可哀想だが石田三成、秀吉ほどの人の心をたらしこむ名手の主君に長年仕えていながら、秀吉に全然学ばず、自分のやり方を通そうとして結局、昔からの仲間たちからも見放されてしまったのか。今日の話も悲しい。
大体、人の心と同時に軍事力も動かさねばならないときに、話し合いの手土産が田舎から送ってきたらしい干し柿ひと箱とは何だろう。純といえば純なのだろうか、でも、あまりにもなんともはや。結局ほとんど全員から見放され、みんなの心が向いたのは家康のほうにだった。家康には忠義を尽くす昔からの良い家臣がいたのも強みだ。三成哀れだ。
この後、真田家の運命も大きく動いていく。小さな田舎大名の真田家は一族の生残りを図るために親子兄弟に厳しく悲しい決断が待っているのだがそれはまだまだ先のことだ。