peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ニワウルシ(庭漆)の紅葉

2009年10月31日 | 植物図鑑

一関市川崎町薄衣(うすぎぬ)  2009年10月29日(木)

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2009年10月29日(木)、一関市川崎町薄衣字諏訪前にある浪分神社に近い民家の前に植えられているニワウルシ(庭漆)と思われる木の葉が真っ赤に紅葉していました。この木によく似た木を、昨年の○月に大東町大原で見ていました。同じ名前の木だと思います。

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「本町(もとまち)自治会花壇」と書いてありました。

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昔の「気仙沼街道」は、一関市弥栄(やさかえ)方面から北上川を越えて、川崎町薄衣字諏訪前の下の画像の真っ直ぐな道に繋がっていました。商店街は「本町(もとまち)と呼ばれてきましたが、川の氾濫でよく水浸しになったそうです。橋が架けられてからも、度々川の氾濫がありましたが、屋根よりも高い堤防が築かれてからは、新しい「北上大橋」が下流に架けられ、古い橋が撤去されたため、この道は浪分神社前で行き止まりです。

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ニワウルシ(庭漆)と思われる木の紅葉。

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ニワウルシ(庭漆) ニガキ科 ニワウルシ属 Ailanthus altissima

中国中北部原産の落葉高木で、高さは10~20mになる。明治初期に渡来し、今では北海道、本州、四国、九州の河原や土手などに野生化しているものも見られる。生長が早く、丈夫なので街路樹や公園中に利用されている。樹皮は縦に細かく割れる。葉は独特の異臭があり、表面は無毛。ウルシ(漆)に似た長さ40~50㎝の奇数羽状複葉で互生する。小葉は6~12対(13~25枚)あり、長さ8~10㎝ほどの長卵形で先は鋭く尖り、基部に1~2対の鈍鋸歯(歯牙)があり、その先端には腺がある。6~8月頃、大きく伸ばした1年枝の先端に数本の円錐花序を出して緑白色の小さな花を多数咲かせる。雌雄別株で萼片花弁とも5~6個。果実は長さ4~5㎝翼果で、中心に直径5㎜ほどの種子がある。翼果は秋早めに熟し、褐色になって散る。英名がTree of Heavenなのでシンジュ(神樹)とも呼ばれる。


アカバメギ(赤葉目木)

2009年10月30日 | 植物図鑑

一関市川崎町「川崎図書館」  2009年10月29日(木)

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2009年10月29日(木)、一関市川崎図書館(川崎町薄衣字諏訪前)前の庭園に植えられているアカバメギ(赤葉目木)が真っ赤な実をつけていました。メギ(目木)の園芸種とのことで、葉ははじめから赤みを帯びています。

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アカバメギ(赤葉目木) メギ科 メギ属 Berberis thunbergii 'Atropurpurea'

(ベルベリス・ツュンベルギー・アトロプルプレア)。メギ(目木)の園芸種。

この木の茎や葉を煎じたものを洗眼薬としたことからこの名がある。また、枝に鋭いトゲがあることからコトリトマラズの別名もある。山野の林縁などに生えて小さくこんもりと茂る落葉低木だが、生垣に利用されることが多い。よく枝分かれして、高さ2mほどになる。枝には顕著な縦溝と稜があり、枝の節や葉のつけ根には鋭い刺がある。葉は輪生状につき、長さ1~4㎝の倒卵形または楕円形で、裏面は白っぽい。4~5月、若葉が芽吹くと同時に、淡黄色(クリーム色)で直径6㎜ほどのカップのような花が数個ずつ垂れ下がって咲く。花びら。萼、雄しべは6個ずつある。果実は長さ7~10㎜の楕円形で、10~11月に真っ赤に熟す。葉も見事に紅葉する。果実がよく目立つ頃になると、大部分の葉が散って刺ばかりが目につくようになる。冬芽はトゲの腋に守られるようにつく。乾燥して煎じたものは洗眼薬のほか、健胃整腸剤にもなる。分布:本州(東北地方南部以西)、四国、九州。

下記のWebサイトにアカバメギ(赤葉目木)の画像と説明があります。

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%A2%A5%AB%A5%D0%A5%E1%A5%AE


ヒイラギ(柊 / 疼木)

2009年10月29日 | 植物図鑑

一関市川崎町薄衣「川崎生涯学習ステーション」 2009年10月29日(木)

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2009年10月29日(木)、一関市川崎町薄衣字諏訪前にある川崎町生涯学習ステーションの西側の公衆トイレ前に植えられているヒイラギ(柊/疼木)が香りのよい白い花を多数咲かせていました。

