ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

社会の格差と将棋 などなど

2007-11-16 15:27:03 | いろいろ
あ、12月にこんな会議やります!

http://tiss.ut-iris.org/

ここから、オフィシャルな形で、大学間の国際連携体制について提言を出していく予定です。

政・官・財・学・ものつくり・リーダーシップ論の各分野から
一流として活躍されている方々をゲストに迎えて。

ハーバードからインド工科大学にオックスフォードやら東京大学に北京大学などなどなど、
ヨーロッパ・アメリカ・アジアのいわゆる一流大学の学生の、
その中でもさらに目覚しい活躍をしてきた学生を集めて。

ますます課題が乱立する現代国際社会において、
どのような人材を、どのように生み出してゆくのが望ましいのか。

各国において今後活躍していくであろう学生たちは、
今の世界を、これからの世界をどう捉えているのか。



「社会起業家(Social Entrepreneur)」という言葉が流行っている昨今ですが、
社会問題に取り組むために、社会的弱者を助けるために、社会を良くするために、
自分の人生の選択をする若者が増えてきています。

こないだ読んだ本では、イギリスで500倍だかの難関を突破して、
外交官の中でも最高級の待遇で選抜されたにも関わらず、
弱小な国の支援をするために名誉もお金もすべて捨てて事業を始めた人の話が載ってました。

世界の問題をどう認識し、それをどう解決しようとしているのか。

TISSでも、それを突き詰めていきたいなと個人的に思ってます。



「社会の格差」とそれが「拡大再生産」されているであろうこと。
最近はこれが気になってます。

そして、将棋など社会的にどんな立場の人でも参画しうるような趣味の分野は、
そうした社会問題の解決にも(ささやかながらかもしれないけれども)役に立つものだと思ってます。

かつ、僕は、将棋が社会に果たしうる役割の中で最も大きいものはそこなのではとも思っています。

老若男女関係なく、お金のあるなしやら、権力のあるなし、教養のあるなし、
そういうところにも関係なく楽しめるのが将棋だし。
そこそこ人気がないというのも、のんびりしていて悪くない。

そういう意味では国内で普及していくことにも、
お金に回収されない価値があると思うのです。

「社会的な立場に関係なく人々が接し会える場の創出」、
ということを目的にして活動していくのは、
日本社会にとっても良いことなのでは。



将棋が、地下水脈のように、地味ながらもしっかりと、
社会のあらゆる立場の人たちをつなぐ存在になったら。



あと「娯楽のない国に持って行けば将棋は流行るかも」って書きましたが、
国内だって、局所的に娯楽が少ない環境はあるはず。

入院してて退屈してる人たちとか。
地方の村とか。

退屈してる人が将棋を通じて楽しく時間を過ごせるようになるなら
それは良いことだとも思う。

もちろん将棋じゃなくていいわけだけど。



世界と関わる手段。

自分にはこれまでやってきたことがいろいろあって、それを用いて、
誰かの役に立つこともできる。活動しながら時間を過ごす。

これから先、新しく自分の中に蓄積していくものもきっとたくさんあって、
そこで得たリソースを元に、また別の時間の過ごし方、他者との関わり方、を模索していくんだと思う。



東大総長なりなんなり大物が集まるところで世界的な学生たちの会議を行うのもいいし、
昨日は地域の子供たちとつまようじで工作して遊んでいてw、そういうのもいいと思うし。

骨が折れやすくなる病気に関する医学系の学会の理事会の宴会でパフォーマンスしつつ、
また別の日には目も見えてるんだかわからないほど病気で苦しんでいる子の前でもジャグリングする。

いろんなところにひょっこり現れて、何か面白いことをして、またひょっこり去っていく。
そんな感じでこれから20年30年生きていけたら嬉しいところ。

++++

それにしても。
前も書いたけど、劇団四季は役者とスタッフと制作と営業とを
同じくらいの人数にして一つの組織を率いていて、それで利益をあげている。

将棋も、いろんな立場から全力で将棋のプローモションするなり
社会的価値を高めていくなりする体勢があればいいのにね。

個人的にも、英語圏、フランス語圏、ならいろいろ協力できる気が。中国でもいいし。
いい棋譜を残す係りの人ももちろんいい棋譜を生み出していったらいいと思うし。

+++

とりあえずは文化政策とフランス語をちゃんと勉強して、
プロフェッションになるようにしないと。

ユネスコで働いてみたい。実現するのだろうか。