する社会をつくっていく。
社会問題化してもらえたのはありがたいことだと思う。


病院は「HIV感染者が働いている病院」との風評が広がるのをおびえたのだろう。

「私には差別心はありません、でもそれを快く思わない人々もいますので・・・」
こんな言い方をする人、いませんか? 

ついでに献血問題
男性同性愛者(男性同士の性行為がある人)の献血拒否がある。

ひとからげにHIV感染率が高いからとして、今なお拒否し掲示している。
これも同じく医療に関係するところの偏見差別の助長発信だ。


(参考)HIVに感染した看護職の人権を守りましょう(日本看護協会HPより)
http://www.nurse.or.jp/nursing/oshirase/hiv.html


=2012/01/13付 西日本新聞夕刊=
「HIV感染、無断で通知された」 福岡の看護師が検査病院提訴

 HIV(エイズウイルス)の検査をした大学病院が、勤務先の総合病院に無断で検査結果を伝えたため、休職を強要されその結果、退職を余儀なくされたとして、福岡県内の看護師が、両病院を経営する2法人に対し、約1100万円の損害賠償を求め、県内の地裁支部に提訴したことが13日、看護師の代理人弁護士への取材で分かった。厚生労働省のガイドラインは、医療現場を含めた職場でHIV感染が就業禁止や解雇の理由にならないと規定している。

 看護師の代理人の小林洋二弁護士は「診療内容は特に保護を要する個人情報なので、守秘義務違反に当たる。HIVを理由に休職を求めることは合理的な理由がなく違法だ」と主張。2法人側は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

 訴状によると、看護師は昨年6月ごろから目の異常を感じたため、複数の病院を受診。HIVの感染が疑われたため、同8月に大学病院で簡易検査を受けたところ、陽性と診断された。大学病院の血液内科の医師から「自分を刺した注射器を患者に使うようなことはあり得ず、感染のリスクは小さい。仕事を続けることは可能。上司に報告する必要はない」と言われたため、勤務する総合病院には伝えなかった。

 しかし、検査から十数日後、勤務先の病院幹部から呼び出され、「HIVが陽性と聞いた」「患者に感染させるリスクがなくなるまでは休職してほしい。90日以上休職すると退職扱いになる」と告げられ休職、同11月末に退職した。

 看護師が両病院にカルテ開示を求めたところ、大学病院側から総合病院側に検査結果が無断で伝えられていたことを示す内容が記載されていた。さらに別の病院にも検査結果が伝わっていたことも分かったという。

 厚労省が1995年に出した「職場におけるエイズ問題に関するガイドライン」では、事業者が労働者のHIV感染を理由として、就業禁止や解雇など不利益な対応をしないよう規定。2010年にはこれを改定し、医療現場も例外でないとした上で、患者への院内感染を防ぐために配慮することを促している。

 ▼HIV 人間のTリンパ球などに感染して免疫力を破壊するウイルスで、進行するとエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症する。主に性交渉によって感染。治療法の開発で死亡率は減少しているが、発症を遅らせるには抗HIV薬を定期的に服用する必要がある。厚生労働省によると、国内では1985年に初めてエイズ患者が確認され、2008年末までの累積で感染者1万人超、患者は約4900人が報告されている。ここ数年は、毎年新たに千人超の感染者、同400人以上の患者が確認されている。



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