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ヒイラギ(柊/疼木) モクセイ科 モクセイ属 Osmanthus heterophyllus

山地に生える常緑小高木。庭木としてもよく植えられている。高さは4~8mになる。葉は対生し、長さ4~7㎝の楕円形または倒卵状長楕円形で堅く、先端は刺状に尖り、縁に刺状の鋭い鋸歯が2~5対あり、表面は光沢がある。若木の葉は縁に針のように鋭く尖った鋸歯があるが、老木の葉は(刺がない)全縁のものが多い。10~11月、葉のつけ根に香りのよい白い花が束になって多数つく。花冠は直径5㎜ほどで4深裂し、裂片は反り返る。雌雄別株。果実は長さ1.2~1.5㎝ほどの楕円形で、翌年の6~7月に黒紫色に熟す。用途:庭木、器具材。分布:本州(福島県以西)、四国、九州(祖母山)、沖縄、台湾。


ウメモドキ(梅擬)

2009年10月28日 | 植物図鑑

平泉町平泉のウメモドキ(梅擬)  2009年10月23日(金)

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2009年10月23日(金)、平泉町平泉字花立の平泉文化遺産センターのすぐ近くにある民家の庭に植えられているウメモドキ(梅擬)が真っ赤な実を沢山つけていました。

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ウメモドキ(梅擬) モチノキ科 モチノキ属 Ilex serrata

山地のやや湿った所に生える落葉低木。よく分枝して高さは2~4mになる。赤い実がいっぱいについて美しいので、庭木としてもよく植えられている。また、盆栽にも使われる。若枝には毛がある。葉は互生し、長さ4~8㎝の楕円形~卵状披針形。先は鋭く尖り、基部はくさび形。縁には細かい鋸歯があり、両面とも光沢はない。表面にはわずかに毛がある。裏面は短い軟毛があり、特に脈上にはやや長い毛が密生する。6月頃、葉のつけ根に直径3~3.5㎜の淡紫色の花をつける。雌雄別株。雄花は7~15個が集まってつき、雌花は1~7個ずつつく。花弁は卵形で5個ある。萼片は4~5個で縁に毛がある。雄花には雄しべが4~5個と退化した雌しべがある。雌花では緑色の子房が目立ち、まわりに退化して小さくなった雄しべが4から5個ある。果実は直径5㎜ほどの球形で、秋に赤く熟し、葉が落ちた後もしばらく残るのでよく目立つ。小鳥が好んでこの実を食べるという。花や果実が白~淡黄色のものをシロウメモドキ(白梅擬)/シロミノウメモドキ(白実梅擬)I.leucocarpa、果実が黄色の品種をキミノウメモドキ(黄実の梅擬)f.xanthocarpaという。用途:庭木、公園樹、盆栽、花材。分布:本州、四国、九州、中国。

ウメモドキ(梅擬)の花 下記のWebサイトに奥州市「」のウメモドキ(梅擬)の花があります。http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%A6%A5%E1%A5%E2%A5%C9%A5%AD/


クコ(枸杞)

2009年10月28日 | 植物図鑑

平泉町平泉のクコ(枸杞)  2009年10月23日(金)

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2009年10月23日(金)、平泉町平泉字花立の平泉文化遺産センターの向かい側にある民家の生垣にされているクコ(枸杞)が真っ赤に熟した液果をつけていました。すぐ近くの「熊野三神」の境内から瓦を焼いたと思われる登り窯が発掘されたというので見に行ったことがあります。

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一関市釣山公園「清庵野草園」のクコ(枸杞)の花  2009年9月15日

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クコ(枸杞) ナス科 クコ属 Lycium chinense

日当たりのよい藪や川の土手、溝の淵などに生える落葉低木で、高さ1~2mになる。果実はクコ酒、葉はクコ茶など、いろいろ利用できるため、栽培されることも多い。茎は根元から束生し、枝は弓状に曲がって垂れ下がる。若枝には稜があり、しばしば刺状の小枝がある。葉は束生し、長さ2~4㎝の倒披針形で、質は柔らかくて無毛。7~11月、葉腋に直径1㎝ほどの紫色の花を1~4個束生する。花冠は鐘形で先は5裂する。果実は長さ1.5~2.5㎝の楕円形の液果で、橙紅色に熟し、食べられる。用途:薬用、若葉はクコ飯やあえものに、実は酒や焼酎に漬けてクコ酒にする。分布:日本全土、朝鮮、中国、台湾。