ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイ能人 勝手にカミングアウト?

2007-09-15 00:38:57 | Weblog
「ゲイ能人勝手にカミングアウト ゲイの有名人総ざらえ」
そんな下世話な本を立ち読みしてたら発見した。

ちょこっと立ち読みしましたが、
本当に、週刊誌や噂の類を集めまくったもので、いい加減極まりない。
芸能人たちもすべてを伏字にしつつバレバレの書き方で好き勝手書いてある。

日本史をさかのぼって歴史上の人々の男色も次々書かれてて
ふーんと関心持ったページもあったけれど、最近の芸能ネタのページは
もう好き勝手だね。
そうはいっても、間違ってはなさそうな人たちばかりってところが悲しい

悲しい理由は、ここで取り上げられている多くのゲイ疑惑とされる芸能人が
バレバレの行動をしているのにもかかわらず、カミングアウトはして無いこと。

日本では有名人で同性愛を堂々とカミングアウトする人がほとんどいない。
そのことの問題点が、こういった本になって好き勝手書かれ、貶められ
それがまたダークな世界に引き釣り込んでしまうんだろうなと思う。

隠すから追求される。怪しいものになる。
本人が恥ずかしいことだと思うから貶められる。

こんな本から、このように身動き取れないでいる日本のゲイの状況が見えてくるね・・

しっかし、あふれる才能のある人たちで一角の人であるなら
カミングアウトしたところで仕事がなくなるなんてことは無いように思うんだけど
そういう訳には行かないのかな?
サラリーマンやってるよりよっぽどカミングアウト出来そうなのにね。

この本に載っているような煌くような才能の人々、権力者を思うと
どうにもじれったい気持ちになってくる。

これだけの仕事をしている人が!
これだけの立場にある人が!
堂々とカミングアウトして世の中の意識を率先して変えていく。
そんな展開を多くの同性愛者は望んでいると思う。
また、有名人だからこそ、その立場にあるからこそ、出来ることがあるのだから。

でも、その旗振りまでもやってやろうと言う人はまだ出てきてない。

今の日本で有名人がカミングアウトしていくには、どのように表現して
本人のイメージを下げず、また世間の意識を変えていくきっかけになるか?
そんなことまで考える広報チームの支えがいるかもしれない。

今回この本を憎々しく取り上げながらも、一番憤ってしまうのは自分たち自身。

自分たちが、自分自身のことを恥ずかしいと思い、その状況の打開に取り組まないでいることを
すっかり見透かしたように、この本の前書きにはゲイのゲイフォビア(同性愛嫌悪)と言った
ことが分かったように書かれてあるんだよ。

http://www.rokusaisha.com/0test/kikan/book-geino.html
コメント (1)
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