平泉町中尊寺のイロハカエデ / イロハモミジ 2009年10月23日(金)
2009年10月23日(金)、平泉中尊寺の国宝の仏像などを納め展示している讃衡蔵の前に植えられたイロハカエデ/イロハモミジがきれいに紅葉していました。少し高台にある大日堂への階段上から写真を撮っている観光客がいたので、私も上って撮ってきました。西日に照らされた紅葉がとてもきれいでした。
イロハカエデ/イロハモミジ カエデ科 カエデ(アセル)属 Acer palmatum
カエデ科 Aceraceae:中国、日本、北アメリカ、ヨーロッパ、中央アジアなどに2属200種ほどが分布する高木。多くの種類は葉が掌状であるが、単葉もある。葉がすべて対生であるのが本科の植物の特徴である。カエデ(アセル)属のほかに、ディプテロニア属Dipteroniaがあり、まれに日本でも栽培されるようになった。
カエデ(アセル)属 Acer:カエデは「モミジ」と呼ばれることもあるが紅葉しない種類もあるので、一般にはカエデというほうがよい。庭園樹、街路樹として利用される。落葉種が普通であるが常緑種もある。最近、多くの外国の種類や園芸品種も導入され、公園や庭園に植えられるようになった。害虫として幹内に入るカミキリムシの幼虫が多く、大木が枯れる。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]
イロハカエデ/イロハモミジ Acer palmatum:単にモミジといえば、このイロハカエデ/イロハモミジを指すくらい紅葉を代表する木。紅葉の名所、京都の高雄山の名をとってタカオカエデ(高雄楓)ともいう。コハモミジとも呼ばれる。低い山地に普通に見られ、また庭園などにもよく植えられる。高さは普通10~15m、大きいものは30mになる。樹皮は淡灰褐色。葉は対生し、直径4~7㎝で掌状に5~7深裂する。葉柄や花柄に初めから毛がないのも特徴。裂片は披針形または広披針形で先は尖り、縁に重鋸歯がある。4~5月、本年枝の先の複散房花序に直径4~6㎜の暗赤色の花が垂れ下がってつく。雄花と両性花がある。花弁と萼片は5枚。雄しべは8本で、両性花では短い。子房は無毛か、わずかに褐色の毛がある。翼果は長さ約1.5㎝で斜開またはほぼ水平に開く。用途:庭木、公園樹、盆栽、建築・器具材。分布:本州(福島県以西)、四国、九州、朝鮮。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]